ローマを出て、私達がまず向かったところはカンツォーネでも有名なソレント。私達はここに数泊することにしていた。まぁ、毎日宿泊するホテルを移動するっていうのも、面倒だったし、何よりここに滞在してカプリ島に行く機会を狙っていたっていうのが、本当のところかな。(青い洞窟は波が高かったり、天候が悪いと船が出ないので、いつでも行ける場所ではないので)
今回の旅、何が一番恵まれていたかっていうとそれはやっぱりお天気。真夏を思わせる天候に、どこに行っても何をしても綺麗で開放感があった。
そんな遠くに足を延ばさなくても、すぐ近くに美しいところが沢山あるのだが、それでもまず一日目は折角レンタカーを借りてるわけだし、アマルフィ海岸にドライブに行こうじゃないか!
もう、車から見える景色すべてが綺麗!その一言。ソレントからサレルノまでの約40kmの海岸線沿いに走るドライブコースなのだが、深い紺色の淵がエメラルドに輝く地中海の景色は、これだけを見ただけでもバカンスに来た~!という気にさせてくれる。
長い道中、ところどころにここの名物、レモンがいっぱい売られていた。これで作ったシャーベットがとてもおいしかったっけ。暑さで疲れた体をこの果肉たっぷりのシャーベットがス~と癒してくれる。
この他にも農家の人たちが海岸線に車を止め、自家製唐辛子やトマト、オリーブなどを売っている。どれもおいしそう~。
だけどあれね、イタリア人ってなんであんなに車にしてもスクーターにしても運転が荒いんだろう・・。特に南イタリアは運転が荒いのだろうが、あの運転がもうちょっと一般的にいう普通なら、もっとこのドライブが楽しめたのに・・・。
結局、私達はイタリア人の交通マナーに慣れることができず、疲れも出てきたので、ソレントからアルマフィまでを堪能することに。
だけどこれでも大満足。明日はポジターノへ・・・・・

さてさてイタリア旅行の初日、どうしても見ておきたかったのがシスティーナ礼拝堂だ。
まさか、こんなにヴァチカン美術館が大きいとは思っていなかった私達。見ても見ても次から次へとすばらしい彫刻や天井画、宗教画が展示してあり、いつものことながらヨーロッパの美術館は芸術の倉庫みたいだと思うのは私だけ?
ちょっとした廊下にもこんなに立派な装飾を施すなんて一体、どれだけの権力をこの時代の法王は持っていたのだろうか?
どれひとつとっても、素晴らしいものばかりだが、でも私達が一番見たかったのが、ミケランジェロの傑作”最後の審判”だ。何時間もかけてこの美術館を回ってきて、システィーナ礼拝堂の天井画、”アダムの創造”と共に最後の最後に出くわす絵にふさわしい、とてもダイナミックでかつ、繊細。そしてこの天井画と共にこの絵が見る者に訴えかけ、考えさせられるそんな絵画。(ここでは撮影禁止)
本当の目的地はナポリとカプリ島。そして某映画で有名になったらしいアマルフィ海岸。だけど私達がウィーンから出発した日はナポリまでの飛行機直行便がなかったので、ローマまで飛び、そこからレンタカーを借りて南下するという方法を私達はとった。
いや~聞いてはいたけど本当にヴァチカンって規模がすごいのね。普通に地上からヴァチカンを眺めていると全体像がつかめないぐらいの大きさ。
この後、ヴァチカン美術館とその中に隣接しているシスティーナ礼拝堂に”最後の審判”を見にいったのだが、この話はまた後日、あらためて書くとして、その後、私達は炎天下の中、ペットボトル水を片手にローマを練り歩いた。
今考えると母はよく私達のテンポによくついてきたと思う。後ろからタクシー乗らへんの~?と言う声が聞こえてくるものの、どうにもこうにもタクシーがあまり見つからない。なので、サンタンジェロ城を見るのも、トレヴィの泉に行くのも、パンテオンに行くのもすべて足。
半日でよくローマをこんなけ見たと思うほど色々と廻った。って病み上がりの私は最後の方は顔が引きつっていただろうが・・・
昼に入ったヴィチカン美術館のそばにあった居酒屋さんみたいなところに地元人がいっぱい食事をしていたので、私達もそこで簡単な食事を摂ったのだが、期待していなかったここのピザが結構いけたっけ?