夏メニュー

金曜日まで気温が34度あったウィーン。クーラーというものがほとんど存在しないウィーンでは暑くて、もういや~ってなってしまうのだが、そうかと思えば、次の日、土曜日には日中でも13度までしか上がらない。おてんとさんの気性がこの最近激しいらしい。

雷と共に激しい雨が一日降り続いた昨日は、ちょっとこの一週間、気が滅入っていたのもあって、美味しいものでも食べて、それを吹き飛ばしちゃえ!と言う訳で、7月から夏メニューになったという、いつも私達のお気に入りのレストランへ食事に行ってきた。

まずは食前酒。シャンパンをアンズシロップで割ったもの。

さあ~いよいよ始まるよ~本日のコースメニュー。まずはなんだろう~?今日の朝、ポルチーニ茸の新鮮なのが入ったようで、メニューには載っていなかったが、急遽、この一品もシェフのお心遣いで出して頂いた。ポルチーニ茸のフライとジャガイモの酢漬け。(忘れちゃいけないのが、ここはオーストリア料理のお店。なのでオーストリア料理の基本を大切にしながら、そこにシェフの細やかな細工が入ってくるのだ)

そして前菜3種。左からバジリコのクリームチーズ和え、緑のトマトのマリネ、牛タン。

この日は寒かったこともあり、ズッキーニのクリーム仕立てスープ。

とお口直しにマカロニをさっぱりワインビネガーと香草で仕上げたサラダ。

すべて今日のお食事に合わせて、一つ一つのお料理に合うワインを頂くことができる。これがここのレストランのもう一つ楽しませてくださるところ。まだまだ知らないワインがいっぱいなので、ここで自分好みのワインに出会えるととても嬉しい。

さぁ~今からがお魚料理。左から、マスの燻製とキュウリのマスタードマリネ、サケの天ぷら。

このお店も4回目になるのだが、大体最後のお料理が出終わるまで3時間にかけてコースメニューを楽しむようになっていて、ちょっとお腹がいっぱいになってくるころを見計らって、そこからはゆったりとしたテンポで出てくる。そうかと思えば、まだまだお腹が満たされていないお客さんにはテンポよくお料理が出てくるから、ちゃんとお客さんの食べるペースを考えてくださっているのだろう。ここまで行き届いたサービスはオーストリアでは珍しい。

いよいよ、お肉料理が登場。まずはラム肉の赤カブと西洋ワサビ添え。これが美味しかった~。個人的に私はラム肉がそれほど好きでない。それなのにこの臭みのない柔らかいお肉に赤カブと西洋ワサビのピリっとくる辛さがなんともいえないハーモニー。こういう組み合わせもアリなんだ!と今日の一番の発見。

それともう一品。牛のステーキ、キノコソースとクスクスがけ。

もうお腹がパンパン!もう駄目だ!って頃にデザートが。だけどこれがお腹に簡単に入っちゃうから不思議だ。左からマカデミアンナッツのアイス、チョコムース、ベリーを使ったスポンジケーキ。

今回も大満足いくお食事でした。最後にお店の方から、デザートワインまでサービスして頂いて、なんとも幸せな気分。もう一回ぐらい夏の間に来たいなぁ~。