京都・伏見の地は、昔、「伏水」とも呼ばれ、その水が酒造りに適していたことから、400年程前から醸造が始まった城下町として、宇治川や疏水沿いに酒蔵が沢山並ぶ。
その中でも全国的に有名なのが、月桂冠ではないだろうか。月桂冠はこの地で生まれた400年以上もの歴史がある酒蔵。
京都に生まれながら、伏見は車で通り過ぎるだけで伏見の街並みを見たことのなかった、私達は今回、伏見巡りをすることにした。
昔、城下町があったというだけあり、古い歴史的建造物が並ぶ。そして忘れてならないのが、ここは豊臣秀吉によって伏見城が築かれた場所であり、昔は色々な面で潤っていたといた。そういう昔の活気というのが、今でも感じられる街。
まずはやっぱり酒蔵を見なくてはということで、月桂冠の酒蔵を見学させてもらい、日本酒を作る工程やここの酒蔵の歴史などを学んだ私達はちょいと、休憩。暑い夏にはやっぱりこういうものに魅力を感じる。
宇治が近いということもあり、この地域では昔からある老舗のお茶を売っているお店を多く見かけた。ここで頂いて美味しかったのが、抹茶カキ氷。これを頼んだら、一から、お抹茶をたてて、それを氷にかけて下さるこだわりよう。姉の抹茶氷を拝借!これは美味しかった。
酒蔵が並ぶとは言え、そんなに沢山残っているわけではないので、アッという間に酒蔵を見尽くしてしまった私達は、ちょいと町を散策。ここは坂本竜馬の寺田屋事件にもなった場所。残念ながら幕末冬至の建物は、鳥羽・伏見の戦いで焼失した為、現在のこの建物はその後、当時の敷地の西隣に建てられたもの。
こうやって見ていくと、伏見は豊臣秀吉の時代から幕末にかけて時代と共に政治の移り変わりと共に歩んできた街と言える。そんな街に今住んでる人達は、とても気さくで、パワフルだった。
さぁ~そろそろ江戸時代から明治末期まで内陸舟運の拠点としてお酒やお米、人などを大阪に運んでいたという十石船に乗るとしましょうか。疎水をゆらり、ゆらり、夏の夜の風はとっても気持ちいい・・・