ドナウ川から見た景色

IMG_5300.jpgお天気がいい日の週末はできるだけ二人で散歩に行くことにしている。そして今日の行き先はDonauinsel.ウィーンにはドナウ川と洪水などの時に川が氾濫しないように川の水を分散させる為に人工的に作られた川、Neue Donau(新ドナウ川)。そしてドナウ運河がある。

IMG_5278.jpgドナウ川が流れるこの地域はウィーンの市内から少し離れていることもありウィーンの街中で見る彫刻や屋根がレンガ色という建物はあまり見られずその代わりにビルや少しモダンな建物が多く見られる。

IMG_5279.jpg市内から地下鉄で一本でここまでこれる。何故真中の車両だけ違う型なのかというと、この車両には段差が無い為、自転車やベビーカーを乗せやすいのだ。自転車を電車に積んでここまでやってくる人達も少なくない。だってここはサイクリングするには最高の場所だから。川のほとりには21Kmの道が続く。

IMG_5281.jpgワタチはまだ自転車に乗れないから頑張って歩くの!

IMG_5284.jpgそしてこの道を歩いていると必ず目に入ってくるのがここのシンボルとも言えるDonauturm(ドナウタワー)。かなりしょぼめなので京都でいう京都タワーぐらいの規模だろうか?上には展望台や床がゆっくりと回転しつづけ、お食事中ウィーンの街並みが360度見られるというレストランなどが入っている。

IMG_5277.jpg歩いていると所々にちょっとした芸術作品が見られる。これが何を意味しているかは不明。

IMG_5283.jpgガタンゴトンと電車が上を通っていく。

IMG_5299.jpgこの橋は遊歩道になっていて車は通れない。かなり立派な歩行者道にびっくり。ここまで立派なものにしなくてもよかったのでは?と私なんかは思ってしまう。

なかなか気持ちいい散歩道だが最初から最後までアスファルトの道はやっぱり足が疲れてしまい、私達は途中でダウン。でもここにこれば、ウィーンの庶民がどのようにして休日を過ごしているかが少し会話みれて観光客には興味深いかも??

心に訴えかけるもの

先ほど仕事でインターネットでちょっと調べ物の用事があって探しているとどこからかホロヴィッツのライブの映像を収録したフィルムを見つけた。彼の演奏の映像はDVDなどで世に出回っているが私が映像でホロヴィッツの演奏を見たのは初めて。

PICT0193.jpg見ているうち、聴いているうちに、もちろんフィルムなので聴くに当たってあまり質はよくないが彼の演奏にのめり込んでしまいあらとあらゆる彼の演奏のフィルムを聴いた。荒いところもあるが、でもやっぱり彼の音楽は私の心に色々なことを訴えかけてくる。彼の中に流れる音楽、そしてそれを聴いている者の中にも彼の音楽、フレーズが途切れることなくず~とつながって聴こえてくる。そして私に問いかける。音楽のあり方、解釈の仕方、そして自分自身の音楽に対するあり方。言葉にはうまく現せないが私の今の気持ちは色んな感情がこみ上げていっぱいだ。

PICT0181.jpgここの音はこういう音がほしい。ここはこう曲を持っていきたい。そしてその間にも彼の持つ独特の音楽の理解、個性、才能にハっとさされ、自分の持つ音楽へ対する向上心を刺激する。

PICT0192.jpg
彼の演奏を聴いて見て、もう一度正面から時間をかけて一つの曲に取り組んで自分の音楽を作りたいと思った一瞬だった。

彼の演奏は色々なものを私の心に訴えかけ、考えさされ、また自分の音楽に正面から向かわせてくれた。まだ興奮していて言葉にするのは難しく、いい表現の仕方が見つからないが私は今、心と頭を金槌でガチンと叩かれたように放心状態だ。

マス料理

IMG_5258_01.jpgお~やっと村が見えてきた。お腹がすいた~、すいた~。疲れた足を引きずりながらおいしいレストランはないかと探す二人。もう私の頭の中はご飯のことしかない。

まずはビールで乾杯~!!よく頑張ったねぇ~。体を動かした後のビールは美味しい!!と言ってもクリ子は車の運転がある為リンゴジュースなのだが。ごめんよ、クリ子~。

IMG_5260_01.jpg山の頂上から見えていたあの美しいエメラルド色した湖、そこに流れてくる川で採れた川魚を頂くことにした。って言っても日本みたいに鮎とかがあるわけじゃないんだけど。この国で取れる川魚の代表、鱒!!私はこんがりと焼いた鱒にニンニクソースがけ。さすが採りたての地元魚は身が柔らかく、そして臭みもなくとってもおいしかった。

IMG_5264.jpgそしてクリ子は鱒の燻製。それに西洋わさびのクリームソースで頂く。これも自家製らしく、塩加減が絶妙でとってもおいしかった。何より白ワインが進む一品。そして一番おいしかったのが太陽の恵みをいっぱいにうけたその土地の生野菜達。甘味があってワシワシといっぱい食べられた。

やっぱり田舎の方に行くとそこの郷土料理や新鮮な食材を口にすることができ、とっても幸せな気分になれる。こんな時に一番幸せを感じるなんてやっぱり私は食いしん坊なのか?