調律

先日、久しぶりにピアノの調律を頼んだ。いつも調律をお願いしなくては・・と思いながら、なかなか時間が取れず先延ばしになっていたのだ。今回、調律をお願いしたのは、こちらで活躍されている日本人の方。

今までは、こっちの調律師さんに頼んでいたのだが、もう一つ、調律に対し、技術と熱意がないというか、とりあえずやってます・・みたいな姿勢がとても嫌だった。そしてこの最近増えている、機械に合わせて調律するあのやり方。それだったら、私だってできるんと違うん?なんて思ってしまいそうなほど、機械に頼った調律がこっちでも多い。ただただ、機械で合わせただけの調律では、音の響きやバランスがよくない。いつも調律してもらった後のピアノを弾きながら、なんか腑に落ちなかった。

それが今回、こんな丁寧な仕事は久しぶりに見ましたって懐かしくもあり、またその出来に感動したのだ。前から評判のよかったこの日本人調律師さん。何より仕事が丁寧。あの、ピアノ、そして音への追求は仕事ぶりを見させて頂いて、かなりの信頼をよせられるものだった。

久しぶりに調律されたピアノに満足すると共に、なんだかとっても嬉しかった。外国に住んだり、外国と貿易をしたりする人は、何かと外国と日本とを比較する癖がある。私もついつい、比較してしまう。だけどよく考えると、日本人であっても人それぞれ全然考え方も生き方も違う訳だから、日本という国を、そして日本人をひとまとめにして言うのは豪語同断だし、それは外国のそれぞれの諸国においてもそうだ。だけどそのことをわかっていながら、外国の人は私達、日本人を一まとめにして一般論をいうし、私達、日本人もまたよその国の人達を一まとめにしてモノを言う。

そういうことが概念にありながらも言わせて頂きたい。日本人は仕事が丁寧だということを!そりゃ、人それぞれだよ。雑な人もいるだろうし、不器用な人もいるだろう・・だけど統計にしてみるとやっぱり日本人の仕事は丁寧だ。それは誇りに持っていいと思う。

調律をしてもらったことで、ピアノをいい状態に持っていくことができたし、そして調律師さんの仕事ぶりを見てなんか同じ日本人としてすごく嬉しかった。

今の我が家の情況では、ピアノには50パーセントの湿度が必要らしい。いつも45パーセントを維持することに頑張ってきたけれど、絶えず50パーセントの湿度を保つというのはなかなか大変。この最近、湿度50パーセントにかなり敏感、そして維持を。