古代都市 ポンペイ

2000年以上も前から人類はこんな生活をしていたのか、と思うとそれからの人間の歩みがすごくちっぽけに思えてくる。

ローマからおよそ一時間ほどのところにポンペイはある。

ヴェスーヴィオ火山の噴火によって失われた古代都市、ポンペイ。災害前のポンペイの人口は1万5000人ほど。神殿から裁判所、行政機関、スポーツジム、共同浴場、居酒屋や売春宿まで、現在の日常生活とほとんで基盤は変わらないものが、2000年以上前からあったと今の人は信じられるだろうか。

なによりびっくりするのが、この時代にもう水道管が引かれていたことだ。これによって裕福な家庭や、公共機関に水が供給され、水道の蛇口をひねると水が出てきたという。実際、ここを回ってみて色んな場で今となんら変わらない手洗い場、そして給水場を目にしたが、これが本当に2000年ほど前の生活なのかと疑いたくなる。私の頭の中では井戸水を汲んで、生活している図しかなかったので、これはかなりショックだった。

今でも噴火によって灰の下に埋もれてしまったこの街の発掘、研究は進んでいるのだが、あまりにも広大な土地と建造物に、先はまだまだ長い。

共同浴場なんて、ハンガリーやその他の国でも見られる昔からあると言われる100年ほど前にできたと言われる温泉施設となんら変わりのないぐらい、中の設備が充実している。そして壁に施された彫刻から、大理石でできた床や湯船、太陽光線をうまいこと取り入れた天井・・・何もかも驚かされるものばかり。

この街を見て歩くだけでまる一日はかかってしまうのだが、保存状態がいい為、昔の街並みがそのまま残っており、そこから2000年前の生活をするだけで楽しく、飽きない。

今回、この旅行で色々なところを回ったが、どこが一番行ってよかったか?と聞かれると私はきっとここポンペイを挙げるだろう。それぐらい私にとっては考え深いところだった。是非、また発掘が進んだ10年後、20年後にここを訪れてみたい。

もう一つの実家

オーストリアは祝日だった今週の月曜日。クリ子の弟、ベアニーのお誕生日お茶会によばれ、クリ子の実家に行ってきた。

彼の誕生日は本当は9月末なのだが、その時期、私達はイタリアに行っていた為、一緒に祝うことができなかったので、この日になったのだ。

今回はベアニーと彼の彼女アンジェラ、それとクリパパ、ママとの6人でのお茶会。残念ながら、写真は撮らなかったのでその様子は一枚もないが、クリママとクリパパが二人で作ったという、杏のケーキがとても美味しかった。優しい手作りの生地の味がして、このケーキを食べるとなんだか温かい気持ちになれた。

そういやこの家にはなんやかんやと一ヶ月に一度は顔を出しているような・・。2週間ほど前にウィーンに遊びに来ていた母と実家を訪ね、母達は3年半ぶりの再会に色々、話に花を咲かせてたっけ。

この日は、お天気もよかったので外でお茶をしたのだが、毎回のことながら、この時期はこの家でオーストリア版アップルパイが出てくる確率大。

そして私がいる時には気を遣って頂いているのか、必ずお魚が食卓に並ぶ。この日は母とこの後、音楽会に行く予定だったので、クリ子のご両親が気を利かせて軽い軽食を用意してくれた。

毎回、同じようなものが食卓に並ぶけれど、それでも私達を想って用意してくれるウィーンの父と母の気持ちがちょっとしたものでもより美味しくしてくれる。

ウィーンの父と母よ~、今度また会えるのを楽しみにしてるよ!

今回のお買い物

車で来ていたこともあり、そんなにワインを試飲はできないので、今回は何本か、お試しの為にここの地方で作られたワインを買って帰ることにしました。

場所や州によってワインのクオリティーにつけられる言い方が違ったり、ワインの種類の言い方が違ったりする。今回はここバッハウの周辺でつけられた3段階クオリティーの中で一番質と香りが高いレベルのものを2種類購入。

まだ飲んではいないが、これが美味しかった嬉しいな。美味しいワインに出会えると初恋がかなった時のような嬉しさがあるものね!後は私がまだ飲んだことがないりんごのワイン。それとここの地方が名産な杏でできたシロップみたいなものと、それのモモ系。

これから毎週末が楽しみ!!