憧れの地、ポジターノ

危ないよ~!!っていう危険信号を発しだした自分の心身にどうすることもできない今日。先月、手術をしてから休むことなくつっぱしってきた体と心がついに、悲鳴をあげだしたか?と言わんばかりに体の疲れとストレスが溜まってきた自分の体。許容量がいかに少ないかを思い知られ、情けない。だけど、それが自分。見栄を張っても仕方ない。次の月曜日は祝日だし、そろそろ今週あたり、心から休める日を持ちたい。

クリ子の友達が、私達が付き合って一年ぐらいの時だから、かれこれ6、7年前に、”おまえらのカップルはお互いを甘やかせてるね!”って言ってたけど、今の私達もそのままかも知れない。

でも人それぞれカップルの形式は違っていいと私は思うんだ。私達、お互いに言えるのはお互い、今置かれた環境の中、精一杯頑張ってるし、お互い信頼してる。だから、お互いに甘くても、頑張りを認め、心身ともにお互いを労わっているのだと思う。クリ子は私と一緒になって以来、私に一度として、愚痴も不満もこぼさない。彼はいつも”僕は幸せだ~”という。ほんまかいな?と思うこともあるが、でも彼の顔はいつも心から幸せそうにしている。だからこそ、私が彼のこの笑顔を奪ってしまっていはいけない、彼が私に、いつもありがとう~!僕は君と居れて幸せだよ!と心から言っていてくれている間は、私も心からその気持ちに応えたいと思う。(私は、常日ごろから、日常の愚痴を繰り子にこぼしている・・トホホホホ)だからこそ、彼の食欲が減ったり、彼の顔が仕事で四角くなっていたら、どんなに仕事で疲れて帰ってきても、温かい晩御飯と、次の日の会社で食べる朝食のパンやケーキを焼いたり、お弁当を作ったりして、彼の体調管理をしているのだが、それもしばらくすると、こうやって毎回のことながら、体と心が疲れたよ~!って言うんだよね。日本の主婦の人からしたら、あんた~たいしたことしてへんのに~と言われそうだけど、だけどそれが自分。所詮、奥様業は私に向いてないのかも??まぁ~それでもいいのさ。今日は危険信号が灯ってて危ないから、ストレス発散にワインでも飲んで、とがった神経を麻痺させるのさ。手術してからお酒なんてほんと、飲もうなんて気にはほとんどならなかったらから、これも手術の経過がよいってことなんだ~なんてね?

まぁ~そんな話はおいといて、今日はそうよ、ポジターノ。あら、私ここで素晴らしい景色をみて休暇を取ってるじゃないの~。そうなんです。私、ここ、ある意味すごく憧れていた場所。10年ほど前に宮本輝のある本にここの話が出てくるんですが、この本を読むとこの街がへの想像が膨らんで、一度ぜひ、ここを訪れたいと思っていたんです。

自分が想像してたよりちょっとこじまりしていたけれど、なんとも街があったかくて、そしてゆったりとして、ここにいると時間が止まった錯覚に陥るようなそんな、現実からちょいと離れた世界にヒョィっと入れる街。(ちなみにここは私達が食事をしたレストラン。私達が行った時には誰もお客がいなくてこのレストラン大丈夫なの?なんて思ったけれど、私達がここに座ってからどんどん地元人で席が詰まっていった。このレストランでイタリアの昼食は1時からが主なのねって学んだ)

ガイドブックにはここは高級リゾート地と書いてあったが、いかにもっていう感じがなく、ほんとにこの街がそうなの?なんて感じさせるところがまたいい。

この街はもちろん、高台にあるため、街へ降りていくのも、そしてお隣の街へ行くのも、こんな急な坂をひたすら上ったり、下ったりしなくてはいけない。現代人からするとすごく不便な生活に思うけれど、このポジターノに住む住民は、そんなことなどきっと一度も考えたことがないのだろう・・・・・。