毎年、7月と8月2ヶ月間に渡ってウィーンのオペラ座、そして楽友協会などあらゆるコンサートホールが全部閉まってしまう。そうだ、ここも夏休暇に入るのだ。
てな訳でこの期間、ウィーンで音楽を楽しみたい人の為、ウィーン市庁舎広場で今まであった演奏会の中からいいものだけを選りすぐって毎晩、違うプログラムを映像として音楽と共に上映してくれるのだ。
この日のプログラムはクラウディオ・アバド指揮の6つのブランデンブルグ協奏曲だ。
そしてこの日のオケは若い才能のある演奏家を集めて作ったOrchestra Mozart。このオケはアバド自身が18歳から26歳までの若手演奏家達を集めて音楽の向上の為に作ったものだ。
アバド自身がこのオケを作り指揮を振っているということもあり息はぴったりだし、演奏家達が向かっている方向性が皆、同じでとっても聴き易い演奏だった。音楽に対する情熱や素直さが演奏によく反映されていて私がどこかもう失いかけてるひたむきさが演奏に表現させていて若いってそれだけですごい力を持っているんだな、と感じた。
それにしてもアバドはやっぱりすごい。彼の作る音楽はフレーズがとっても長く、絶えず音楽が流れていて、そしてその中に色んな色を持つ色彩豊かな音色を表現している。音楽の世界でまだまだこれからも世界の色んなところで活躍していってほしい指揮者の一人である。
さぁ~頑張ってまた歩いて家に帰りますゾ!