披露宴

なかなかお食事の準備が整わなくて、お食事会が始まらなかった今回の結婚式。みんな腹ペコさ!てもしかしてこれ私だけ??何せ、朝食、昼食抜きなもので・・・

IMG_9930.jpgこちらの披露宴では日本のようにもちろん、マルテーブルのモノもあれば、コの字型のもの、そして2列になってるもの、色々なテーブルセッティングの仕方があります。

IMG_9932.jpg今回はビルギットがベジタリアン、それも卵も駄目ということで、卵抜き、お肉抜きのお料理。まさか招待客までこの料理を強いたげられるなんて・・・ウ~う・・・・

IMG_9951.jpgそれで持ってビッフェ形式。オーストリアではこの形式を好む人も多いのだが、私は大の苦手。だってなんとなく、温められた電気の味がするんだもん。だけどこれは好みの問題。今日の主役二人がこれを選んだのだから、それに従うのが定義。

IMG_9950.jpg意外や、意外・・・ベジタリアン料理って胃に軽い料理が多いのかと思いきや、ここででてきた料理は卵やいろんな規制がかかっているため、菜種油と小麦粉のずっしり料理が多かった。日本のベジタリアン料理のイメージを大いに崩す恐るべし、オーストリアのベジタリアン庶民料理。(もちろん高級なワンランク上のベジタリアン料理を食べに行くと日本のような繊細な料理が出てくる)

IMG_9938.jpgそして驚くべき・・・すごく喉が渇いていた私達はビールが配られてきた途端、二人でビールを注文してこの至福のひと時を楽しもうと思っていたのだが・・・残念ながら飲んでみるとそれはすべてアルコール抜きの見せかけお酒だった。お酒を飲まなく二人、有機野菜にこだわっている二人は、体にいい健康的なビールを手配してくれたみたいだ。だけどこれ飲んでみると日本の懐かしい味がするのさ。それ何かって?クリ子が言い当てたのが蕎麦の味なのだ。ほんとにそのとおり。これ蕎麦の何ものでもない味。だけど蕎麦はやっぱりヌードルとして食べたいよ~。ビールとして蕎麦を飲むのはちょっと無理が・・・

IMG_9955.jpgそうこうしているうちにダンスの時間が始まった。踊りたくて仕方がない叔父、エアリッヒはまだ誰も合図をしていないのに一人で舞台で踊りだしている。それも彼の創作ダンス。こんなの日本じゃありえない・・・

IMG_9957.jpg本来、オーストリアでは新郎、新婦のウィンナーワルツお披露目があってからダンスの時間が始まる。そのために結婚式に向けてウィンナーワルツを習いにダンス教室に行くカップルも多い。そしてこの二人のその1カップル。ダンス未経験者のアレキサンダーはこの日の為に夏からウィンナーワルツの猛特訓を受けていた。

IMG_9991.jpgそしてこの二人のウィンナーワルツのお披露目が済んだら、みんな好きに自由に踊っていいのが、オーストリアの結婚式のかたちかな。

IMG_9995.jpg私達は結局夜中の12時半ぐらいまでここにいたが、今からまた高速に乗って車を走らせてウィーンに帰らなくてはいけないこともあり、この後帰らしていただきました。何時までこの宴会が続いたのかは不明。私達が帰るときもまだ踊り足りない叔父はまた一人で踊っていました。そんなに踊るの好きなんかい、エアリッヒ?

アガーペ

オーストリアでは挙式の後にちょっとした軽食つきの小さいパーティーをする。まぁ言えば結婚式の後にお祝いの言葉を述べる為にあるようなパーティーかな。

IMG_9836.jpg結婚式の招待状には二通りあって、一つは挙式からこのアガーペまで招待されているもの。もう一つは挙式から最後まで(その後のお食事会まで)招待されているもの。

IMG_9825.jpgアガーペまでで帰られる方も多いので、この小さいお祝い会でもシャンパンやちょっとした食べ物がでる。

IMG_9872.jpgそして今回はウエディングケーキもここでケーキカットとなった。

IMG_9839.jpgアガーペは挙式があったところとは別のホールで行われた。だけどこれが地下で寒くってみんなコートを着ての参加となった。

IMG_9831.jpgこれは何をしてるのかって?これは新郎、新婦のいい思い出になるように招待されたお客さん全員で、メッセージや絵を書いてプレゼントすると言うもの。

