ロシアオペラ

今日は明日からクリスマス休暇に入ることもあってちょいと気が楽だったのでなかなか評判がよいと言われていたムソルグスキーのロシアオペラ ”ボリス ゴドノフ”を観賞してきた。

IMG_5823_01.jpgオペラ座にくるの何年ぶりだろう・・あ~やっぱりここには独特の雰囲気があるわ。今回、私はロシアオペラというのを初めて観た。3時間半に及ぶ長時間にわたるオペラにも関わらず最後までアッという間に終わってしまうぐらい今回の演出、そして歌い手の皆さん、そして演奏がすばらしく集中してまた感激できると聞いていた。実際、3時間半という時間はアッという間に過ぎ、このオペラにかなり集中できた。

IMG_5827_01.jpgだけど私からするとそんなにみんなが素晴らしいというほどのものだったかはわからない。ただ主役のボリス ゴドノフ役のFerruccio Furlanettoはかなりよかった。音楽的で声もよくって彼は聴かせてくれた。

IMG_5830_01.jpgこのオペラ、ナブッコと同様、合唱つきのオペラなのだが合唱つきのオペラにはオペラ自体に深みと重みを感じ私は結構好きだ。

IMG_5825_01.jpgそしてウィーンフィルの演奏も今日はかなりよかった。やっぱり時間ができた時はこうやって音楽を聴きに行ったり、美術館に行ったりと精力的に芸術と関わりを持ちたいものである。唯一、悲しかったことは私一人で見にいったことなんだけどね。やっぱり思いを共有できる人と芸術を共有できたらこれほど楽しいことはないんだけど、クリ子は今日もお仕事・・・・(ただいま夜中の12時前。オペラが終わった後にクリ子に電話をして最寄の駅でケバップを屋台で買ってクリ子に差し入れに持っていったのだが、私は疲れたので家に帰ってきた。彼の帰りは夜中の1時、それとも2時・・・果てしなく続く彼の仕事。やっぱり起きて待ってるべきなんだろう・・・だけど・・・・)

音楽の奥の深さ

この最近、一日が異様にある時はすご~く長く、ある時はすご~く短く感じる。一日中、音楽という世界の中で忙しくしているこの最近。昨日などは家に帰ってくるのが日付がかわる頃で、ただ家では寝るだけだった。クリ子ともちょこっと今日がどうだったか?話すぐらいでもう途中で寝てしまった。

IMG_4531.jpg疲れが貯まってきて精神的にも体力的にもしんどくなってき、毎日朝起きても体がすごくだるく、エネルギー補給の薬を飲んで自分に鞭を打って一日頑張っている。

だけどどこかすっきりしている自分がいる。それは毎日、悲鳴をあげながらも音楽の奥深さを仕事をしながら勉強させてもらっているからだと思う。腑とすると自分が舞台などで演奏するとなると音楽を奏でる喜びを忘れてしまう。自分が演奏することに気をとられ音楽を楽しむということを皆、忘れがちだ。そして演奏は人にプレゼントするものでなくてはいけない。自分だけが演奏することでアップアップしていてはいけないのだ。そして重要なのが自分を信じるということ。

IMG_4528.jpgこんなこと演奏する者にとっては誰でも知っていること。だけどこれがいざ自分が演奏するとなると演奏会間際になると忘れがちになる。私は今回、ある教授のもとで毎日レッスンにつき合わせてもらった。それは私が専門とする楽器ではなくバイオリンの世界。だけど吸収するもの、ピアノに共通するもの、そして教えるという立場から色んなヒントなどをもらった。客観的にレッスンを見ることができ、音楽の素晴らしさ、そして教えることの素晴らしさをいっぱい発見させてもらった。

あと、2,3日大変な毎日だけど何故か心が晴れやか。やっぱり音楽は素晴らしいよ・・・。でも疲れた・・(これもまた本音)

頑張れ~!

9月の半ばに受験を控えている受験生が最近私のところにやってきた。その子はとっても素直ないい子で真剣に私の言うことに耳を傾け、演奏する。だけどこの2ヶ月で試験まで持っていくにはちょいと時間的に無理がある。本人もそれはわかっている為、来年の入試にかけてもいいのだが今年の試験を受けるだけ受けてみても損はしないだろう!という彼の考えのもと今、試験に向けて精一杯頑張っている。

IMG_5619.jpg口調は優しいが決して優しくない私。違う!その音、もっとほしい。そこのタイミングが・・なんかそこ弾きにくそうなんだけど、そこもう一度弾いてみて。なんでそんな指使い使ってるの?その子にあった指使いを見つけてあげる。そしてそして・・・永遠と続く。

IMG_5620.jpg一番大切なのは聴く耳をもつということ。これが以外となかなか自分が弾いてると客観的に自分の演奏を聴くことができないのだ。バレンティンもその一人。何回も弾かせてみてどれがいいか自分の耳で確かめさせる。今のは自分でどう思う?よかった?それとも?どこが悪かったと思う?自分でいいと思うものが自分の耳で聴けるまで私は家に帰さない。何故ならばその耳がなくては一週間の家での練習が効率よくできないから。

IMG_5622.jpg受験という期限があると生徒もそして教える方もそれにむけて頑張るので結果がどうであれ生徒はすごい成長をする。その為にも今回の受験を一緒に頑張ることにした。彼のレッスンの後はこちらも体力と集中力がかなりなくなってしまう。だけど彼にいいものがあるから音楽の色んな可能性、幅を教えてあげたい。パレンティン、私も頑張るからちゃんと自分の音楽を聴く耳をもって練習し、曲をよりよいものに作っていこう! 残された時間はあとわずか、カンバルのだ!

彼の受験とクリ子の会社の展示会が終わったらちょいと2,3日ほどバカンスに行こうと思う。それまでお互い頑張って今、与えられた課題に取り組んでいこうと思う。って何故かこのバカンス私の稼ぎでクリ子をご招待するという??が飛ぶ旅行。それでもいいの、どっかに行きたい!