ウィーンにも不況の波??

世界中で起こっている大不況・・毎日各国のニュースを読んでは、世界経済の先行きに大きな不安を感じずには要られない現状。

そして世界中で株が暴落し、色んな銀行や会社が破産、倒産している厳しい今の状態を見ていて、ウィーンもその打撃は大きいだろうと思っていた。だが、実際フタを開けてみると、小国なせいか、中立国のお陰なのか、独自の道を歩み、それほど不況の打撃を受けてないというのがこの数ヶ月の私の感想だった。

それが2ヶ月ぶりに用事があって今日、街の中心街に出てみると買い物のメイン通りであるケルントナー通りの様子がなんだか違う。

およそ100メートルの範囲で5件近くが店じまいをし、空き店舗になっていたのだ。その様をみて、なんだか体がゾクゾクと寒気が走った。

これも不況の波なのか?それともただ店を閉めた時期が重なったのか?どうにしても至近距離で5件は多いと思う。こじんまりしたウィーン。その中でもいつも比較的、煌びやかな雰囲気をかもち出し、老舗の昔ながらの店が連なっていたケルントナー通り。今ではガラ~ンとした寂しい装いと共に、新しく入る店舗は外国のチェーン店ばかり。

なんとも寂しい。昔は立派な建て物で、中には高級な紳士服が入っていたこのお店も2、3年ほど前から大手の服飾チェーン店H&Mに変わってしまいなんとも寂しい今のウィーン。

どうか不況の波がウィーンにきても、これ以上老舗の店は潰れずに頑張ってほしい。みんなでウィーンのよさを守っていこう~!!

その為にも、ちょっと値段が高かったり、敷居が高くてもそういう店でモノを買ってあげなくてはいけないなぁ・・と痛感する。余裕がなくても、長持ちするモノを、高くっても妥協しずに買って、ずっと大切に使っていくことがオーストリア経済にもオーストリアのよさを守っていくにもいいのだろう・・・その為には市民も頑張らなくてはいけない。

私は家政婦か??

昨日からクリ子の様子がおかしい・・・変な咳と目がうるうると充血していて、もしやインフルエンザーをぶり返したか??

クリ子は結局、年明けに私のインフルエンザーをちょっともらったものの、そんなにひどくなることもなく2日ほどですぐに治った。あまりにも軽い症状だったのであれ?もしやクリ子のは普通の風邪??なんて思っていたのだが、今回のはどうも違う。なにやら嫌な予感。

今日の朝から高熱と吐き気と頭痛、まったくと言っていいほど食欲がない。本当は今日は二人でウィーンから車で小1時間のところにある湖がこの寒さ(日中でもマイナス7度ぐらい)で凍ってしまっているので、そこでスケートをしよう~なんて言っていたのだが、それももちろんボツ!

朝から居間のソファーでヒーヒーとうめいて横になっているクリ子。そんなにしんどいならもう一回薬のんでベットでちゃんと寝てきたらいいのに・・・と言っても寂しいから・・僕、眠たくないから・・などといい訳をしてなかなかベットにいかない。

そのくせして、寒い・・・もう一枚毛布!と言ってみたり、私が昼ご飯にパンを焼いたら、臭いから窓を開けろ~と言った3分後には寒い~窓しめろ~だの、もうこの殿のが病気になったら大袈裟で大変なのだ。首にタオルをまき、後はホカロンを持たせ、ベットで寝るように仕向けて2時間。私はこの間、病人がいない間に急いで掃除を済ませるも、2時間後には起きてきて、ちょいと元気になったのか、私が何かしているのを見て、僕はプリンス~!!今日は僕はソファーで寝てるだけで、Oyumichenが全部後はやってくれるから僕幸せ~!!こんなに楽なんやったら僕いっつもプリンスでもいいかも??なんてふざけたことをおっしゃってる我が家の困った殿。

だけどその5分後には今度はぼく~朝からなんにも食べてへんねんけど、なんか食べたいなあぁ・・・ケ~キでも食べようかなぁ・・なんて言っている。おいおい、そんなの食べられるわけないだろうが・・もっと栄養がつくものを食べろ!とやっていた用事もやめて、今度はクリ子のご飯作り。白いスープが飲みたい~というのでジャガイモ、たまねぎ、ベーコン、マッシュルームにたっぷりのパセリのクリームチャウダーを作った。

