昨日の晴天から打って変わって今日は一日小雨が降るどんよりした天気。まるで心を表しているかのよう・・・・。
今日はクリ子と二人で小雨の降る中、二輪の赤いバラと蝋燭を持ってお墓参りをし、祈りを捧げてきました。一つは私達二人のもとから去っていった尊い命へ。そしてもう一つは日本に向けて・・・。
一度、心に大きな影を落としてしまうとそれは簡単には消えない。私達自身、昨年神様から与えられた試練というものを受けてから、ずっと精神的に悩み、自分達と戦っている。これはきっと10、20年、いやずっと苦しみ続けていくのだろう・・・。
日と共に外見、元気を取り戻し活き活きして生活してるように見え、もう大丈夫だろう・・・と傍からすると見えることも、実は心のどこかで影を落としたままだろう。でもずっと忘れず心に寄り添ってもらうことで、心に落とされた大きな影から少しずつ道筋が見えていくのだと思う。
私達が大きな試練を神様から与えられた時、大切な友達が私に送ってくれた一つのメールの一文が今でも忘れられない。
“神様は人に乗り越えられる試練しか与えない”
きっとその言葉は、今の私だけではなく辛い想いをされた日本の方々にも通じるのではないだろうか?今の私は自分の心に打ち勝つことに精一杯で、正直人の為に何ができるだろうか?どうしたらいいのだろうか?という心の余裕が情け無いことにない。
でも心を寄り添わせてだけはいつもいたい。自分がそうしてもらうことで救われるようにきっとその方々もそうだと思うから・・・。これから10、20年・・・。いや、ずっと・・・・・。

彼女の優しさとそして繊細さが表現された絵が好きで、その後色んな画家の絵をも見たのですが、彼女の絵が我が家にはしっくりくるようです。もちろん一人の画家の絵だけを集めるのもおもしろくないので、部屋によっては違う画家さんの絵も飾ってますが・・・。
彼女の画廊に来るのはこれで二回目。クレムスのワイン畑の真ん中にぽつんとある家で毎日、ワイン畑を見ながらアトリエで絵を描く彼女。度あるごとに旅にで、そこで得たインスピレーションをもとに描く彼女の絵は毎回、テーマが違って面白い。
画廊に訪ねて、もし気に入ったのがあったら買えばいいし、気に入ったのがなかったらワイン畑を散歩して、またの機会にここにこればいいし・・・そんな気楽な感じもここを訪ねる理由。
今回はバスルームに合う絵を求めてやってきた私達。我が家のバスルームはこの家を買った時から壁にスポットライトが当たっていてそこに絵を飾れるスペースがありました。今までスポットライトが当たってもそこには白い壁しかない殺風景だった我が家のバスルーム。ここにやってきたのが、このエジプトをテーマにした絵。バスルームは少し違う雰囲気の絵を飾りたかったので、我が家のバスルームの色の基調と合わせてこの絵にしました。


