あと何日かしたらバレンタインデーだ。こちらでは男性から女性にお花をプレゼントするのが主流だ。
だけど今年のバレンタインデーは二人ともバタバタした一日になりそうなので、クリ子が一足お先にバレンタインの花束をプレゼントしてくれた。
ずっしりと重いその花束にはいっぱいの白のバラと、そのまわりに春をかんじさせる木々が添えてあるといった春を感じさせるものだった。
“クリ子~やっぱり女性はいつ花束もらっても嬉しいもんだね!ありがとう~!!”っとお礼をいうと、もしバレンタインの日まで花束が持たなかったら、また新しい花束をプレゼントしてくれるそうな。なんて紳士な男性なんだろう・・・
と言いたいが、当のご本人はこんなことして昨日、ふざけてました。ことの発端は、仕事から帰ってきてみると大きくなり過ぎた植物が重さに耐えられずポキっと折れて大変なことになっていた。夜の10時過ぎから植物の解体作業がはじまり・・・折角、掃除したばかりの部屋は土と葉っぱですごいことになっていた。これは植え替えなくてはいけないということで、クリ子が一本、一本枝のような茎を切っていた。そしてその一本がこれ!違う用事をしていたら、クリ子が見て~”僕、トトロ~!!”と言って私を呼んでいる。
行ってみるとこのあり様。お父さんの帰りとバス停でメイちゃん達と待つ、トトロなのだそうだ。そういや雨が降ってきて、傘がわりに葉っぱで雨よけをしてたっけ??
クリ子~疲れ過ぎて、頭おかしくなってきたかい?
そしてその次に見た、私の光景。なんとクリ子はパン切りナイフで、茎をのこぎりのように、ギコギコと切っていた。やめて~パンが切れなくなる~それに、それは食事用のナイフやのに・・・トホホホホ。


それがどっこい。彼女は子育てを楽しみ、家事をちゃんと一人でこなし、その日は私が前もって、散らし寿司を持っていくことを伝えておいたので、彼女は手作りのササミのしんじょうと湯葉のお澄ましに筑前煮と酢のもの、そしてデザートに抹茶と小倉あんのケーキを焼いて待っていてくれた。
赤ちゃんがいなかった時はあんなにか細いと思っていた彼女が、今や何もかも一人でこなす妻であり、お母さんになっていた。それでも彼女は昔より生き生きしているし、疲れた様子など一切みられず、昔よりますます綺麗になっていた。
市場やお花屋さんに行って、水なしでも長いこと持ちそうな花材を見ていくのだが、なかなかそれがない。造花だけは個人的に使いたくないので、できるだけ長持ちする生の木や葉、木の実や花を探しもとめる。
本当はちょいと春らしいパステルカラーをいれたものを作りたかったのだが、そういう花材はやっぱり水が必要となるので、今回は諦めた。桃の木も売り始めていて、春らしかったのだが、うちの玄関にはちょいと合わなかったので、今回はこれらの花材で、このようなデコを作ってみた。
ちなみに前回のデコはクリスマスを意識したこちら。この時ももみの木もリンゴも木の実もすべて本物の生の花材。
今週はいつも気になりながら、長いことできなかった事が色々とはかどった有意義な一週間だった。ヘアーカットには行けなかったけど・・・