日本へ帰ることが決まって家族に”日本に帰ってきてやりたいことって何?”と聞かれ、お花見と答えた私。
いや~去年のお花見がどうも忘れられなくって・・・って訳で日本に滞在していた一週間、お花見をする機会をうかがってたんですがね、日本に到着した日から2日ほどは生憎、雪がちらつくってお天気で、その後もず~とお天気が悪かったんです。
帰る3日ほど前まで、この一週間で雨が降らなかった日って帰ってきた次の日ぐらいだけだね!っていうぐらいお天気に恵まれず、もうお花見は諦めかけてたんですが、ウィーンに帰る前日、成田に向かう前に母がお花見弁当を用意してくれましてね、念願のお花見が実現したわけです。行き先は家の近くの疎水へ。
どんなに疲れていてもこうやって娘がやりたがってたことをしてあげよう~というのが母の優しさなんでしょうね。朝に買い物に行ってくれ、その後2時間足らずで竹の子を一から炊いて、私が食べたそうなものばかり全部揃えてくれました。竹の子ご飯、木の芽和え、三つ葉のおひたし、菜の花のカラシ和え、焼き魚、サツマイモの煮物、茄子の田楽・・・
赤い色と出し巻きでも入っていればもっと見栄えがしたのに・・と母は言ってましたが、これで私には十分過ぎるぐらい大満足です。この後には妹が用意してくれた桜餅と鶯餅。どれも本当に美味しくって、日本で最後の最高の食事になりました。(この後新幹線に乗り東京に向かい・・・その後成田のホテルについた時にはもう夜の10時過ぎ。そのまま荷物を詰めたり、次の日の朝もバタバタとホテルを出たので、結局この食事が日本で最後の食事になりました)
桜を見ながらこんな贅沢なお食事が頂けるってこれって日本にしかない文化だよね。ヨーロッパにもピクニックみたいなものはあるけれど、もっとお手軽な感じだし、春から夏の終わりまでいつでもできるっていうものだけど、桜が満開の時期のこの一週間のうちにお天気がいい日に桜を眺めながら母の愛情お花見弁当を食べるっていうのはなんとも贅沢な時間。お母さん、ちゃんと御礼が言えないままバタバタとウィーンに帰ってきちゃったけど、ありがとう!どれも最高に美味しかった。やっぱりどんな料理よりお母さんの心のこもったお料理が一番!