もうウィーンの秋は終わろうとしている今日この頃。今さらながらちょいと芸術に意識というものをおいて生活をしてみよう。
その一つが、毎月、一度は音楽会や舞台を見にいくというもの。先月、母がウィーンに遊びに来てくれた際、二人でいろんな演奏会に出かけたのだが、その中で2つほど、とても感動する演奏会に出会えた。音楽に携る生活をしている私にとって、これらの演奏会で忘れていたもの、気づかされたもの、音楽によって自分の心が躍る体験、いろんなことを学ばせてもらった。
それ以来、やっぱり演奏会はいいもんだなぁ~、月に一度は自分の聴きたい演奏会やオペラを見にいこう!と思うようになった。
クリ子は別にそこまで音楽会や美術に興味がないのだが、私一人で行くのは、なんとなく寂しいので、彼の分は私がご招待するということで、これから月イチでそういう場に足を運べれば・・・。
そしてもう一つがお茶。ずっと茶道というものを習いたかったのだが、機会がなく今日まできてしまった。だけどこの最近、自分のガサツさに焦りを感じている。海外生活が長いせいか?(いや、そのせいにするなって?!)日本女性らしさが失われてきて、ちょっとお茶碗を持つ手があまりにも大胆であったり、挨拶の仕方もてきぱき、素っ気無い。
はっきり言ってしまえば、喋り方からしぐさ、すべてにおいて簡潔、さっぱり、素っ気ない。これではやばいと思い、せめて座る姿勢や、食べる時のお茶碗の持ち方などがしなやかになればと思い、先週からお茶を習うことにした。
教えて下さる先生には、お茶を習うことで少しでも自分のしぐさが女らしくなれば・・・という気持ちではじめるので、一つ、一つをゆっくりと教えてください、とお願いしておいた。
先週一回目のお稽古、まず茶道をするにあたっての心得から歩き方、立ち振る舞い、割り稽古まで教えて頂き、そこには自然とゆったりとした心持ちでいろんなことに取り組む自分がいた。
芸術に触れるということは自分の心にゆとりがなければできない。勇気を出して、今回、お茶のお稽古をお願いしたことによって、日常の生活でも心がおだやかに、そしてゆとりを持って生活できるように心がけようというきっかけができた。
ゆっくりと長い目で茶道というものと触れ合っていけたらな・・・と思っているで先生、何卒よろしくお願い致します。