120年前の椅子

先日、あまりにもお天気がよかったので仕事帰り散歩がてら歩いて家に帰ることにしたら、やってしまった。

ふらりと寄ったアンティーク家具屋さんで仕事机に合いそうな椅子が私を呼んでいた。もちろんこの店にはどの商品にも値段の張り紙などなく・・・駄目もとで聞いてみた。高けりゃ諦めればいいことさ!

この椅子、実は120年前のもの。Thonetのオリジナルのもので、オーストリアのカフェや古いお宅に行くと必ず目にするといった言わばドイツやオーストリアでは伝統的な椅子。

このオーストリアっていう文字にワタシャ、どうも弱いようで、ミヒャエル・トーネット自身はドイツの家具デザイナーだけど、1842年頃からトーネットはウィーンの皇室の家具や椅子を手がけるようになり、それ以来彼はウィーンで暮らしてた為、ここにもオーストリアという文字が入ってるのです。

そんなこんなで、いつの間にかこれを担いで家に帰ってる自分がいたわけです。思いがけない衝動買い。だけどとても気に入ってるし、クリ子も自分の仕事用椅子ができたと喜んでるので、いいことにしよ~う!

我が家の今の生活

キッチンがない為、不自由な生活をしてると言えばそうだけれど、それ以外は新しい家での生活もだいぶ落ち着いてきた。

まだまだ足らないものも沢山だけど、これも一つずつ時間とお金ができた時に足していけばいいや!って気持ちになってきて、心にゆとりができてきた。

だけどまだ前の家と新しい家との行き来は続いており、毎晩仕事が終わった後に前の家に行っては、壁の修正や電気の取替え、今日なんかは、冷凍庫の氷を取る為にドライヤーを持っていって、冷凍庫のお掃除。家が買われるまでの間、こうやってちょっとでも時間ができると、前の家に行って家のメンテナンスをしてるわけです。

なので新しい家の方は、今まで住んでいた方の物件が売れてからゆっくりとやっていくこと。焦るのも頑張るのもこの2週間ほどでちょっと疲れてしまいました。息切れ。もうHighエンジンでは動けません・・・Lowで頑張ります。

ちなみにキッチンのない生活も昨日ぐらいから、ちょっと慣れてきた様子。今日なんかは冷凍してあった白ご飯にスーパーで買ってきたスモークサーモンをのっけてレンジでチンをして食べたらお手軽しあわせ鮭ご飯の完成。

そして明日の昼は残ったパンを食べようと・・・タッパの中に牛乳とタマゴ、ラム酒とレーズンにお砂糖を入れて混ぜて、その中に今のうちからパンを漬け込んで、明日はチンだけすれば、これまたお手軽フレンチトーストのようなパンプディングのようなものの出来上がり。

同じものを食べ続ける苦痛から、だいぶ臨機応変に変化球ご飯が限られた道具と食材だけで作れるようになってきた。さぁ!これで後10日ほどを乗り切るのだ!

出来立てのご飯が食べたい!

ここに無理やり引越してきてから早、一週間。あたたか~いご飯がたべた~い!!お野菜いっぱいのお料理がたべた~い!!

もうチンの生活もパンとハムの生活もやめた~い!!だけどやめられない、とめられない・・・。新しい我が家のキッチンはまだ使用不可能なのです。

こうやってみたら、”キッチンついてるやん!なんで使えへんの~!!”と皆に口を揃えて言われそうだけど、これまぁ簡単に言えば棚だけがついてる状態。私達はキッチン台と壁の一部に石を使うことにしたのですが、その石が設置されるのが、来週末。それが済んだら、やっとシンクとコンロが入り、その後今度はガラス屋さんが来て、寸法を測ってそこからガラスをこのキッチンに合うように切ってもらって、キッチンに入るのが10月初め。

それまで我が家はキッチンなしの生活なのです。今まで住んでいた家で週末に一週間分の簡単な料理を作って、冷凍して、それを毎日、一食分ずつ解凍して食べてるんだけど、もうこの生活にも飽きてきた。

だからと言って食べにいく元気もない。疲れた胃にオーストリア料理や中華料理は堪える。ならばと先週末に作っておいた、お豆腐の炊いたんとか、シイタケと高野豆腐と鶏肉を炊いたのや、桜海老の炊き込みご飯とかを毎日食べるのもねぇ・・・なんかねぇ・・・もう飽きたのよ・・・・。

だけどこれがまだ2週間ぐらい続くと思うともううんざり!せめて炊きたてご飯だけでも食べたいと思い、仕事帰りに前の家に寄って、炊飯器とお米の入った壷を担いで持って帰ってきた。これで我が家の食卓がちょっと潤う?!

そうだ、今度は梅干とお醤油とワサビに和からしを持って帰ってこよう~!!少しは味に変化がでるかも。とりあえず出来立ての料理が早く食べたい!