Juristenball 2009

最近、さぼり気味なブログ。それなのに、毎日沢山の方にこのブログを見にきて頂き、本当に感謝しています。ありがとうございます。

先週は公私ともに本当に忙しかった。まぁ、自業自得と言われれば、それまでだが、ちょいと今日あたり疲れが・・・

その理由の一つが先週末、王宮で開催された舞踏会。毎年、冬の訪れと共に、舞踏会シーズンに突入するウィーン。それもオペラ座で開催される舞踏会が最高の盛り上がりを見せる、2月がピークで3月に入るとガックリと舞踏会の数も減る。それならば・・2月中に一つぐらいは舞踏会に行っておかなくては・・ということで、週末に王宮で開催されるバルを狙って今回行ってきた。なぜって?そりゃ・・バルの始まりは大抵夜の9時半・・そして終わりは朝の5時だから。なので平日の舞踏会だと、次の日の仕事がしんどい。

今回行ったのはJuristenball (法律家の舞踏会)。舞踏会には職業の名がついているものが多い。例えばパン屋さんの舞踏会だとか、消防団の舞踏会や、コーヒー屋の舞踏会などなど・・・きっとこの日、開催される主なスポンサーがその職業なのだろう。

そして今回の法律家の舞踏会には、いっぱいの大臣や政治家がお目見えになっていた。よくテレビのニュースなどでみる大臣や現官僚、それからオーストリアの経済の一部を引っ張っている大会社などの取締役などが顔を並べる。

そんな人達が手の届きそうな所におられるからびっくりだ。厳重なSPなどもなければ、囲いもない。そんな今のオーストリアの経済を担う政治家達と普通に同じホールでダンスを踊るから不思議だ。まぁ、大抵は1時間か2時間もすれば帰られるのだが・・・

だけど、舞台で私達みたいな普通の人達に混じってワルツなどを一曲、2曲と踊られる光景は日本にはありえない。私達も、いっぱいの人の中できるだけ人にぶつからないようにワルツを踊っていくのだが、それでも無理がある。手が擦れることや、肩があたることはしばしば。そんな時は”ごめんあそばせ~”みたいな挨拶を交わし、何もなかったように踊りつづける。優雅に舞う舞踏会のイメージとは裏腹にこれが現状だろう・・・そしてこんな現状の中にそういう今のオーストリア経済を担っている政治家達も混じっているから面白い。

こんなオーストリアだからありえるゆる~い舞踏会。今回の王宮で行われた舞踏会の色々なホールなどの詳細は長くなりそうなので、また後日。

殿の誕生日

昨日、2月18日は我が家の姫のような殿の誕生日だった。殿は36年前のこの日の晩9時過ぎに産まれたそうな。

そんな訳で昨日の晩はお祝いコースを。この日の晩の予定はまず、ウィーン交響楽団の演奏会を聴き、その後、街でお食事というメニュー。

今日は順番が逆になってしまうが、演奏後のディナーのもようを・・・(演奏会については明日にでもまたUpさせて頂きます)

演奏会が終わったのが、9時半すぎ・・それからのディナーとなる上、平日の晩ということもあり、あまり優雅にゆったりとお食事とはいかなかったが、ちょいと新しいレストランを開拓したくて、今回は知り合いの方から推薦して頂いた、こちらのレストランへ。

Palais Esterhazy (エスターハージィー公爵のお屋敷)の中にあるこのレストラン。ひっそりとしているので、ボ~っと道を歩いていると見落としてしまいそうだ。

さぁ~クリ子、好きな物を食べるがよい。今日は私のおごりじゃ~!!って言ってもピッツェリアなんだけどね。ここのピザはその知り合いの人によると、ウィーンで一番美味しいと絶賛されているもの。なんででも誕生日にピザなんだって?!それはクリ子が希望したんだから仕方ない。本当はもっとエレガントな特別料理をご馳走するつもりだったのにさ!

今日はすべてクリ子にお任せしよう・・彼が食べたいものを好きなだけ頼んでもらおうじゃないの!!私はメニューは見ないよ!金額が怖いから?いやいや、後でどんな領収書がこようとそれぐらいサラリと払ってみせますわよ!なんて、何回も言いますが、ここピッツェリア!だから街の中心地のお城の中にあるレストランとは言え、絶対、目の飛び出すような金額はつかないって知ってるんだけどね・・・・

