創立10周年記念パーティー・食事編

なんだかんだとパーティーが多いここの会社。夏は年に一度、会社のテラスで盛大なパーティーをしている。なんだかお気楽ね?!

いやいやそれは失言でもなさそうだゾ!だって夏になると誰かが、明日の昼、外でバーベキューしたいなぁ・・・と言えば、次の日の昼は会社の庭でバーベキューが開催される、そんな会社。おいおい、キミ達、仕事中じゃなかったっけ?仕事中に火を起こして、バーベキューですか??なんて日本人には考えられない。

まぁ・・・そんなパーティー好きな会社は、お食事のケイタリングもお手のもの。決まったレストランがあり、いつもそこからお食事を運んでもらっている。

ウィーンの郊外にあるワインのおいしい街からそれは運ばれてくる。ホイリゲ兼、レストランみたいなところなのだが、ケータリング料理にしては味つけが繊細で、シェフの舌がなかなかいいのがわかる。

オーストリア料理とイタリアの前菜みたいなものが多いのだが、 今回はアジア料理も揃っていた。出張シェフに私は、これは”アナタの為に今日、用意したのよ~!!”なんて声をかけられ、”嬉しいわぁ・・・そう、こういう料理があると私みたいなアジア人にとっては胃が落ち着くのよねぇ・・だけど、これが中華料理じゃなくって日本料理だったらもっと最高なのに・・・”なんて言うと、”ほら、今、僕が魔法をかけたらから、きっと日本の味に変身してるよ!食べてみて!!”なんて冗談を言い合えるのも、もう何回もここでお食事を頼んでいる顔見知りだからできること。

やっぱりオーストリア料理に欠かせない豚の足の丸焼き。これがあると、あ~ここの料理はやっぱりオーストリア料理のレストランなんだぁ・・と思う、オーストリア代表料理の顔みたいな格付け。

結局、パーティーが終わるころになってもこんな大きいお肉の塊はあまり消費されずに残ってるのだが、毎回のことながら、これをそのままアルミフォイルに包んで、これごと持って帰られるご婦人がおらえるからびっくりだ。それも年配の方に限って・・・これって、まだ田舎の方では家庭でもこういうお料理を食べてられるのね??(ウィーンの若者達は、レストランでこういう料理を食べることがあっても家庭ではあまり食べなくなっている。)

ご飯まだかな?僕たち、お腹すいてきちゃったんだけど・・・

創立10周年記念パーティー

クリ子らが会社を起業してから早いもんで10年。大学で同じチームで開発をしていた学生とアシスタントのメンバー。そこからこの会社ははじまった。

始めはマンションの一室を借りて、5.6人でこじんまりと仕事をしていたこの会社も時代の流れと共に、大きく成長し、3年前には自社ビルを建てるまでになった。

現在、この会社のウィーン本社では約35人が働く会社へと成長した。学生時代のオーストリア人仲間で作った会社も、今では各国のヨーロッパ人、アジア人、色んな国の人達が働く場、国際色豊かな会社へとなった。

あの和気藹々とした働いている人はみんなお友達・・・・という時代ではここもなくなってきて、会社創立の頃から知っている者としてはちょいと寂しい気もしないではないが、会社が発展していくこともまた嬉しいこと。

今まではお陰様で会社も急成長してきたが、世界中が不況だという今、この会社も今後生き延びていくには、色々と苦労と努力がいるだろう。だけどきっと彼らなら、この大変な時期も乗り越えていってくれると信じている。

10年の歩みをディドマの手によってフィルムにされ、この日流されたのだが、ここの会社の歩みと共に私もウィーンでのクリ子との歩みが刻まれていったことを、この映像から気付かされ、思い出深いものとなった。この会社と共に、今後の私もこのウィーンで、成長していけたらなんて素敵なんだろうなぁ・・・・みんなに負けてはいられないよ~なんて気にさせてくれたこのパーティー。

行くのがあんなに嫌だったパーティーだったのに、とってもアットホームな温かいパーティーで自分自身が色んな意味で考えさせてもらえる、そういうパーティーだった。

皆さん、お疲れさま。そして今後も会社と共に、皆さんのご活躍を期待してます!素晴らしい会社と一直線な情熱を注ぎこの仕事をしているこの会社の人達の身近で生活できることに幸せを感じます。ありがとう!

アンズ酒

先日の会社10周年記念パーティーで出されたアンズのお酒。

会社を起業させた一人のH・Jは、毎日クレムスから会社に通っている。クレムスと言えば、ワインの他にアンズの名産地でも知られる。ましてやH・Jの家にはアンズ畑があり、毎年シュナップスやシロップなどを作っている。そして今回はH・Jの手作り、アンズ酒。

アンズ、一つ一つ丁寧に皮をむき、それをまずお砂糖につけ、そのあとシュナップスにつける。日本でいう梅酒のアンズ版ってわけだ。これが美味しくないわけがない。

アンズの香りと歯ごたえ、そして後からくるアンズ酒の風味。なんとも言えないおいしさ。見た目もオシャレなので、来年アンズの収穫時期がきたら私も一度、アンズ酒にチャレンジ。グルメなH・Jから学ぶことは多い!!