もう一つの楽しみ

IMG_5455_01.jpg毎年、ここのオペレッタを見に来るともう一つ楽しみが待っている。

それはここ一体がワインの名産地だということ。この街はワインでも有名なRust(ルスト)の近くにある。ってことはおいしいワインが飲めるってこと?さぁ~オペレッタが始まる前に少し腹ごしらえをしよう・・・

IMG_5421_01.jpgまずはもちろん今日頂くワイン選びから。私が選んだのがChardonnay。そしてクリ子がWelschriesling。私が頂いたChardonnayは辛口でありながらワインの香りと甘味を感じるおいしいワインだった。

IMG_5422_01.jpgそしてそのワインに合わせて頼んだお料理がタラのカレー風味ムニエル。

IMG_5423_01.jpgそしてEierschwammerl(キノコ)とお団子の付け合せ。

久しぶりに素晴らしい音楽に美味しいディーナー、優雅な一夜だった。

ウィーン気質

IMG_5432.jpg夏のある一定の期間、オーストリアではいろんなところで音楽際が催されている。その一つがMörbischという街で行われるオペレッタ。湖畔の上に設置された舞台。色んなところに色んな仕掛けがしてあって毎年なかなか楽しませてもらっている。

IMG_5426_01.jpg今年のプログラムはヨハン・シュトラウスの”ウィーン気質(かたぎ)”。とっても軽快で話も愉快でのりがよく楽しい。

IMG_5450_01.jpg舞台の設定はウィーン会議が行われていた頃のこと。”会議は踊る”という映画でも有名なウィーン会議。さすが”ワルツの王”が作ったオペレッタだけのことはある。このオペレッタにも随時、軽快で華やかなワルツが流れる。それにのって皆自然と踊りだす。見ている方まで踊りたくなるようなノリだ。

IMG_5444_01.jpg私はこれまでにVolksoperなどで何度かこの演目を見ているが、だいたい華やかで色が多彩な舞台だったのが今回の演出家はどうもシックに作り上げたかったみたいだ。舞台の大体の基調は白。これもまた新しい試みで新鮮。

IMG_5441_01.jpg残念なことにこの日、すごく風がきつかったせいなのかオーケストラと歌い手の声が客席に届くのに時間差ができ、微妙にずれて聴こえた。あと主役のツェトラウ伯爵役の声が伸びなかった。すごく丁寧に歌っていて好感はもてたのだがすごく誠実そうな彼にとってこの役は合っていなかったのかもしれない。もうちょっと前にでてくるものがあってもよかったような気がする。この公演の間3人でこの役を回していく。なのであえてここでは彼の名前は伏せておこう。

IMG_5469_01.jpgそしてこの音楽祭のもう一つのみどころ。それは最後に盛大な花火があがることだ。このオペレッタが行われている約一ヵ月半、毎日花火が上がるのだからすごい。この花火を見るとあ~夏なんだ~と思う。

演出もオペレッタの構成、もっていき方もなかなかいいものだったのではないだろうか?ドイツ語がもっとわかればもっと色んなところで笑えたのに・・ドイツ語がわかる皆さんは、色んなところで大笑いしていた。(クリ子も含めて・・)その横で分からん、分からん、今の笑いはなに?と首を傾げる惨めな私。 だけど音楽も舞台も十分に楽しめた満足のいく一夜でした。

Lassingfall

ちょいと息が詰まっていた二人。今日の雲ひとつない良い天気にいてもたってもいられず昼から急遽ちょいとまた山登りにいくことにした。

IMG_5485_01.jpg今日の行き先はLassing滝。ウィーンから車で1時間半ぐらいでいける、半日コースの私達には持ってこいな場所。

IMG_5492.jpgクリ子~なんか癒されるなぁ・・山にきたの久しぶりや・・どれぐらいぶりやろう・・ズリ!!あまりにも澄んだ空気に感動し想いに浸っていたらズリっと滑ってしまった。Oyumiche~n, 想いに浸ってるのもいいけど滑ってコケてOyumichenを担がなあかんようになったら大変なん、僕やしなぁ~!!と子供が意地悪をする時みたいにイーとしながら言われてしまった。ちょっと~クリ子、それはないやろう~!!かなりびっくりするような滑り方をしたのに私のこと心配してくれんと、私を担がなあかん自分に心配してるん?ちょっと酷いわぁ~。もう夢もロマンもクリ子にはあらへんねんなぁ・・あぁ・・長いこと一緒にいるとこうも考えも変っていくのかぁ・・あ~さみし、いじわる!!!!

IMG_5500.jpgそれにしても結構険しい道だ。石がゴロゴロ上から落ちてきそう・・・・

IMG_5501.jpgおぉ~滝の全貌が見えてきたぞ!!ここ、春なんかにきたら雪解け水が一斉に流れ落ちて勢いがあっていいんだろうなぁ~。

IMG_5510.jpgそれにしても崖だらけ。そして洞窟みたいなトンネルだらけ。これは洞窟に見えないがあらゆるところに真っ暗な洞穴のようなものがあり、ここにクマが寝てるんじゃないかと心配になる私。(冬眠の時期じゃないって??)そんなことを心配してる私をよそにクリ子はOyumiche~n,この断層面白いで。ちょっと突付いただけでポロポロって取れていくねん。ほら~!!そんなことしんでもえ~。そんなことして崖の基盤が崩れて崖崩れが始まったらどうすんのよ~。も~Oyumichen,そんなことありえへんって。そんなやわい崖と違うって。僕がちょこってここ取ったぐらいでくずれませ~ん!と言いながら走って逃げていく奴。どうにかしてくれ~!

IMG_5522_01.jpgそんなクリ子に疲れた私の心を癒してくれるのはやっぱり川の澄んだ水。ここの水は石灰質が多い分、水が澄んでみえる。石灰質の多い川の特徴、石が白く、水が澄んだブルーと白の間の透き通った色をしている。

IMG_5540_01.jpgさぁ~山登りの後は付近の農家のレストランで夕食を。クリ子がレンズ豆と団子のお皿。なんか絵本とかで出てきそうなドイツかどこかの吹雪く山で、一軒ぽつんとあった山小屋で食事にありつけた時のご飯みたい。まだこんなんあるんやぁ~。どう見ても見た目はよくない。少し味見をしてみたがお豆がじっくり煮てあるのでとても健康的な感じがした。

IMG_5541_01.jpgそして私のお皿が農家のサラダ。私は田舎の農家の方にきたら必ずサラダを食べるようにしている。だって太陽の恵みがいっぱいで野菜がめちゃくちゃ美味しいんだもん。この山盛りのレタスもとても新鮮で甘味があっておいしかった。

帰り道の車でのひとコマ。クリ子が自分の腕をクンクン嗅いでいる。何してるん?僕の腕、太陽の匂いがする~!僕、この匂い大好きやねん!!

さぁ~太陽の恵みも澄んだ空気もいっぱい吸ったことだし明日からまた頑張るとしよう~!!