風邪をひいた理由

ご心配をおかけしましたが、お陰様で風邪もひどくなることなく、すっかりよくなりました。やっぱり雪が降る日に外で小1時間待つは危険です。

そらそうでしょうよ~、とお思いでしょう。でもこれには理由があるんです。

それは、急にウィーンが冷え雪が降った日。やっと後一つこなせば今日ももう終わり!とホっとしながら路面電車に乗ってると、電車の窓から懐かしい人の姿が見えた。昔住んでた大家さんの息子さんが道を歩いてるではないですか。すごく懐かしくなって、仕事が終わった一時間後に、道を歩きながら大家さんに電話をしてみた。

ハロ~!!あのね、今さっきあなた達の仕事場の近くでね、あなたの息子さんを見かけたんだけど、もしかして今、仕事場にいる???今ね、私、仕事終わったところで、ちょうどあなた達の仕事場から5分のところにいるんだけど、もしまだ仕事場にいるのなら、ちょっと寄ってもいい??

お~Oyumiche~n~!!! 久しぶり~~!!なんで電話してくれなかったんだよ~!!今、どこだって?!今からじゃあ、そこに行く。今はちょっと外に出てるけど、ちょうどそっちに向かってるところだから、30分そこで待っとけ!!

いや、今そこにいないのだったら、今度にするよ~。だってこの雪の中30分も屋根もないところで待つのは危険だよ!

いや、待っとけ!!今から急いで行くから!じゃあな!(ブチっと電話が切れる)

こうなると、厄介なのだ。大家さんはもう嬉しくってどうしても会いたい。だから私がもう一度、連絡しようが、何しようが、そこで待っとけの一点張り。

だけど知ってるんだぁ~彼の30分は一時間ってことをさ。もう80歳を越したおじいちゃんで、私が独身の頃、私を娘のように可愛がり、心配してくれたお父さんみたいな人。年々、歩くのが遅くなってき、普通で30分のところが倍近くかかってしまう。

今度、いつ会えるかわからないし、彼のお誕生日の日もお祝いの電話も会いに行くこともできなかったから、その負い目もあり、寒さに耐えて外で待つことにした。

これが寒い。寒い。彼と電話で10分話しただけで、まだ新しい携帯電話の充電がほとんどなくなってしまっていたのを見て、(寒いところだとバッテリーの消耗が早い)今日の寒さが身にしみる。後、一回誰かに電話をすると意思疎通をする回路が途絶える。なにか緊急事態の時の為にこの携帯電話はこのまま残しておこう。いや、それよりもまずはこの携帯電話を体温で温めて、バッテリーの消耗を阻止するのだ!

待つこと50分、Oyumiche~n~!! と大きな声と共にやってきた大家さん。とても元気そうで、喋りも絶好調!!何より顔色がとてもよくって、一時期よりなんだか若返ったよう。彼の生き生きとした姿を見て、心から嬉しかった。

彼らとは一緒にクロアチアやイタリア、ドイツなどを旅した、色んな思い出がある。旅先の教会で音色の聞き比べに一時間もずっとそこにいたり、晩になると毎晩、海辺を30分以上かけてあるいて食事を食べに行ったり、朝起きると、大家さん手作りの具沢山卵オムレツがちょうど出来上がっていたり・・・ドイツには一緒に一緒に楽器を見にいったり・・・・本当に数え切れない思い出がある。

いや~、もうここの家を出て行ったみんなからはあまり連絡はないんだよ~。電話してくれたりするのはOyumichenを含めて2,3人ってところかな。となんだか寂しそう・・・・

あんなに嬉しそうに再会を喜んでくれる大家さんの顔を見ると、ちょこちょこ定期的に顔を出しに行かなくちゃな~なんて思った晩。でも今度はいいお天気の時に訪ねよ!

クリ子の思いやり

この2日ほどで一気に気温が下がり、寒くなったウィーン。いよいよ冬の到来だ。

昨日は一日、雪が降り、山の上は真っ白。真っ白な屋根、真っ白な野原、真っ白な木々。そこに灯される家のひかり。なんだかまるでクリスマスみたい・・・・

なんて思っていられるのはバスを待って5分以内。それ以降は寒さとの戦いだ。何より冷たいのが足。タイツにハイソックス、それに靴下の三枚履きにズボンに関わらず、ロングブーツを履いてりゃ、さぞかし温かいと思うが、これがどっこい。足が凍るように冷たくなって、しまいにはかなりの痛さを伴っている。あ・・・バス、早くこないかなぁ~。そんな日に限ってバスは遅れてくる。ロングダウンジャケットのチャックを一番上まで上げ、寒さしのぎをしてると・・・・寒さで体力を消耗するのか、甘いチョコレートケーキのいい香りが頭に浮かんでくる。

クリ子~今日、どこか買い物に行く用事があったら、そこでチョコレートのパウンドケーキ買ってきて~!!バターリッチなやつじゃなくて、素朴なチョコレートケーキが食べたいな~。(オーストリアの家庭で作るようなチョコレートケーキにはいっぱいのバターと砕いたナッツが入った重めのケーキが主流)

あれ?!ケーキは??うん!!僕が作ることにした。それが一番美味しいもん!!だから100パーセントチョコレートの板チョコと卵いっぱい買ってきた。

ってできたのがこのケーキ。私がバターよりオイルベースのケーキが言いといつも言っていたので、今回はオイルベースのチョコレートケーキにしてくれたらしい。それの中に入ってるのは、チョコと卵、チョコレートリキュールに温かい時に切ったら、トローリチョコレートが垂れてくるように、塊のチョコレート。

はい、Oyumichen! これでまたエネルギーいっぱいつけて、明日から頑張ってね!!と熱々を一切れ、私に渡してくれたクリ子。

ありがとう~!!私こんなチョコレートケーキが食べたかったの~!!これで明日からまた元気に過ごせる~!!と言い切ったのに、昨日の寒さにやられたのか、今日はちょいと風邪気味。まぁ~それには思い当たる理由があるんだけどね。それはまた今度・・・・

海洋共和国 アマルフィ

ソレントから始まるアマルフィ海岸。それはサレルノまでの約40Kmにも渡る海岸線。その40Kmの道のりの中にいくつもの街が点在するのだが、その中で一番の観光の中心地になるのがアマルフィ。

私達はちょっとカフェ休憩に立ち寄っただけだったが、思っていたよりこじんまりとした温かい感じのする街だった。

この街での一番の見所はやっぱりドゥオーモ。偶然にも、ドゥオーモを見上げるように広い階段がある、その広場でお茶をした為、この階段、そしてドゥオーモの美しいアングルを眺めながらの贅沢な時間を過ごすことになった。

ソレントやポジターノなんかから比べると街の行政と言えばいいのだろうか?そういうものがしっかりしているように思えたこの街。

ここでもレモンを使ったケーキやリキュールがいっぱい売られてたいたところをみると、ここもまたレモンの名産地なのだろう。

ちょっと立ち寄っただけのアマルフィ。きっと日本に住んでおられる皆さんの方がアマルフィに関してはよくご存知なのではないだろうか?なので、何も勉強していかなかった私がここで語るのは何なので、今回はこれぐらいで・・・・。