いつの間にか私は、かれこれもう一つの手だけでは数えきれないぐらい長いことウィーンに住んでいる。日本から来られた方々からさぞかしドイツ語が上手くなって何不自由ない生活を送っていると思われがちだ。だが、他の人は知らないが、私に限ってはそんなことはない。
もちろん語彙、長い文章を話す(短い一文や二文でないことをいう)のは、そらこっちの現地人などから比べたは比にならないぐらい頼りないが、何より私のまずいのは、思い込みだ。
例えば、誰かがないか質問してきて、それが聞き取れなかった時、日本語でいう”え?今なんて言われました??もう一度言っていただけますか?”にあたる言葉がある。それが”Wie Bitte?” だ。
これをつい最近まで、日本語風に”そ、それって何”とか、”い、いまなんて言った?”みたいな日本語ではびっくりした時とか驚いたとか焦った時についつい、単語のはじめの音を2回言うアレだと思っていた。
聞いた上では”Wie Bitte?”も”Bi Bitte?”も日本人からしたら何一つ発音の違いに気付かない。どちらとも同じように聞こえるのだ。
だから私はいつの間にか日本語風に”Bi Bitte?”だと思い込んでかれこれ数年・・・この前、オーストリア人の知り合いにWの発音が悪い・・”Wie Bitte”のWはこう発音するの!と言って発音した彼女のはどうもWの発音に聞こえた。
だから疑問を抱いて・・その文章の初めはWじゃなくてBではじまるよね?!って聞いたら違う、違う~Wだよ~だから発音が間違ってるんだ~!!っと言われてしまった。
そうか、そういうことか・・・二人で笑ってしまった一瞬だった。
こんなことが多々。当たり前に喋っている簡単な単語こそ、勘違いをしていることが多い。勘違いをなおす為にももっとドイツ語の新聞や本を読まなくちゃなぁ・・って新聞読んでもこういう単語読み飛ばして気付かない自分がいるんだけどね・・
私のドイツ語の道はまだまだ険しい・・・・トホホホホ。