今日、自衛隊がイラクから完全撤退した。長い間救援物資などをしてきた自衛隊。いろんな国がイラクから撤退する中、日本もいつ撤退するかが協議されていた。
そしてそれが今日、任務を終え、無事日本に向かって最終団が空を飛んでいった。私はこのニュースを読んでホッとした。何故ならば、この最近イラクやアフガニスタンなどに援助隊を送っている国が狙われているからだ。
昨日はパリではクリスマス前の買い物で賑わう、誰でも知っている老舗のデパートにダイナマイトとみられる爆発物が5つも仕掛けられてていた。そしてそこに組織から声明文が置かれていた。要求はアフガニスタンに送っているフランス部隊を撤退させよ!さもないと次は警告なしに爆破するぞ!と書かれていたらしい。
色んな協定や国々の事情の調整などで、何かとこういうことに協力をしていかなくてはいけない現状。日本のインド洋や今日までのイラクでの自衛隊の任務にしかり、これからはきっとアフガニスタンでの何らかの形での日本側からの援助をアメリカから求められるだろう。
だけどこんな世界になってきたのには、どうやってもアメリカをはずしてはモノは見られない。アメリカ側にもいろんな事情があるだろう。それはわかる。だけどブッシュ政権に対しては個人的には否定の目でしか見ることができない。こうやってテロから世界中がおびえる世に加速させたのはブッシュだと私は思っている。
そんな彼がもうすぐ任期を終える。数ヶ月前にあった国連での最後の彼の挨拶・・・かなり寂しい、惨めな終わり方だった。そして今回、ブッシュが大統領の任期中、最後のイラクを訪問してイラクの首相と最後の会談をし、記者会見をしている時に突然、ブッシュの元に靴が投げつけられた。
自分の履いてる靴を投げつけたのはその場にいたイラク人の記者。ブッシュ大統領は犬め!呼ばわりされて彼が履いていた2足の靴が投げられたそうな。イラクでは靴を投げる行為は”最悪の屈辱”とされている上、犬呼ばわりされた。これはアラブ社会では最低の侮辱だ。
そしてその映像が全世界に発信された。年明けにはブッシュ政権からオバマ政権に変わる。ブッシュ政権にしては、クリスマス前にいろんな任務がどんどん終了していく。彼が大統領として世界のメディアに発信される数もどんどん減っていくだろう。そんな中、最後の最後でブッシュにとってはこんな屈辱的な印象を与えられた、この映像はかなり痛いだろう。
だけどこの映像を見て、今の苦しい社会、経済情勢を考えるとなんだか気持ちがちょいとスッキリした人も少なくないはずだ。
さぁ、この苦しい情勢の中、オバマ政権はどう世界に発信していくのか、楽しみでもあり怖い。悲しいことにアメリカの動きによって世界が動かされる、そんな世の中。オバマ次期大統領がどう本領を発揮してくれ、そして彼が真の意味でまともな人間でまともな行動に出てくれるか、楽しみだ。