Film Festival 2008 auf dem Wiener Rathausplatz

毎年、7月と8月2ヶ月間に渡ってウィーンのオペラ座、そして楽友協会などあらゆるコンサートホールが全部閉まってしまう。そうだ、ここも夏休暇に入るのだ。

IMG_9070.jpgてな訳でこの期間、ウィーンで音楽を楽しみたい人の為、ウィーン市庁舎広場で今まであった演奏会の中からいいものだけを選りすぐって毎晩、違うプログラムを映像として音楽と共に上映してくれるのだ。

IMG_9075.jpgこの日のプログラムはクラウディオ・アバド指揮の6つのブランデンブルグ協奏曲だ。

そしてこの日のオケは若い才能のある演奏家を集めて作ったOrchestra Mozart。このオケはアバド自身が18歳から26歳までの若手演奏家達を集めて音楽の向上の為に作ったものだ。

IMG_9072.jpgアバド自身がこのオケを作り指揮を振っているということもあり息はぴったりだし、演奏家達が向かっている方向性が皆、同じでとっても聴き易い演奏だった。音楽に対する情熱や素直さが演奏によく反映されていて私がどこかもう失いかけてるひたむきさが演奏に表現させていて若いってそれだけですごい力を持っているんだな、と感じた。

IMG_9074.jpgそれにしてもアバドはやっぱりすごい。彼の作る音楽はフレーズがとっても長く、絶えず音楽が流れていて、そしてその中に色んな色を持つ色彩豊かな音色を表現している。音楽の世界でまだまだこれからも世界の色んなところで活躍していってほしい指揮者の一人である。

さぁ~頑張ってまた歩いて家に帰りますゾ!

平日のお散歩

お天気がよかった先日、クリ子にちょっと早く仕事をあがってもらって二人でお散歩に行くことにした。

IMG_9046.jpg今日の目的地は市庁舎。家から市庁舎まで歩くというわけだ。かなり早歩きをしておよそ30分。ちょっとしたいい運動だ。夜の7時過ぎからお散歩を始めたのだがまだこのとおり、外は明るい。

IMG_9048.jpgこの時期、毎年市庁舎の広場ではこのように屋台がいっぱい出ている。ウィーンの売れ筋レストランがこうやって世界各国のお料理を出しているから見ているだけでも楽しい。

IMG_9052.jpgそして私達も夕飯になるものをここで物色する。何にしようかなぁ~?

IMG_9053.jpgまずはグビっとビールで乾杯。そしてその後は今日はインドカレーにしました。って私達毎年、ここでカレーを食べているような気がするんだけど。変わりばえのしない私達。まぁいいとしよう・・・

IMG_9064.jpgお昼はほとんどお客さんがいず、これで大丈夫なのか?と心配していたが夜は大繁盛。ちゃんとテーブルと椅子も沢山並んでいるんだが、全部そこは満席だったので私達はベンチへ。子供も大人もそれぞれ、この残りわずかな夏の晩を楽しんでいる。

IMG_9068.jpgこれがウィーンの夏だよなぁ~なんて。さぁ~日も暮れてきたし、ブラジルのカクテルを飲みながら音楽鑑賞でもしますかぁ~。ってその話はまた明日・・・

最後は夕日で・・・(夕日ヶ浦海岸・京都府)

丹後半島巡りの終盤は夕日ヶ浦でしめよう!

IMG_8875.jpg浦島太郎伝説でも有名な京丹後市網野町。ここにはもうひとつ知る人ぞ知るスポットがある。それが日本の夕日、百選に選ばれた夕日ヶ浦海岸だ。

IMG_8871.jpgほんと、どこがそうなの?というぐらいこじんまりした街で車で走っていると見落としてしまいそうな場所にそれはある。だけど誰もいないところに車を止めて、海岸に下りていくとやっぱり人はいます。カップルで夕日を眺めている人、家族でカメラを構えている人、そして夏休みの子供達とテントを張ってキャンプをしてる人達、沢山の人がこの夕日を求めてここに集まっていた。(夕日を見るために特別にこんな道がある)

IMG_8872.jpg残念ながらこの日は夕日に雲がかかってしまっていた為、はっきりと真っ赤に燃えたお日様は最後までみることができなかったがそれでもみごとな夕日が日本海に一筋の道となって私達を導き寄せていた。

IMG_8874.jpg夕日を沈むところを時間を忘れてボ~と眺めていると何故だかとっても平和な気持ちになれる。

こうやって夕日を見れるチャンスがあると色んな国々で夕日が沈んでいくのを眺めているのだが、日本の夕日が一番優しくって奥深いかな。それは日本人の気質を現しているような・・・今、目に映っている夕日の目に見える哀愁、それとは違って夕日の向こう側にある太陽の伝えたい気持ち・・・そして沈んだ後に言えなかった、でも今まで想い続けてきた深い気持ちっていうのかな?そんな情景を日本の夕日を見ながら感じたのだった。そう思うと日本人って複雑だな、って思ってみたり、だから奥深いだよ、なんて思ったり、なんだか今、自分が生きている情景をこの夕日に映して見てるようであまり長く夕日を眺めてられなくなってしまったりもした。

だけど日本の海は最高です。パ~ンとした華やかさはないけれど奥ゆかしい輝きがあります。それを発見できた今回の丹後半島巡りは私にとってとっても貴重な体験となりました。ここに連れていってくれた母、そして姉に感謝します。ありがとう!!

これにて2008年、夏の日本滞在記を終わらせて頂こうと思います。長い間お付き合いくださいありがとうございました。

今度いつ日本に帰れるかわかりませんが、日本に帰る度にやっぱりここが私の故郷だ、やっぱり一番落ち着くと思う気持ちとどこかに、正直長いこと日本から離れていてどこか意思の疎通ができなく馴染めない自分、そしてどこか置いてきぼりをくらっているような孤独感とでそれを隠すかのように精一杯日本で過ごしている自分とがいる。だけどやっぱり日本、そして京都が自分の故郷であり、そのことを誇りに思い、また私はどうやっても日本人気質で私は日本人の何ものでないのだといつも実感する。それだけ私にとって日本で生まれ育って生活してきたものが心身ともに染み込んでいる。だからこそ私が最後に帰る場所もここだと思っている。そんなある意味違う視点から日本、そして故郷というものを見るようになった自分が今後、帰るたびにどう日本というものを見つめ、感じるかすごく楽しみである。きっと私の成長と共に、見方も視野も変わっていくのだろう・・・・