ワタクシ、お恥ずかしいことに今回初めて市庁舎の中に入りました。こんなに大きい建物なんだから、さぞかし中にも色んな部屋やホールがあって大きいのだろう・・・と思ってましたが、やっぱり大きかった。
もちろん、中は市役所としての機能をちゃんとしてまして、毎日、お役所関係の人が通勤しているオフィスでもあります。
その中でも一番大きいホールではお役所関係だけのことではなく、演奏会や展示会、催しものがよく開催されています。
いや、今回はこの市庁舎を見に来るのが、目的だった訳ではなく、もちろん舞踏会にきたんです。この地下鉄舞踏会、クリ子と地下鉄が主催する舞踏会ってどんなんだろうねぇ??なんて言っていたら、これ一見するとグルメ舞踏会?と間違えるようなそんな舞踏会。
何故って、舞踏会なのにお食事がメインか?と思わせるぐらい、ホールのサイドにまずは前菜のビュッフェ。そしてメインデッシュのビュッフェ。そしてデザートのビュッフェが次から次へと運ばれてくるんです。そしてこれらのお料理がかなりイケル!この舞踏会の入場料の一人当たり70ユーロのチケットにこのお食事も含まれているからすごい。これらの料理はきっと市庁舎の地下にある Wiener Rathauskellerから運ばれてきてるものだと思われる。通りで美味しいはずだ。
この後にも食後のちょっとした甘いお菓子や、赤ワインを飲む人にはフランス式のチーズの盛り合わせや、夜の12時になるとオーストリアのパーティーなどでよく出てくる夜中に小腹がすいたでしょって人の為にグーラッシュ(シチューとパン)が出てくる。そして朝には朝食用のパンまで配られる。(舞踏会と言われれば、大抵朝の5時まで開催されている為)これすべてが馬鹿にできないぐらいちゃんとしたお食事たち。ほんとここまでくると、”私達食べに来たの?”と錯覚に陥りそうになる。
踊るスペースがこんなに小さくても大丈夫な理由がわかったよ!だってみんなほとんどの人がずっと食べて、飲んで後は舞踏会の雰囲気を楽しんでいる人がほとんどで、踊ってる人は少数。それもその踊ってる人のレベルが皆、かなりのレベルなので、ぶつかったりすることもなく、みんなスムーズにエレガントに踊ってらっしゃる。
よくできた舞踏会だ。初めてこのバルに来た人達は、皆、こんなにお食事がメインな舞踏会は見たことも行ったこともない!と口を揃えて言っていたけれど、ほんとその通り。
来てる人もみな、地下鉄舞踏会ということもあって気さくな感じの人ばかりだし、着てくる服もドレスじゃない人もいるし、男性は普通のスーツって人も多かった。(クリ子もその一人)日本からこちらに旅行で来られて、ダンスは踊れないけれど雰囲気だけでも?って方には、もしかしたらこの舞踏会ってとっても参加しやすく、楽しめる舞踏会の一つじゃないかな?あまり知られていない舞踏会だけに、参加してる人達もほとんどオーストリア人。だからこそ地元の舞踏会を見てみたいって方にはお勧めかも?もちろん有名な舞踏会も良いけれど、こんなちょっと変わった舞踏会も私はいいじゃないかな?なんて思う。