家の照明・第一弾

引っ越して一年ちょっと。まだ我が家は豆電球の部屋がいくつもあります。来客がある度に”あ、はずかし!!”と思ってきたのですが、気に入ったものをどうしてもつけたかったので、気に入るのが見つかるまで焦らず、待つことに。

でも正直、豆電球だけだと暗いんです。リビングで本を読むにしても、譜面読みをしていても、目がかすんだかのように暗くて読みにくい。それを我慢して一年!!やっと私の仕事場でもあるピアノの部屋に照明がつい数日前につきました!!

この部屋だけはクラシックにまとめたかったので、ウィーンの伝統的な照明、シャンデリアにしました。古臭くならず、また品があるもの・・・って探すのですが、シャンデリア屋さんには、さすがウィーンです。70以上のシャンデリアがずらりと並び、これでもない、あれでもない!と探し求めて、やっと気に入ったのを見つけることができました。

シャンデリアって全部似たような形に見えますが、実は一つ一つ形が微妙に違うです。だから部屋とのバランスを考えて選んでのですが、これはマリアテレジアモデルと言われるもの。

うん!!やっとこれで譜面がしっかり読めるよ!!そして仕事から帰ってきて電気をつけた時に、この煌びやかな光が目に入ってくると疲れた心も華やかに元気になって明日も頑張ろうって思うんです!クリ子、私だけの部屋の為にありがとね!!

でもこれ、掃除が大変そう・・・。(って昔の家で経験済み!!)あ!でも高いところのお仕事はクリ子さんだよね?!(笑)

クラップフェンの時期がやってきました

一月終わりから二月に入るとヨーロッパの各地でカーニバルの時期がやってきますが、ここオーストリアでもFaschingは子供達にとって一つの楽しみです。

そしてこの時期に街にいっぱい出回るのが、クラップフェン。一応、パン屋さんなんかで年中売ってるものなのですが、この時期になるとどこもいろんな種類のクラップフェンを売り出し、6個入り大パック、いや10個入り大パックっていうのをよく見かけます。

そしてこの寒い時期、自然とこのほんのり甘くてフワ~としたドーナッツみたいなのが食べたくなるんです。そんなわけで我が家にもクラップフェンの登場してます。

一週間の買い物を土曜日にまとめてしてくれるクリ子なのですが、先週もクラップフェンが食べたくていっぱい買ったらしいのですが、何故かレジでお支払いした後に、買い物カゴから袋に入れ替える時に、どこかに置き忘れてきたらしく、先週はクラップフェンはお預けに。やっと今週になってクラップフェンを口にすることができました。

今回、食べたのは定番中の定番、中に杏ジャムが入ったもの。これが美味しいんだぁ・・・。でもカスタードクリームが入ったのも大好き!こんなものばかり食べてたら太ると分かってるんですが、欲しくなるんです。ああ~誘惑の多い季節です!!

ラルス・フォークトを聴きに行く

2週間ほど前に久しぶりにピアノの演奏会が聞きたくなり、楽友協会に行ってきた。今回聴いたのは、姉が一度彼の演奏聴きに行ってきて~っと言っていたラルス・フォークト(Lars Vogt) とウィーン交響楽団でブラームスのピアノ協奏曲第一番とブルックナーの交響曲第3番。

音楽を専門にしてるからこそ、ブログではあまり演奏会の感想や批評をできるだけ取り上げないようにしてるのですが、今回は姉が聴きに行ってくれ!という注文が入っていたので、ちょいと感想を。

ラルス・フォークトの演奏を聴くのは今回が初めてなのですが、彼なりの音楽解釈っていうものがしっかりしてることがかなり分かる演奏でした。ただ私達が座ってた場所がよくなかったのか、それとも彼の調子がよくなかったのか、音が響いてこない。音に輝きがないというか、音が伸びてこない。だから旋律が綺麗に聴こえてこない。

あと気になったのが、この協奏曲私自身、何度も聴いて知ってるのですが、彼の演奏がどうも聴いていてしっくりこないのです。はじめはなんでかなぁ・・・こんな曲だったかな??と首をかしげてのですが、聴いているうちに分かったことが。フレーズの終わりが全部尻切れトンボみたいに聴こえてくるのです。はしょるわけでもないのですが、フレーズの終わりが全部飛んでしまう。だから一緒にフレーズを頭で歌いながら聴いていると、とっても気持ちが悪い。この曲は リーズ国際ピアノ・コンクールで彼の演奏を大絶賛したサイモン・ラトルと競演していたりして、彼にとっても何度と弾いてきた曲だろうに、何故にこう聴こえてくるのか?

オケはちゃんと音がのび、最後までフレーズを聴いているというのに、何故私にはこうも気持ち悪く聴こえるのか?私の聴いている場所がやはりピアノが響いてこない場所なのか?なんても考えたけれど、彼が弾き終わった後の拍手もかなり少なかったように思う。ってことは私だけがそう感じたのではきっとないのだろう・・・。

あまりにも拍手が少なかったので、この日のアンコールはブラームスのワルツを一曲弾いただけなのだが、これもいまひとつリズムがのってこなし、音が響かない。どうした??ラルス・フォークス!!絶対彼はこんな力じゃないはずだ。だけどこの日はこのアンコールもまばらな拍手で終わっていった・・・。

それに比べてこの日のウィーン交響楽団の演奏はよかった。この日の指揮はマルク・アルプレヒト(Marc Albrecht) だったのだが、音がぐんぐんのびて鳴ってくる。そしてとても音楽的で、ブルックナーは、彼らの演奏に吸い込まれた、久しぶりにウィーン交響楽団を見直した日でした。

それにしてもラルス・フォークス、この日の演奏がかなり残念だったので、是非また改めて彼の演奏を聴きに行きたい。