真夏日!

ウィーンではこの何日間かずっと30℃を超える真夏日だ。こんなにも暑い日が続くと地面がどんどん熱くなり、空気までモワ~ンと熱くなり外に出るだけで疲れる。そしてついついため息ばかりついてしまう。

クリ子なんかは家に帰ってきたら上半身裸で過ごす。クーラーのないオーストリアでは30℃を越す暑さが来ると参ってしまう。クーラーがあるスーパーやお店に入ると天国のような気持ちになって用もないのにながながとスーパーで物を物色する。

IMG_7799.jpg暑さで頭がやられたのかこの2日ほど頭が痛い。そんな中でも毎日、鼻歌を歌い、踊っている”のうてんき”な奴が家に一人。奴は今日も元気だ。

あ~そろそろ雷と共に雨がザ~と降ってくれないかなぁ・・そうしたらこのムンムンした熱気が一気にどこかいって過ごしやすいのに・・

4時間の待ち時間

オーストリア人と結婚しても、日本人の国籍を捨てられない訳、それはやっぱり自分の故郷が捨てられないから。残念ながら日本の法律で2重国籍は許されない。オーストリアの国籍か日本の国籍選びなさいって言われたら両親、家族が住んでいる母国、何不自由日本語には困らない日本を選ぶ人が多いだろう。そう、私もその一人。将来、子供ができたことのことも考え、子供に可能性、選ぶ権利を与える為にも私は日本国籍にした。そのことに迷いはなかった。だけどその分、面倒なことも沢山あるのだ。

IMG_7712.jpg何が一番面倒かって?それはやっぱりオーストリア国籍でもEU圏内でもない私達にとっては滞在ビザというものをオーストリアから許可してもらわないとここに住んではならない。オーストリア人と結婚してるんだから滞在ビザはわざわざ取らなくてもいいようにしてよ~なんて思うのだが、そうはうまくはいかない。

いろんな書類を集めてお役所に行って、ここに住んでいる間中、滞在ビザの更新をしていかなくてはいけない。それも毎回、安くはないお金を払って。

IMG_7710.jpgそれは仕方ないから目をつぶろう。だけどお役所よ~もっと早い仕事をしておくれ。ビザ更新の為に4時間もただただ順番待ちさされるのは勘弁して。こんなに長いこと待ったのは初めて。お陰で足は棒になってしまうし、なんだか疲れるし。今回は更新の手続きに行っただけなので、ビザがもらえたわけではない。お役所から手紙がきたら今度はまた、あの列にならんで出来上がったビザをもらいにいかなくてはいけない。

IMG_7713.jpg市にお金があまりなくて働く人を極力減らしたいのはわかる。だけど、せめて雇われてる人達はもうちょっと働こうよ。区4つ分の私達みたい滞在ビザから、学生ビザ、移住ビザすべてをそこで引き受けてるんだからさ。それで受け付け一人、その後の書類の目を通すのも一人、そら長いこと時間かかるよ~。いや、一人だけがそこに配属されてるわけじゃないのよ。どの部署も4人ずつ配置されてるのに、後の3人はパソコンでTVを見たり、11時には昼ご飯食べに行こう~ぜって食べにいく相手を探している役人・・おいよ~私達はここで9時からすでに3時間も待ってるんだから、キミ達、せめて12時まで仕事してからお昼に行こうよ~!

ってな訳でまるままクリ子も私も午前中をこのビザの申請の為に費やされたのであった。また2週間後ぐらいに取りにいかなくてはいけないかと思うとかなり面倒。その上、来年、または再来年に更新・・・・やっぱり自分が外国人であるということはかなり面倒~!!

聖なる礼拝堂

サント・シャベル、”聖なる礼拝堂” という意味を持つこの教会にはその価値が世界最大級といっていいほど見惚れるステンドグラスがある。

IMG_7752.jpgルイ9世によって造られたこの教会は昔、王宮の礼拝堂として造られた。しかし時代と共にその後、宮殿自体はなくなってしまった。今では最高裁判所として高貴な貴族たちが自分たちの陳述を王の前に訴える場としての「法の寝椅子(lit de justice)」となっている。

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しばし、この美しいステンドグラスを堪能して下さいませ。

IMG_7750.jpg600㎡にも及ぶこのステンドグラスはそのうちの3分の2が1248年に建てられた当時のものである。1248年って一体日本でどの時代よって話よね。それがオリジナルのまま、こうやって色んな時代を超えて残っていることに感動する。

IMG_7751.jpgこのステンドグラスは聖書を通じて語られている人間の歴史、創世記からキリストの最後までが描かれており、このステンドグラスを眺めていると飽きない。

IMG_7758.jpgルイ9世の命令によって造られた礼拝堂は王が宮殿から直接通り抜けられるように造られていた、まさに王の為のチャペルなのだが、この下には宮殿のすべての居住者のために教区教会として使われた教会がある。それがこれ。

IMG_7761.jpgそしてこの教会の横にはマリーアントワネットが死刑にされるまで過ごした牢獄がある。今では裁判所と牢獄にはさまれたひっそりして目立たないこのサント・シャベル教会。だけど警備はどこの観光地よりも一番厳しく、荷物審査から身体チェックまでしっかりとされ、やっと通してもらえるそんな教会なのだ。

あ~明日はまた滞在ビザのためにお役所に行かなくてはいけない。この地の人と結婚してても毎年、滞在ビザの更新では腑に落ちない。結婚してビザ更新、3年目になる今年こそは5年ビザをもらうぞ!ってこれが結構面倒なのよ。移民局みたいなところに朝から列になって長いこと待たなくちゃいけないから・・・でも仕方ない。ってわかってても東系の言葉が行き交うあの場に行って、役所の人からも粗雑な扱いを受けると思うと今から億劫・・・あ~何事も経験!と自分に言い聞かせよう!