そして食べて2口目には熱くて食べられへん!といい、冷ましている間に、僕がプリンスやったらこんな法律を僕の国に作るねん!としょうもない話を永遠としている。クリ子~スープが冷める!!冷めたら意味なやん!それ食べて、いっぱい汗かいて、着替えて薬のんでもう一回寝ておいで!と言っても、僕がプリンスやったら、まずはこの国にはインフルエンザーの菌持ち込み禁止令を作るやろ~(そんなもん、みんな欲しくてかかってるちゃう!知らん間に菌が入り込んでいるというのに・・)それから、女性はみんなかわいいミニスカート履いていたら京都で着物着てたらタクシー代ただとかになるんと同じで、電車賃タダって法律作るやろう~とかふざけたことばかり考えている。

結局、口は元気な割に、おなかの調子が悪いようで3口食べただけで終わってしまった。その後も永遠と彼のくだらない話は続き・・その間もウ~ウ~寒いなの、履きそうだの、いいつつ全然寝ない。胃によさそうな体にあったまりそうな飲み物を作っても、ほとんど飲まない。

もうコンロの上にはクリ子がリクエストして作らされた3つの鍋が残っている。どれもちょこっとずつ食べたり、飲んだりして終わり・・・そんなに悪いのなら、ベットでねりゃいいのに、それもしない。どうにもならん奴だ。

やっと寝たと思ったら、また居間にやってくる男。そして熱い~のどか乾いた~パジャマが汗で冷たくなった・・・ベットで独りでいると退屈で寂しいから、居間にいる~。どっかいかんといて~!!なんかしゃべって~!!

なんだい?私は??アンタのなんでも屋さんかい??ワタシャ、アナタが王な国には絶対住みたくないです!!!

さぁ~なんでもいいからクリ子よ、今日一日で元気になるのだ~!!

今年初めての山

皆さんはもうお正月気分がだいぶ抜け、通常モードに切り替わってきてられることでしょう・・・でも、もう少しだけお正月ネタにお付き合いください。

大晦日をグラーツで過ごし、病にも負けず?カウントダウンまで頑張って起きていた私達は日付が20009年の0時になったところであがる花火と突然、そこら中から流れてくるワルツに合わせて、ウィンナーワルツを踊り、とりあえずオーストリアでの年明けのこの恒例、セレモニーだけ形だけやったよ!と二人で納得して、その後はすぐコテンパンとベットで眠りについた、薄情モノ。

そして次の日は元旦ということもあり、朝からシャンパンがホテルで振舞われ、それに合わせて朝食にスモークサーモンやマスの燻製やキャビアなどが出てきた。後の領収書が怖いゼ!と思いつつも、元日ぐらいそんなこと忘れさせてくれ~とおおいにこの朝食を優雅に楽しんだ私達。

このまま優雅な一日を過ごすのかとおもいきや、さすが我が殿!!半ば病人を連れてお山に・・・やっぱり年明けそうそうに新鮮な空気を吸わなくちゃね!という配慮のもと・・・車で走ること1時間、銀の世界、または何も見えない世界に辿りついた。

この日はお天気があまりよくなかったこともあり、山には深い霧がかかっていた。こりゃ、寒そうだぜ・・・ってな訳で二人とも車で持ってきている服をありったけ重ね着をして、防寒に徹し、ちょいと車を降りて散歩をすることにした。

湖までの約1.5キロの道のりなのだが、これがなかなか大変なのだ。何せ雪が深い。どれだけ深いって??身長が165cm近くある私の膝の上まで雪が積もっているのだ。

一回、足が雪の中にボソっとはまればこれがなかなか抜けない。クリ子に引っ張ってもらっても雪から足が抜けないので自力で頑張って抜け出すしかないってある意味、何かの罰ゲームにでもあったかのような散歩道。

だけど霧にかかった山は幻想的だった。晴れ渡たった雪山も綺麗だけど、見えそうで見えない山の全貌というのもなかなかチラリズムがあってなかなかそそるものがある。

だけどクリさん~どこに湖はあるの??ここ!!

もちろんそこには雪が積もり、湖の容姿は何一つ見れなかったのでした。

って当たり前っていや、当たり前かぁ~。

どんなに寒くてもしんどくてもやっぱり山の空気は人を内面をキレイにする作用があるようで、この後、二人とも体調がかえってよくなったのでした。

だけど寒かった~!!マイナス10度の山登りは体力を使うようで、この後二人は腹ぺこになり、とんかつを揚げたもの2枚にフライドポテトの山盛りを軽く、それぞれ平らげたのでした。って野菜は?って??そんなものついてないのが、オーストリアの田舎の山料理の醍醐味さ!ハハハ~!!