オペラ ”ナブッコ”

IMG_5544_01.jpg昨日の晩はウィーンから少し離れたところにある世界でも代表される野外オペラの一つ、St.Margarethenにある野外オペラを観に行ってきた。このオペラも先週に観てきたオペレッタと同様、夏の一定の期間にしか上演されない。今年のプログラムはヴェルディの”ナブッコ”。

IMG_5548_01.jpg野外オペラというだけあって天候によって左右されるこの音楽会。だからこの最近は前もってチケットは買わず、お天気がいい日に直接その会場に行ってチケットを買うことにしている。あの~今日のチケットまだありますか?いえ、全部売り切れました!!え?!5000席以上ある席が全部売れたんですか?もしかしたら何かの事情でこのオペラにこれないお客さんからチケットの払い戻しがくるかもしれないので8時過ぎにもう一度チケット売り場にきて下さい!

IMG_5550_01.jpgここで凹む私達ではない。必ずと言っていいぐらい演奏会間際になると今日のオペラに来れなくなった人達が代理人を使ってこのチケット買い取ってくださ~い!と会場にやってくる。それを狙おう!!この方がチケット売り場で買うより、チケットが安くで手に入るのだ。

IMG_5563_01.jpgさぁ~開演30分前になったぞ。そろそろチケット売り場の近くに立ってみよう~!そこに立つこと3分、あるおじさんが近づいてくる。”もしかして今日のチケットまだお買い求めになってませんか?”来た来た~!!どれどれ?どの席?おいくら?う~ん、ちょいと高いなぁ~まだ30分ありますのでもう少し他のチケットをあたってみます~!とちょいと渋ってみる。それを見ていた他のお客さんが私のチケット一枚余ってるんだけど安くするからいかが?一枚かぁ~残念、私達は二人なのです。う~それからもうちょい待つふりをする。そうすると先ほどのおじさんが”じゃぁ~おいくらなら買います?”と聞いてきた。よしよし、いい具合だ。こっちのペースだ。何故かこういう交渉は私の役だ。チケットに書いてある値段の半分近くまで値段を下げていってみる。おじさんのご機嫌を崩さないように上下10ユーロの余裕をもって。よしのった!じゃあお二人でその値段で!ありがとう!こちらこそありがとうございました~!決まり。このやり取り、ここに立って5分以内で終了!後は楽しくオペラを観るのみ!

IMG_5559_01.jpgこのオペラやっぱり好きだわ。曲がいいわ。とっても音楽的で叙情的で。そして何より今回の歌い手、皆さんのレベルがかなりよかった。特に司教ザッカ-リア役の彼がとっても音楽的でそして声が音楽に幅を持たせてくれ素敵だった。そしてもう一人アビガイッレ役もなかなかよかったのではないだろうか?

IMG_5565_01.jpg舞台もすごく凝っていて見ていて退屈する暇などどこにもない。毎年ここのオペラを見に来ているのだが私が知っている中で今回のが一番よかったのではないだろうか。何より歌い手、全員のレベルと完成度が今回はかなりのもので素晴らしかった。

紀元前の世界へ・・・

IMG_5545_01.jpgようこそ、紀元前の世界へ!

IMG_5547_01.jpgって私達どこに迷い混んだのかって?いやいやこの写真見てだいたい皆さんお気づきでしょう・・・そうあそこよ!

IMG_5552_01.jpgだけど今日はもう眠いのでこの話はまた今度。今日は写真だけということで・・・

IMG_5556_01.jpgおやすみなさい・・・・・

ウィーン気質

IMG_5432.jpg夏のある一定の期間、オーストリアではいろんなところで音楽際が催されている。その一つがMörbischという街で行われるオペレッタ。湖畔の上に設置された舞台。色んなところに色んな仕掛けがしてあって毎年なかなか楽しませてもらっている。

IMG_5426_01.jpg今年のプログラムはヨハン・シュトラウスの”ウィーン気質(かたぎ)”。とっても軽快で話も愉快でのりがよく楽しい。

IMG_5450_01.jpg舞台の設定はウィーン会議が行われていた頃のこと。”会議は踊る”という映画でも有名なウィーン会議。さすが”ワルツの王”が作ったオペレッタだけのことはある。このオペレッタにも随時、軽快で華やかなワルツが流れる。それにのって皆自然と踊りだす。見ている方まで踊りたくなるようなノリだ。

IMG_5444_01.jpg私はこれまでにVolksoperなどで何度かこの演目を見ているが、だいたい華やかで色が多彩な舞台だったのが今回の演出家はどうもシックに作り上げたかったみたいだ。舞台の大体の基調は白。これもまた新しい試みで新鮮。

IMG_5441_01.jpg残念なことにこの日、すごく風がきつかったせいなのかオーケストラと歌い手の声が客席に届くのに時間差ができ、微妙にずれて聴こえた。あと主役のツェトラウ伯爵役の声が伸びなかった。すごく丁寧に歌っていて好感はもてたのだがすごく誠実そうな彼にとってこの役は合っていなかったのかもしれない。もうちょっと前にでてくるものがあってもよかったような気がする。この公演の間3人でこの役を回していく。なのであえてここでは彼の名前は伏せておこう。

IMG_5469_01.jpgそしてこの音楽祭のもう一つのみどころ。それは最後に盛大な花火があがることだ。このオペレッタが行われている約一ヵ月半、毎日花火が上がるのだからすごい。この花火を見るとあ~夏なんだ~と思う。

演出もオペレッタの構成、もっていき方もなかなかいいものだったのではないだろうか?ドイツ語がもっとわかればもっと色んなところで笑えたのに・・ドイツ語がわかる皆さんは、色んなところで大笑いしていた。(クリ子も含めて・・)その横で分からん、分からん、今の笑いはなに?と首を傾げる惨めな私。 だけど音楽も舞台も十分に楽しめた満足のいく一夜でした。