野外オペラ

先日、チケット獲得に沈没してしまった野外オペラ。私達の中では、短いオーストリアの夏の一つの風物詩化しているこの野外オペラに行かないとこの夏を終われない気がしたので、昨日リベンジを。

この日が今年の野外オペラの最終日。7月半ばからはじまったこの野外オペラも今日が千秋楽とだけあって満席。だけど今回は先日と同じことだけはしたくないということで、早めに出陣をして、2枚チケットを獲得。

夜の8時半から始まるオペラ。終わるのは12時を回るので、上演前にみんな腹ごしらえ。私達もシャンパンと軽い軽食でオペラに備える。

今回の演目はジュゼッペ・ヴェルディが作曲した全3幕からなるオペラ、リゴレット。この数年、モダンな演出が続く、オーストリアのオペラ。だけどここだけは毎年、中世の舞台を緻密に再現してくれ、演出してくれる。そこが私達にとって魅力の一つである。

歌い手などは、もちろんウィーン国立オペラ座のオペラ歌手からすると少しレベルは落ちるが、だけど見ごたえ、聞きごたえ十分。そんな中でも今年は歌い手さん達のレベルがとてもよかったように思う。

特にリゴレット役の彼はよかった。久しぶりにこの野外オペラでここまで満足させてもらえて、これこそリベンジしてよかったと思えた瞬間。この最近、忙しくって随分、オペラから離れてしまっているけれど、9月からはじまるまたオペラシーズン、今年は努めて、オペラや演奏会にいっぱい出向こう。

ここのお決まり、オペラの終わりと同時に花火が上がる。この花火を見ると今年の夏も終わっていくんだなぁ・・って感じずにはいられない。花火を見ながら、また来年ね!と心の中でつぶやいている自分がいた。ちなみに来年はモーツァルトの魔笛。