美しい景色と引き換えにかなりの筋肉痛を頂いてしまったこのワタクシ。朝起きたらえ?お尻からつま先までギブスで固められたかのように痛くてロボットのような変な歩き方をしていた。う~ん、歳か?今まではハイキングの次の日に筋肉痛になることなどほとんどなかったのに・・・
だけどいいのさ。お陰で元気いっぱいもらってきたから。これは頂上から見たお向かいの山。今いる山もこの山と同じぐらいの高さがあるから・・・エ?今からあの山のてっぺんから下までこの足で降りるんですか?!結構な距離ありそうなんですが・・そういや二回もリフト乗り換えてここまで来たっけ?
さぁ~グダグダ言ってないでそろそろ降り出そう。何せ私達が今さっき乗ってきたリフトはもう本日の営業終わっちゃって止まってしまったし・・もう歩く手段しかないのよね。ってここ今標高2000メートル近くだよね?
ここを降りていけばいいのね?!う~ん、またしても私達以外にこの道を降りている人などいない。っていうかもうみんな下にリフトで降りてしまったようだ。静かで自然を一人占めできていいんだけど私達だけっていうのもちょっぴり不安だなぁ~。
クリ子~思ったよりこの道大変やん。何より尖った石やゴツゴツした石だらけで歩きにくったらありゃしない。足が石の上にのっかるとズリ~ズリ~と滑ってしまう。ここは踏ん張っておりなきゃ!!
なにせ私の靴はこれだから?ってなめてる?そうサンダルできちゃったのだ。だってクリ子がこの靴でも大丈夫っていったから?いや、いやどんな格好でもどこでも行ってしまう自分に自信があったから?でもこの歩きにくい道を見てこんなサンダルを履いてきてしまった自分にちょいと後悔してしまった。だけど大丈夫さ。降りれるさ!ってこの写真じゃ道が平らに見えてしまうところが悔しい。本当はもっと急で石コロがいっぱいで歩きにくいところなのだ。
キミ達歩くのが遅いよ!よそ者はとっととどっかに行け~!と言わんばかりに牛達に鼻でブフンブフンと追い払われる。そして私達がその道から見えなくなるまでずっと私達を睨みつけている。だけど、牛さんよ~私達、この道を行かないと家に帰れないのよ~。
この山にはいろんな珍しい花がいっぱい咲いていた。その花たちの周りに飛ぶ蝶々。そしてそれを写真に収めたいクリ子。蝶々を見つけては、”蝶々、蝶々、菜の葉にとまれ~菜の葉にあいたら・・・”と日本語で歌い続けながらシャッターチャンスを狙うクリ子。クリ子~、気持ちはわかる。だけどその唄、ちょいと間違ってるよ。異様に”止まれ~”が多いんだけど、それでいいの?
さぁ~クリさん、時計も夜の7時を回っちゃってるし、急いで降りようかぁ~。
夏場は9時過ぎまで外が明るいオーストリア。日が長い分、ゆっくりとハイキングできるのも魅力の一つ。