カボチャ種オイル

このブログでたまに出てくるカボチャの種オイル。オーストリアにお住まいでない方にとっては、なんじゃそれ??ってお思いでしょう・・・・。

カボチャの種オイルとは名の通り、カボチャの種から採った油のこと。でもこのオイルはオーストリアでしかないらしく、きっと皆さんは聞いたことも食べたこともない!という方がほとんどではないでしょうか?

どんなカボチャからでもこのオイルが採れるわけではなく、オーストリアのシュタイヤーマルク州とブルゲンランド州で育てられているある一つの品種のカボチャからできているらしい。

そのカボチャとは種の皮が薄く、柔らかい為、この種を圧縮しやすい。オーストリアでも皆が好んで食するという訳ではない、このカボチャの種オイル。ちょっと癖がある為、好き嫌いははっきり分かれる。

だけど美味しいカボチャオイルに出会った時には、いや、これならどんな人でも好んで食のアクセントとして使うんじゃないか?と思うぐらい興味を引かれるもの。

カボチャの種オイルは、カボチャから採取された種を一度乾燥し、その後、圧縮をかけオイルを絞りだして作られたもの。オリーブ油と違う点は、オリーブ油だと摘み取った後にすぐオイルにしていかなくちゃいけないけれど、このカボチャオイルの場合は、種を一度乾燥させている為、一年を通していつでもフレッシュなオイルが作れること。

このカボチャオイルは主にサラダや前菜などに使われるのだが、レストランなんかに行くと、調理をされているシェフの感覚でメイン料理にもカボチャオイルがアクセントに使われていることが多い。

そしてカボチャの種オイルの名産地、シュタイヤーマルク州ではデザートのアイスクリームにまでカボチャのこのオイルがさらりとかけてあるらしい。まだ私自身そのデザートは食べたことがないけれど、合わないことはないんじゃないかな。このオイル自体、香りとしてはナッツを思わせるような風味。なのでアイスクリームにハーゼルナッツが合うように、このカボチャオイルをかけることもアリかな?なんて思うのは私だけ??

まぁ、どんなに文字で説明しても食べてみなきゃ分からない味だと思うので、ご興味がある方、是非ご連絡を下さい。オーストリアでしか生産されていないオイルで未知の味、オーストリアの食文化を広める為にも喜んでご協力させて頂きます!

芸術の秋

もうウィーンの秋は終わろうとしている今日この頃。今さらながらちょいと芸術に意識というものをおいて生活をしてみよう。

その一つが、毎月、一度は音楽会や舞台を見にいくというもの。先月、母がウィーンに遊びに来てくれた際、二人でいろんな演奏会に出かけたのだが、その中で2つほど、とても感動する演奏会に出会えた。音楽に携る生活をしている私にとって、これらの演奏会で忘れていたもの、気づかされたもの、音楽によって自分の心が躍る体験、いろんなことを学ばせてもらった。

それ以来、やっぱり演奏会はいいもんだなぁ~、月に一度は自分の聴きたい演奏会やオペラを見にいこう!と思うようになった。

クリ子は別にそこまで音楽会や美術に興味がないのだが、私一人で行くのは、なんとなく寂しいので、彼の分は私がご招待するということで、これから月イチでそういう場に足を運べれば・・・。

そしてもう一つがお茶。ずっと茶道というものを習いたかったのだが、機会がなく今日まできてしまった。だけどこの最近、自分のガサツさに焦りを感じている。海外生活が長いせいか?(いや、そのせいにするなって?!)日本女性らしさが失われてきて、ちょっとお茶碗を持つ手があまりにも大胆であったり、挨拶の仕方もてきぱき、素っ気無い。

はっきり言ってしまえば、喋り方からしぐさ、すべてにおいて簡潔、さっぱり、素っ気ない。これではやばいと思い、せめて座る姿勢や、食べる時のお茶碗の持ち方などがしなやかになればと思い、先週からお茶を習うことにした。