IMG_9906.jpgさぁ~だんだんみんなの絵で詰まってきた。

IMG_9908.jpgこれは新郎、新婦へのプレゼントたち。だれか一輪車の二人乗りなんかプレゼントしたのね。こう見えてもビルギットは1m以上の一輪車を一人で乗りこなす人なのです。これからは二人で仲良く一輪車を楽しんでね!ってことなんだろうね。きっと。それにしてもこれ、プレゼントした人のオリジナル。

IMG_9845.jpgじゃあ、早速乗ってみよ~!って??こんなの日本ではありえない光景・・・

IMG_9926.jpgビルギット~だんだん寒くなってきたからそろそろお食事にしない??

挙式 (Schloss Spitz)

ウィーンから高速などを使って走ること80分、クレムスの近くにあるSpitzという街のお城でビルギットとアレキサンダーの結婚式は行われた。ここは何年か前にそういや、当時オーストリアの財務大臣のグラッサーとクリスタルで有名なスバロフスキーの創立者の子孫が挙式を挙げたところでもある。

IMG_9720.jpgその日、ウィーン出発の30分前まで仕事をしていた私は、着替えろ、頼まれているものは用意しろ!の急げ、急げで会場に着くまでに疲れてしまっていた。それでも30分前には会場に着いた私達は、一応新郎、新婦に挨拶をしようと控え室に行くと、顔を真っ青にしたビルギットが出てくる。”誰か~もう一枚ワイシャツ持ってへん?” 初め意味がわからなかった私達。どうやら新郎のアレキサンダーが家に結婚式用のワイシャツを忘れてきてしまったらしい。あららららら~。この時点で結婚式開始の20分前。どっかに買いに行ってこようか?って一応親切心で聞いたら、コワイ顔して間に合わん!って怒られてしまった。きっとパニックだったんだろうね。

IMG_9714.jpg結局どこから借りてきたのかわからないが、結婚式ではアレキサンダーは一応白いシャツを着てのぞんでいたので万事よし。だけどこんな風にバタバタに始まった今回の結婚式。まずは三人のかわいい女の子達。指輪係のサラ、そしてサラの親友の姉妹、シーラ達はお花係。この日の為にドレスを3人とも買い揃えた。そんな演出の後に、いよいよ新郎、新婦の入場~!

IMG_9721.jpgオーストリアではとりあえず、まずはお役所で式を挙げる。そこで書類などの手続きなどを完了して、その後、もう一度教会などで結婚式をしたい人はする。私達の時もそうだったが、今回ビルギット達が選んだのが、お城にお役所の方に出張して頂いて、そこで結婚式兼、書類の手続きをするのだ。まずはお役所の方からお祝いの言葉とメッセージを述べられる。

IMG_9736.jpgその後、誓いの言葉を述べ、無事にそれが済んだら、今度は指輪の交換。え!どこかでこのリングピロー見たことあるって??そうです。これ私達が結婚する時に我が妹が私達の為に作ってくれたやつです。ビルギットが是非、あのピローを使わせてもらいたい・・ということだったので、今回、2回目の出番となりました。

IMG_9741.jpgすべての一応セレモニーが終わったら、めでたく二人は結ばれました~という訳でチュッとするわけですね。どうかお幸せに~!!

IMG_9760.jpgその後は書類にサインをし、結婚の手続きが終わったらこのように婚姻証明書みたいなものがお役所の方から渡されます。中には婚姻証明書が2通入っていてこれをもとに一生、手続きをしていくのでなくしちゃいけないだ~いじな書類。

IMG_9786.jpgってな訳ですべてのセレモニーが終わったら記念に家族で記念写真ってね。あらら~クリ子さん、アナタ新郎と衣装かぶってますがな。トホホホホ・・・

さぁ~次はこの後にひらかれる小さなパーティー・アガーペについて・・・