帰るコール

クリ子は日本に帰る度に何か日本で彼なりに吸収してくるらしい。8月上旬に日本からこっちに帰ってきてからというもの一つの変化が彼の中で起こった。

それが、帰るコール。私の父であるお父さんは会社を出る前に今から会社を出ます!と帰るコールを毎日していた。その帰るコールによって母は夕食の最終仕上げに入っていた。私はそんな実家の生活スタイルを一つの家族のあり方としてとらえたていた。

IMG_9148.jpgそれがクリ子は何を感じたか、今回の日本滞在以来、仕事が終わって会社を出る際、毎日私に”今から会社を出ます~!”コールをしてくる。なんでこの最近、会社を出る時に私に電話をしてくれるの?って聞くと、日本でお父さんが毎日そうしてはったから!らしい。

あの~クリ子さん、お父さんは会社から家に帰るまでに30分は最低かかる距離だから帰るコールをしてくれるとそれによって色々準備もできるけど、アナタの場合、会社から家まで歩いて5分ってことは、電話を入れてくれて5分後には家につくってことだよね。あまり意味がないのですが・・・っと思うのだがそれは言えず。彼の電話が入ったと同時にフライパンに火をかけて焼きだしたら、ちょうど彼が帰って来た時にお肉が素敵に焼けているってことかな。

IMG_0534.jpgってな訳で我が家は彼の帰るコールがあったらその後に最後の今夜の料理の仕上げにかかり、5分後に彼が家の扉を開けたらちょうど出来上がるってな具合になってます。

ちなみに今夜の夕食はタラのムニエルにポテトサラダ、そしてパプリカとほうれん草のソティーにパンとそれのパテェ、それに白ワイン。20時まで仕事して、30分で作り上げた料理にしては上等?ってこれはそれぞれの考えの違いだけど我が家の今のスタイルにしてはこれで十分なのだ!と自分に言い聞かせている都合のいい女、ここに一人。

そういや、クリ子が日本から帰ってきてからのもう一つの変化・・・ちょっと硬くなったパンはフレンチトーストにしてほしいらしい。彼はオーストリアでこれを食べた事がなかったらしい。日本で初めてフレンチトーストというものを食べて以来、ちょっと古くなったパンを見ては今週末はフレンチトースト??と訪ねてくるクリ子。わかったよ、作ってあげるからおとなしくしてて~。

今年最後の暑さ?

この2、3日通年では考えられないぐらい9月にしては暑い日が続いている。だけどそれも今日まで。34度あった気温は明日から10度近く下がるらしい。

IMG_9285.jpgってな訳で皆思うことは同じらしく、まだ夏が楽しめるのなら最後まで楽しもう~!

IMG_9279.jpgウィーンから車で1時間ほどのところにある湖では家族連れがわんさか。ほんとみんな考えること同じなんだから・・って自分を笑いたくなるぐらい人だらけ。ヨットで楽しむ人、ボートで楽しむ人、泳ぐ人、ウィンドサーフィンをしてる人、日光浴をしながら読書をしてる人、みなそれぞれ。だけど皆きままな時間を過ごしている。

IMG_9274.jpgいいなぁ~ヨット~!クリ子、確かヨット乗れたよねぇ~折角やしヨット操縦してどっか連れていって~!!!

IMG_9273.jpgそんなクリ子の父ちゃんは昨日からクロアチア、アドリア海に一週間ヨットで男の航海に出ました。毎年、男5人ぐらいで航海にでているクリ子の父ちゃん。今度は私も連れてって~!!

仕事場のパーティー

今日はクリ子達の会社の庭でパーティーがあった。何のパーティーって?

IMG_9224.jpgいや~それは秋になる前のお天気がいい日を楽しみましょ!ってなオーストリア人の心が表れているようなパーティー。きっと外でみんなで楽しみたかったんだと思う。それだけじゃ、目玉イベントがないから折角なら豚一匹を串にさして何時間も炙り焼にした豚さんを食べよ~という企画になったらしい。

IMG_9227.jpg16時半頃から始まっていたらしいパーティー。仕事で随分遅れて登場した私の時には豚の丸焼きの姿はみられなかったが、オーストリアの農家で育てられた4ヶ月の子豚をまるまま焼いた今回の料理。 リリー、美味しそうに舌をペロリとするのはやめないさい~!

IMG_9223.jpgオーストリアでは何かのイベントがあると、たまにこうやって豚の丸焼きをする。本当は焚き火のように火を炊いた上に、豚の口とお尻に一本の木を通し、ひたすら何時間もグリグリとこの木を回して全体に火が通るように焼く気長な作業なのだ。

IMG_9244.jpg火が通り出すと豚の目から血が涙のように流れ、見ていてかわいそうになる。だけど今回は時間の問題で出来上がった豚を持ってきてもらったのでそれを見なくてすんだ。 ごめんね、豚さん。

さぁ~みんな豚を食べたいだけ切り分けてもらってジャガイモのサラダとキャベツのサラダを付け合せにして・・・さぁ~頂きます!

IMG_9222.jpg今回は会社の従業員、そしてその家族と友達が招待された。そしてそんなメンバーの中にこんなベービーも。ちなみにこの赤ちゃん、9日前に地上に産まれてきた赤ちゃんです。産みの母であるナターシャも9日前に赤ちゃんを産んだとは思えない。彼女も一緒にパーティーに訪れ、みんなと夜遅くまで楽しみ、そして家族4人でみんなで微笑ましく家に帰って行きました。オーストリアのお母さん、そしてベービーはタフなり!!