教えて下さる先生には、お茶を習うことで少しでも自分のしぐさが女らしくなれば・・・という気持ちではじめるので、一つ、一つをゆっくりと教えてください、とお願いしておいた。

先週一回目のお稽古、まず茶道をするにあたっての心得から歩き方、立ち振る舞い、割り稽古まで教えて頂き、そこには自然とゆったりとした心持ちでいろんなことに取り組む自分がいた。

芸術に触れるということは自分の心にゆとりがなければできない。勇気を出して、今回、お茶のお稽古をお願いしたことによって、日常の生活でも心がおだやかに、そしてゆとりを持って生活できるように心がけようというきっかけができた。

ゆっくりと長い目で茶道というものと触れ合っていけたらな・・・と思っているで先生、何卒よろしくお願い致します。

日曜日の昼下がり

私達の日曜日は目覚めのコーヒーで始まる。日曜日が唯一ゆっくり寝坊ができる日。そんな日はちょいと遅めに起きて、シャワーに入り、その後、クリ子が作ってくれたコーヒーを飲むのが日曜日の開始合図。

その後、二人それぞれのコンピューターで一時間ほどコーヒーを飲みながら好きな時間を過ごし、そろそろ動かなくっちゃ後が大変だよ~って時間に、二人で家の掃除を始める。クリ子は掃除機係。私は家中の吹き掃除から水回り掃除と洗濯。気のせいか、クリ子より私の方が倍ほど仕事があり、倍ほど時間がかかってるような・・・・だけど一応、主婦なんでここは私の仕事ってことで。

そして全部の掃除が終わった昼過ぎに私達は週末恒例のゆっくりとした昼食の時間を取ることにしている。土曜日は私が仕事な為、昼が2時過ぎになり、それもハムやチーズ、パン、サラダの簡単な食事で済ませてしまうことが多いので、日曜日だけは二人でゆっくりと・・・

て、これまた私が料理かい??彼はかれこれ、2時間ぐらい掃除機をかけた後、自分の好きなことをして遊んでるけど??なんて言わない。作りますとも!!大抵、クリ子が土曜日に買っておいてくれた食材で適当に作る私のお気楽料理。日曜日の晩はダンス教室に行ってしまう為、お昼にちょっと豪華?なもの食べるのが我が家思考。

この日は、冷蔵庫にスモークサーモンと生ハムなんかがあったので、まずはスモークサーモンのサラダ・かぼちゃオイルがけ。Vogelsalat(直訳すると鳥のサラダ)に新鮮であま~い玉ねぎのスライスをのっけ、その上にスモークサーモンを飾り、胡椒とかぼちゃオイルをかけただけのもの。だけどこれがなかなかいけるのだ。かぼちゃオイルがいい仕事をしてくれている一品。

そしてその後は、週末だけニンニク山盛り食べられるってことで、ニンニクがたっぷり入った、生ハムのパスタ。今回は、ブラウンマッシュルームとカクテルトマトとニンニクをオリーブ油で炒めたものに、最後に飾りで生ハムを。生ハムはパスタの蒸気で脂身がとろ~んとして美味しくなるんだよね。

そしてデザートに昨日の晩に作っておいたパイ、3種類。一つは栗をピューレにしたものに、ブランデーとお砂糖で味付けしたもの。一つはバナナとチョコ。もう一つはバナナをバターで炒めたものに、シナモンをかけたもの。クリ子~好きなの食べてくれ~!!

そして最後はこの時期、定番の栗をオーブンで焼いたものを赤ワインと一緒に頂くコース。これが美味しいんだぁ・・・どんよりした空、外は日曜日でし~んとしてる中、ゆったりと二人で栗をむきながら赤ワイン飲むのが至福のひと時。

ウィーンはこれからどんよりと寒い時期が続くけれど、家でゆったりこうした時間を過ごすのもいいもんだね。