先週から続いているウィーンの猛暑。雨が降ってくれないので気温が下がるどころか暑さが蓄積されて益々暑くなっていく。この2、3日は39度なんて数字もちょくちょく見る。そんな中先週に引き続き将来、家が建つであろう私達の土地に仕事に行く。
何もこんな一番暑い時にそんなところで仕事しなくても!と思うがこの週末しかフリーの日がないのだ。だから暑くても頑張るしかない。今日の仕事は先週に引き続き、残りの穴をあけること。そしてそこに丸太をさし、私達の土地の境界線にロープを張ることだ。
朝一番からウィーンで丸太やロープ、軍手、もろもろを買い昼過ぎには仕事に取り掛かったのだが暑くて仕事が進まない。ちょっとやったら頭がくら~ときてしまう。それでもやらなくてはこの仕事が終わらないのでいっぱい水分補給をしながら頑張る。 でも暑い~!!
大きな石が私達の仕事を拒み、そこで時間を費やされる・・と思いきや、次は先週に掘っておいた穴に何か小さな動物が住んでいるではないか!何かと思えばそこには3匹の小さなネズミが住みかをそこに作っていた。クリ子が手で一生懸命その穴を探りネズミを外に出す。だけどなかなか穴から顔を出してくれないのだ。皆さん、お結びコロリンスットントンを覚えてられだろうか?お爺さんのお結びが食べようと思ったら穴に落ちてしまいそれを取ろうとするとお爺さんまでその穴に落ちて・・・・って話。その時に描かれていた絵はまっ逆さまに落ちていくお爺さん。ドスンと洞穴に落ちたかと思ったらそこから横につながるネズミさんのお家。そうネズミは私達が開けた穴から自分達で家のその続きに作っていたのだ。だから私達が穴に手をつっこんでもネズミは自分達の掘った穴の方に隠れてなかなかでてきてくれない。
それ以来、クリ子は穴を開ける度に”誰もここに住んでいませんか~?大丈夫ですか~?”と言いながら心配そうに穴をあけていた。こんなんだからなかなか思うようには進まず、結局ロープを張れたのは夜の8時を越していた。
でもこれで私達の土地が誰から見ても一目瞭然にわかってなんとなく安心。たった穴を敷地にあけ、そこにロープを張るだけでもこんなに時間がかかるのかと思うとなんだか先がすごく思いやられる。