我が家の大プロジェクトへの道

今日からウィーンは学校が始まり、また新たな一年が始まりました。ってことは私も本格的にまた始動です。のんび~りと暮らしたこの夏。今日一日にして一気に現実の世界に引き戻されてしまいました。トホホホホ・・・。

そんな時に忙しいことは重なるものです。引越しもだんだん本格的に始動し、慌しい毎日になりつつあるというのに、クリ子の仕事の方もトラブルだそうです。今日か明日には、機械を動かしてもらう運びになっていたのに、この数日前のドバイでの貨物機墜落の飛行機に彼らが納品してもらうはずだった部品が入ってらしく、貨物機墜落と共にそれももちろん炎上し、木っ端微塵になってしまった為に、その仕事がストップだそうです。

ってそれで焦らないのがオーストリア人。他にも仕事がいっぱい山積みになってるから、その間他の仕事をしとくよ!らしいです。

って話は変わり我が家の新居の購入にあたってのお話を少し・・・。今までも何軒か物件は見てきたものの、あの~不動産会社の担当者さんとの相性っていうのも大切ね!それまで何軒か見てまわった時に、”私、不動産会社の人きらい~!!”って思うぐらいなんかウサンクサイというか、なんかいい加減なところがあったりでこんな人に大金渡せません!っていう印象だったのが、今回の人は女性で歳も私と同じぐらいでとても気が合う人だったんです。

気が合うだけじゃ物件は決められないけれど、家を見たときにウィーンには珍しくぐらいのしっかりした仕事ぶりにほれ込んでここに決めました。(あのね、オーストリアではいい加減な改築をしてるところが結構多いのよ・・)

買うと決めたからには、次に何が必要って・・・それはお金でございます。今住んでるところの4~5倍ちかくするこの物件。あの~今住んでるところ売っても、田舎の土地売っても、私達の預金全部下ろしてももちろん足りんわけです。

始まりました、私達の住宅ローン生活が!これが銀行マンもバカンスでほとんど休んでしまってる為、お仕事がのろいわけです。お金を借りるにはもちろん色々な証明といろんな手続きが必要なわけで、なかなか進まんわけです。

今回の家は2人で買ったので、家の権利書も二人の名義にしたのですが、奥さん、大変です!住宅ローンを組んでもらう銀行の本社で(これまたなんでアンタがこんなところにきてるの?ってぐらい大きな建物で、それだけで気が滅入ってしまいそうなところ)夜の7時ごろから担当者の人と書類に目を通し、サインをしていくのですが、これがもちろんすべてドイツ語な上に私にはややこしすぎる話で、もう頭が・・・・なわけです。なぜって・・・もし離婚した時の話から、どちらかが死んでしまった時の話に至るまで事細かに書いてあるわけです。結局2時間ほどぐらいこの書類とにらめっこして、やっとGO!サインが出たら、今度は家の契約書にサインする時には、オーストリアでは家を売る当事者、家を買う当事者以外に弁護士、Notarと呼ばれる公証人の立会いのもと、サインするわけです。こんなところで弁護士さんにお世話になるとは・・・。

あのですね、それってね、またここで弁護士料と公証人料っていうのが必要で、一体、家が手に入るまでにいくら払うねん!というぐらい次から次へとお金が出ていくわけです。

だけどもう後戻りはできません!新しい住処と共に、さぁ~今から住宅ローン地獄です・・・アハハハハ~って笑ってはいられない?!