まずはクリ子が大好きなスモモの果汁をシャンパンで割った食前酒。

そうこうしてるうちに前菜の牛肉のカルパッチョがやってきた。これがもう最高に美味しかった。魚介類が豊富な日本に住んでた時はカルパッチョと言われれば、鯛やホタテなどを想像していたが、ここは海のない国。ここ、オーストリアでのカルパッチョと言われれば第一に出てくるのが、この牛肉のカルパッチョ。今まで、ウィーンで何十回と牛肉のカルパッチョを食べてきたが、ここのが一番!何よりお肉が新鮮でとってもジュウシィーなのだ。お肉の甘味まで感じられる、そんな生肉はオーストリアではなかなか食べられない。

そして、ここで作られた手打ちパスタ、ボンゴレ。貝はべつに特別ってことはなかったのだが、この手打ちパスタがもちもちしていて、手打ちの讃岐うどんを思わせるようなそんなそんなコシ。どこか粉っぽさと重さが気になる、私の中での手打ちパスタの概念をくつがえさせる、そんな軽くてコシがしっかりとしている、自家製、手打ちパスタが初めて美味しいと思えた一品。

そしてクリ子、ご希望で牛肉のオリーブとトマト、ニンニクソースのステーキ。私は食べていないが、クリ子によるとかなり満足のいく一品だったそうな。

さぁ~そろそろピザにいくのかとおもいきや、”僕、今日はピザはいいや!他のがとっても美味しいから、僕、今日はピザは頼まない!”

え!ピザが食べたいからここに来たんじゃないの?!それだったら別にここでなくても他のお店でもよかったのに・・・・

だけど、ピザが美味しいお店と言えども、他の料理もなめてはいけないぐらい、どの料理もかなりのクオリティーを持つものが出てくる。今回ピザは食べなかったが、それでも十分満足のいく期待以上のレストランだった。

最後にデザート、パンナコッタ。これ、注文を入れてから、作るので、出来上がってくるまで30分くらいかかるが、その間、ワインを飲みながら、会話をしているうちに、アッという間に30分という時間は過ぎていった。

この日は、料理は一品ずつ、そしてこの他にイタリアの白ワインを一本ボトルで頼み、後、食後のエスプレッソ、食前酒を飲んで、これで15000円だったら街中で食べるにはなかなか満足のいく値段ではないだろうか?まあ、ピッツェリアと考えるとちょいと割高かも知れないが、それでもここの料理はどれも食材のクオリティーが高く、食材を生かした料理はどれも満足いくものだった。ワインもかなりの種類が常備されていて、そのセレクトもかなり私達のストライクゾーンに入っているので、私達にとってはまた気楽に再訪したいお店の仲間入り。

だけど、ビザを食べなかったことに悔いが残る。今度これはリベンジを!!(写真の画像が悪いのはお許しを。レストラン内がかなり照明が暗かった上にこの日はコンパクトカメラで撮ったものなので・・・ってこの最近、コンパクトカメラばかりの画像だが・・)

ちょっとしばらく・・・

先週あたりからちょいと忙しい日が続き、あと2、3週間ほど公私ともにいっぱいいっぱいで出口が見えない。ちょいと疲れがたまってきているので、ブログの更新の方はかなりゆったりしたペースになってしまうと思いますので、皆様、ご了承頂けると嬉しいです。(って誰も私のブログ更新なんて期待してないって?!いや、それはわかってるんです。だけどブログを更新しないと、家族に”おい、どうした?病気になったか?それとも落ち込んでるのか?”と心配されてしまいますので、前もって告知を!

それにしても、この最近のハードスケジュールの上に、この天候。もう体力消耗です。この毎日の雪・・・冬だから仕方ありませんが、せめて風のきついのをどうにかして頂きたい。今日はまだマシだったのだが、昨日は雪の上、かなりきつい風が吹き、山の上で仕事をする私には、その道中が吹雪いたゲレンデでスキーをする時の気分でした。傘が強風でひっくり返りそうになり、傘の役目を果たさず。雪にも負けず、風にも負けず、ひたすら、急な坂道を一歩、一歩滑らないように、踏みしめ、頬に当たる冷たい雪を払いのけ、それでも、ひたすら歩く私はまるでゴルゴ13の気分。

なんて・・・余裕をかましてる場合じゃないんです。雪が降ると睡眠時間も短くなってしまうんです。なんでって??それは夜中に道路に降り積もった雪を朝の4時過ぎから、ガーガーと鉄でできた雪かき道具でご近所さんが、ご丁寧に30分もかけて歩道の雪かきをしてくれるんです。(これ、ありがた迷惑!)これがまたすごい音で、目が覚めてしまうんです。それも不愉快なその音。アスファルトと鉄の音がぶつかり合う人間にとって不愉快な音が、朝の4時から30分も続くんです。な、訳で睡眠時間はおよそ4時間。そんな訳で今日も早く寝ます。どうか、夜中に雪が降りませんように・・・