とちった!

お馬鹿だぁ~やられた~!!

って言ってお分かりになる人は少ないだろう・・・今の私の気持ちを。でも今の私の気持ちはこんなんなんです。

IMG_6639.jpg何がって??全然たいしたことじゃないんだけど、私にとってはやられた感がどうも強い訳で・・・

ことの始まりはこう。今日は雪か何か知らないけれど交通の便が乱れていて、仕事帰りに駅で30分も待たされ、クリ子に電話した。何故って?だってもしかしたら迎えにきてくれるかも??って期待があったから。だって20時ぐらいには今日は帰ってくるって言ってたからさ。”ねぇ~クリ子~今どこ??もう家??”・・・そうだよ。なんで・・今、ちょうど仕事から帰ってきてビールでも飲んでソファーでちょっと寛ごうかと思ってるんだけど・・・

“いいなぁ~ビールかぁ・・・私も喉かわいた~!だけどこのマイナスの夜の吹きざらしのところで私、もう30分近く電車待ってるんだけど、電車こないんだぁ~!!”ってちょっとは迎えにきてくれるかと期待して言ってみたが、返ってきた言葉は”じゃあ、Oyumichenが仕事帰りに寒いところで30分も電車待ってるんだったら、気の毒だからさ、僕、Oyumichenが帰ってくるまでビール我慢するよ~。二人で帰ってきてから乾杯しようよ~!”ですと。そうじゃなくって迎えにきてくれると嬉しいんだけど・・とは言えず、その後も電車を待って21時前に家に着いたのでした。

IMG_6635.jpg帰って服を着替えてるとクリ子がグラスにビールをついで持ってきてくれた。”かんぱ~い!!”

何をここで私は血迷ったか、クリ子に”ご飯はどうする??何食べたい?”と聞いてしまった。まさかそんな答えが返ってくるとは思わず。その答えが考えた末、言いにくそうにお寿司!!ですと。

え?夜の21時からご飯を炊いて握りと巻き寿司作るんですかぁ・・・出来上がりは10時半ですぜ!とやっと家に帰ってきたのにまさかこんな答えが返ってくるとは思わず耳を疑ったが、本当にどうしてもこれが食べたそうだったので、何も言わずにすぐにご飯をかして冷蔵庫を物色し、巻き寿司などに出来そうなものを探したのだった。

イクラの握りにサーモン。そしてクリ子の大好物のツナ巻き。そして蟹に大根の千切りをちょいとマヨネーズであえてそれを彩りのルッコラと巻いた、まぁ・・こっち人が気に入りそうなサラダ巻きとやらを作った。それ以上はすまぬがオーストリアに住む家庭の家には材料がなかったぜよ。

だけどクリ子は嬉しそうに深夜に握りと巻き寿司を食べた。ってもちろん、お寿司なんて作ってしまったら欲しくない訳がない私。夜の10時半からがっつりと自分の作ったお寿司を食べたのでした。この夜遅くにお寿司みたいなぎっちり握ってあるお米を食べると一番太るのに・・・・

あの時クリ子に何が食べたい・・と聞かずに勝手に晩御飯の仕度にかかっていれば・・・と後悔してもそれは後の祭り。一からお寿司は作らされるは私はぶくぶくに太っていくは、いい事ナシだ。唯一救われるのはクリ子がとっても嬉しそうに喜んでお寿司を食べてくれたことかな!

あ!そういや今日はもう一つ嬉しかったことが。それは我が父が初めて??私に自分から電話をかけてきてくれたこと。かれこれ10年近くウィーンに住んでいるが、父から電話をもらうことも、実家に電話をしても父が私と喋ってくれることもほとんどなかった。いつも恥ずかしいのか、すぐ電話を誰かに変わってしまうか、誰かに電話をかけさすかでお父さんとゆっくり電話で話したことなんてほとんどなかった。それが3週間前に久しぶりにお父さんと電話で初めていろんな話をし、なんだかとっても嬉しかった。だけどそれは私から電話したものだったのだが、今日はお父さんから電話をかけてきてくれた。だけど生憎、出先で電話には気づかず、気づいた時には自宅にも携帯にも何回も着信履歴が入っていた。ズラリと並んだお父さんからの着信履歴をみてニタリと微笑んでしまった自分がそこにいた。

お父さん、折角電話してくれたのに、電話に気づかなくてごめんね。お父さんとは喋れなかったけれど、お父さんが電話をかけてくれたという事実だけでとっても嬉しいです。ありがとう~!手袋の件、気にいっていっぱい使ってくれてありがとう~!!