またオペレッタが見たくなって4月下旬に”チャルダーシュの女王”を観にフォルクスオーパーに行って来ました。この日は歌い手の Sándor Némethさんの70歳のお誕生日とフォルクスオーパーでデビューを飾ってから30年ということもあり、特別の記念公演が行われました。
オペラやオペレッタに興味を持ち始めたのはこの1,2年でそれまでは全くと言っていいほど興味がなかった私なので、Sándor Némethという歌い手さんもその日まで知らなかったのですが、この日のこの公演、本当によかった。
家からフォルクスオーパーまでが近いということもあってこの最近は舞台、演出が昔ながらのものを選んで観に行くことが増えてきたのですが、ここまでオペレッタを堪能したのははじめてかも?ってぐらい楽しませてもらいました。
この日のキャストの歌いぶり、そして演技もなかなかのもので見甲斐、聴き甲斐がありましたが、なんといってもやっぱりこの日は Sándor Némethさんなんでしょう。Sándor Némethさんの舞台を見させてもらうのは初めての私達ですが、それでもこの方が舞台に出てこられるだけで、この舞台を何百回とやってこられたベテランの領域と貫禄に圧巻させらえます。
もちろん声に張りなどは他の歌い手さんから比べると劣りますが、演技そしてお得意のタップダンスには魅了させられました。70歳にしてあの足裁きはすごい!!
そしてこの演目にはJay Mamanというフェリから始まり、シルヴァ、ポーニ役へと歌い継がれていく有名な三重唱があるのですが、これがSándor Némethさんの見せ場。歌って踊って、本当に魅了させられました。もちろん観客の方もこれを見に来られている方が多いので、みんな大喜び。また舞台が終わってないというのにスタンディングオベーション。結局、観衆のあまりにもの大反響にこの日はこの歌をハンガリー語、英語、日本語、ロシア語もあったっけ?版で3回ものリフレインで大サービス。聴き甲斐がありました!!
演目が終わった後は、花束贈呈や祝辞などのセレモニーがありましたが、70歳にしてこの声量、ダンスは驚きです。これからもお元気で現役で活躍していって下さることを心から願うばかりです・・・。