何が起こるかわからない

世界ではコロナが少し収拾したかと思うとロシアとウクライナの戦争であったり、イスラエルとハマスの戦闘であったり、それ以外にも予想にもしていなかったことが、次から次へと起こっている世の中。なかなか明るい希望が持てない世の中になってきました。

我が家も半年前には想像もしなかったことが起こり、将来に不安を感じる毎日です。先週末から今週にかけてニュースになったOpenAIの問題。最終的には先週解任されたCEOが昨日復帰することが決まりましたが、それまでの数日の動向は目まぐるしいものでした。

くり子の会社でもCEOが復帰することはありませんでしたが、突然会社を一から作ってここまで大きく成長させ彼の実力があったからこそこの会社の今があると言っていい会社のCEOが突然解雇されました。蓋を開けてみれば内輪の解雇劇でした。数か月前から内密に共同創業者だったA氏、そして部下の2人と3人で頭がとても聡明で凄腕の前CEOをやめさせる為、慎重に計画に計画を練って解雇に陥れたというものでした。

突然解雇を言い渡された最高経営責任者はやめるしかなく、未だに解雇された理由が分からないそうです。大学のゼミの助教授2人、そしてそこで知り合ったゼミ友達で起業した最初は小さなベンチャー企業でした。会社のトップ陣営は同僚でありながら大学時代の友達という和気あいあいとした会社でした。それも20年もすると状況が変わるのか、少し派閥的なものができていたのかもしれません。表向きは仲がよくても影ではよく思っていなかった同僚が数人いたということなんでしょう。くり子は前CEOととても息が合い、アメリカで2年ほど一緒に住み仕事をしたり私生活でも時間を共にしたりもするぐらいお互い理解していたので、解雇の報告を受けた後に共同経営者の方に何故やめたのか?を何度聞いても答えはかえってこず、解雇劇の裏側を聞いたのは今から2週間ほど前、会社の関係者以外の人から聞きました。その事情を聴いてショックを隠せないくり子。共同経営者とはそこまで関わりがなかったものの後の二人はよく知る仲でした。一人とはこの数年会社で一番仲がよく毎日二人で同じ部屋で仕事をしてる仲。もう一人は高校時代からの友達でした。そんなこともあり私達のショックはかなり大きいです。

前CEOが去って4か月ぐらい経つのですが、会社の雲域は怪しく今後どうなるか分からない状態です。この3人が今の会社の社長、そして各部門でのトップにそれぞれがなり今後の会社を運営していくらしいのですが、今まで会社をまとめてきていた前CEOがやってきたことが放置状態で会社の中はバラバラ。個々が自分たちの仕事をこなすだけで誰もそれをまとめる人がいない状態。今後大きく成長した従業人150人は軽くいるこの会社は持つのか?あと数年は今までの業績があるから給料も今と同じぐらいだせるが、時間と共に会社の業績が悪化すれば給料も下がる。そして仕事はどんどん増えるばかりで重責は大きいなるばかり。前CEOがやめされられた今、あの会社にあとどれだけくり子が魅力があるのかそれが心配。ハードワークで責任が重い仕事が多いポジションだけに、うつ病にならないといいのですが・・・。(今までにハードワークゆえに彼の同僚にうつ病になってやめた人。その兆候がある人が数名います。)

でも彼はあと数か月で51歳。50歳半ばからの転職はなかなかきつい。そう考えると新しい3人が会社をまとめてうまいことやっていってくれることを願うばかりです。

今年の秋も終わり

ウィーンは随分寒くなってきて日中も最高気温が6度なんて日もあります。今年の秋は暖かい日が続き、紅葉も例年に比べて遅めでしたが、それももうそろそろ終わりかな。色づいた葉も落ち葉となってどこも落ち葉だらけ。

我が家は最近まで赤と黄色の葉のコントラストが綺麗だったのですが、まだサクランボの木は赤く染まっているものの、杏子の木はもうほとんどが落ち葉となって毎日庭を掃かなくてはいけない状態です。

先週末はお天気もよく、少し時間にゆとりがあったのでくり子とデートを半年ぶりにしました。10月半ばから11月いっぱいぐらいまでガチョウ料理が出回り、毎年一度はガチョウ料理が食べたい母さん達はこの日ガチョウ料理を食べに行きました。

ウイーンの森の中にあるレストランなのですが、レストランの前が池になっていてゆったりとした時間が流れていました。

今、少し仕事が大変なくり子。ノンフィクションドラマができそうな出来事が会社に起こってしまい、今後どうなっていくかわからない状態で母さんはただただ見守るばかり。随時くり子の話だけはちゃんと聞けるようにと少し時間にゆとりがある日は二人で2時間ほど出かける時間を見つけるようにしています。この日は今まで出会った中で一番美味しいガチョウ料理と心休まる風景が見れてとてもいい時間が夫婦で過ごせました。

ヨーロッパの秋

ヨーロッパの秋は赤く紅葉することはないのですが、木々がオレンジ色や黄色に染まりそれもまた違う美しさがあります。昔は日本の紅葉のような赤をこちらでも求めていましたが、今はヨーロッパの秋も自然と心に響いてきます。

この日は雨だったこともあって少し足を延ばしてチロル州のキッツビュールに行ってきました。ここはヨーロッパの皇室のスキー休暇で有名なところで、世界中からスキーバカンスに皇族がやってきます。もちろん物価もその分高いので母さん達には縁のないところですが、今回初めて半日観光をしてきました。(街を見るだけならタダ!)世界で名が通るだけのことはあってとても美しい街でした。

この建物はグランドホテル。立派な佇まいなのですがどこにもグランドホテルというホテル名が掲げてないのが素晴らしい。グーグルで調べない限り母さん達ここがグランドホテルだとは気づきませんでした。そういうところがまた粋で好き。

今年の秋は例年に比べて暖かかったこともあってまだ牧草が青々と茂ってます。この時期、牛たちはどこでも放牧されていて、牛を眺めているととてもゆったりとした時間が流れます。

オーストリアには各地に湖があるのですが、湖に反射する色づいた木々もまたとても綺麗です。

これは私達が宿泊していたZell am SeeにあるZeller 湖を船で一周回ったのですが、こじんまりした湖から美しい紅葉が楽しめて期待以上に楽しめました。

バカンス最終日は山登りをした後に夕方からケルンテン州に住むお友達家族のところを訪れて、レッスンを2時間ほどしてその後お友達3家族で美味しいケルンテン州のハムとチーズをワインと一緒に頂いて、話に花を咲かせてからウィーンに帰ってきたので、家路についたのは夜中の2時。思う存分遊んだ秋バカンスとなりました。