カスタードたっぷりのフルーツケーキ

昨日、居間で用事をしていたら、気のせいか扉がス~と開いた気がしたんです。あれ?クリ子が家に帰ってきたのかな??って玄関フロアーに行ったら、クリ子の姿はなく。そこにあるのは先日やっと届いたバスルームの棚のダンボールがボンっと置いてあるだけ。でもクリ子の靴は玄関にある。あれ???

まさか、このダンボールの中にクリ子が入ってるわけないよね??なんてこのダンボールに喋りかけたら、急にこのダンボールが一人歩きし出した!!ダンボールの中に隠れて私が探しに来るのを待っていたクリ子。私が扉がス~ッって開いたのに気づかなかったら、ずっとここに隠れてるつもりだったんでしょうかね??まだまだイタズラ心が消えないクリ子です!!でもそんなところが私をホッとさせてくれたりするんですがね!

って昨日も自分へのご褒美?にフルーツケーキを作りました。今月はとっても忙しくて疲労で神経が尖ってるせいか、すごく甘いものが欲しくなるんです。カロリーに対する罪悪感はあるんですが、ちょっとそれを和らげる為にもフルーツたっぷりのケーキを作ってみました。

今回はスポンジ生地を3枚に切ったものに、ラム酒と牛乳を混ぜたものを生地に塗り、それからカスタードクリームと苺をサンドしていき、3段に重ねたもの。本当なら一番上の段は生クリームにすると綺麗に仕上がるんでしょうが、生クリームが苦手なんで、今回はカスタードクリームだけで攻めてみました。

生地にラム酒と牛乳をたっぷりと塗ったせいか、生地がティラミスのようにしっとりしていてとっても美味しい。これを毎朝、朝食代わりに食べて一日の活動力にしようと企んでる私。でもこれって2人で食べきれる量じゃないよね?!

チャルダーシュの女王 (オペレッタ)

またオペレッタが見たくなって4月下旬に”チャルダーシュの女王”を観にフォルクスオーパーに行って来ました。この日は歌い手の Sándor Némethさんの70歳のお誕生日とフォルクスオーパーでデビューを飾ってから30年ということもあり、特別の記念公演が行われました。

オペラやオペレッタに興味を持ち始めたのはこの1,2年でそれまでは全くと言っていいほど興味がなかった私なので、Sándor Némethという歌い手さんもその日まで知らなかったのですが、この日のこの公演、本当によかった。

家からフォルクスオーパーまでが近いということもあってこの最近は舞台、演出が昔ながらのものを選んで観に行くことが増えてきたのですが、ここまでオペレッタを堪能したのははじめてかも?ってぐらい楽しませてもらいました。

この日のキャストの歌いぶり、そして演技もなかなかのもので見甲斐、聴き甲斐がありましたが、なんといってもやっぱりこの日は Sándor Némethさんなんでしょう。Sándor Némethさんの舞台を見させてもらうのは初めての私達ですが、それでもこの方が舞台に出てこられるだけで、この舞台を何百回とやってこられたベテランの領域と貫禄に圧巻させらえます。

もちろん声に張りなどは他の歌い手さんから比べると劣りますが、演技そしてお得意のタップダンスには魅了させられました。70歳にしてあの足裁きはすごい!!

そしてこの演目にはJay Mamanというフェリから始まり、シルヴァ、ポーニ役へと歌い継がれていく有名な三重唱があるのですが、これがSándor Némethさんの見せ場。歌って踊って、本当に魅了させられました。もちろん観客の方もこれを見に来られている方が多いので、みんな大喜び。また舞台が終わってないというのにスタンディングオベーション。結局、観衆のあまりにもの大反響にこの日はこの歌をハンガリー語、英語、日本語、ロシア語もあったっけ?版で3回ものリフレインで大サービス。聴き甲斐がありました!!

演目が終わった後は、花束贈呈や祝辞などのセレモニーがありましたが、70歳にしてこの声量、ダンスは驚きです。これからもお元気で現役で活躍していって下さることを心から願うばかりです・・・。

メーデーの日は催しものがいっぱい!

この時期になると各地で春の訪れを祭典してか?お祭りが多いオーストリア。我が家の前の教会も然り。この日曜日、教会からはほぼ1時間ごとに特別のお祝いを祝う鐘がゴ~ン、ゴ~ンと鳴ってるかと思うと、今度はオーストリアの郷土音楽を演奏する楽団が何やら一日中演奏していて賑やか。そして教会の前にはお洒落をした子供や大人達がいっぱい。いよいよこういう時期がやってきたんですねぇ・・・。

さてメーデーで祝日だった5月1日。私達が散歩に行った道中でもお祭りをやっていたので、ちょっとだけ寄ってきました。

私達が行ったところは、Stift Heiligenkreuz。ここの近くに私達がよく行く散歩道があるのですが、この修道院も一見の見る価値あり。なかなか立派な建物です。

この日は、オーストリアの各地から修道院で作られたワインやビール、ハムやソーセージなどがここに一斉に集まってスタンドで試食、そして買うことができるようになってました。

日本のお寺では考えられないことですが、オーストリアの修道院ではビールやワインなどを生産して、それで修道院の運営資金の一部にしているところが昔からあります。そしてそのお味は侮れない。独自の風味と味わいがあって個性的。

この日は暑かったのでクリ子はグビグビと色んなところのビールを試しに買っては飲んでましたが、私は鉄釜で焼かれたBioのパンに興味津々。だっていい匂いがしてくるんだもん。お弁当を持ってきてるのにも関わらず、ここで焼きたてのガーリックパンとチーズのパン、そして田舎パンをこれでもか?ってぐらい買い込んだ私達。これがもうフワフワと香ばしさでやめられない美味しさ。一本ずつ食べて後は家に帰って冷凍庫に保存。

そして他にも生で食べる生ソーセージとワインチーズとまだそんなに寝かしていない癖のないチーズを購入。とくに生ソーセージっていうのがとっても美味しい。豚と牛の肉を50パーセントずつ使っていて、それに赤ワインと香草、少々の塩で作られているこのソーセージ。本当に生なのが分かるぐらい、お肉が柔らかくて、それでいて赤ワインからくるのか上品な味わい。こういうのって大抵塩辛いのが多いのに、ここのは素材の味を前に出ていて、塩分はほんのわずか。これも嬉しい!!

僧侶が僧服を着て、チーズやソーセージの宣伝をし、売っている姿がなんだかおかしくって、にやけてしまった。またこれが営業マンに今にもなれるよ!ってぐらい商売上手!