おめでとう、クリ子!!

この最近、クリ子の仕事が忙しそうだ。平日も帰ってくるのがいつもより遅く、週末も時間さえあれば仕事をしている。だけどそれはこの最近、会議だらけで平日、自分の仕事をする時間がほとんどないから、そのしわ寄せがこうやって表れてるのだと思っていた。

だけど、クリ子違ったんだねぇ・・・。いつも何があっても何も言わないクリ子。っていうか彼自身、毎日飄々と生きているように私からは見える彼。今日、食事中に会社の同僚から電話があり、なんやら喋っている。電話を切った後、クリ子に”仕事の問い合わせ??”と聞くと、ナンタラコンダラ・・・と説明してくれる。そしてその後、クリ子は続けて”この商品、この前2009年度の世界一の商品として、コンペティションで一位を取ってん!”

この商品とは、彼がこの会社で働き始めた当初から開発しているものだ。ここではあまりは詳しくは言えないというか、私自身がわかっていないので説明ができないが、今回彼が手がけてきたそのものが、年に一度あるこの分野では大御所のコンペティションで、世界各国からこのエキスパート達が集まるコンペティションの2009年度の新商品として、世界一に選べれたのだ。

クリ子、おめでとう!決して彼だけの力でこの賞がもらえたわけじゃないけれど、アナタがずっと手がけてきて可愛がってきたあの商品が、世界で一番って選ばれたっていうのはアナタの努力が実ったんだよ!おめでとう~!!

だけど肝心な本人さんは、別に嬉しくなさそう・・・彼曰く、賞を取る、取らないは僕、全然興味ないの。だってそのコンペティションにこの商品を出展したことさえ、知らなかったんだから。賞をとったからって何が変わるわけでもないしさ!僕はいつも自分が作れる最高のものを作ってるだけさ!だからそういう意味ではいつも自信はあるよ!だけどそれだけだよ!!だけど笑うことに、この商品まだ出来上がってないのさ。今年中に出来上がるように予定はしてるんだけどさ!

これが彼なのだ。人から認められようと認められくても、彼は自分の道を淡々と進むだけ。欲がないと言えば、それまでだし、そこが彼のいいところだと言えばそうだろう。だけど、私は彼の側にいて今回のことは、とても嬉しいよ!仕事が忙しくなろうが、やっぱり自分がずっと手がけてきたことが認められるっていうのは嬉しいじゃない。

きっとこれから年末までクリ子は毎晩夜遅くまで大忙しだろう。だけどその分、彼の健康面や家のことは私が管理するから、クリ子よ、いいものを作っておくれ!!