疲れた~!!

IMG_4519.JPG今日は私が通訳している夏期講習会のバイオリンの教授の門下の修了演奏会があった。バイオリンの生徒さんは少ないので声楽科の教授の修了演奏会と合同ですることになったのだが、話ではもし私のいつも通訳している先生の生徒さんが何か問題や困ったことがあった時に通訳が必要な場合があるのでその為に一応その演奏会にも来てください!とのことだった。だから演奏会を一観客として聴き、もし何か生徒さんのお手伝いができればしてあげようというつもりで行った。今日はチョロイチョロイ!!なんて思ってたのが、バカだった。

演奏会は無事に終わったのだがその後に舞台の上で修了式が行われたのだった。教授と生徒、そしてこの主催をなさってる偉いさん。”通訳の方も上がってください!!”なんでだろうなんて思っていたらこの修了式すべて舞台の上から生徒さん、そして観客の方に通訳しなくてはいけないのです。バイオリンの修了式の前に声楽科の式が先にあったのだが、この声楽科の方の通訳の方、プロ。これ専門と言わんばかりに難しい日本語でキレイに通訳なさる。そしてその方あるところでは通訳が上手で名が通ってる方だった。え!私その人の後??ゲ!どうするん?!あんなキレイに訳せないし、あんな堂々としてハキハキそれも綺麗な声で訳せないし。。。でもきてしまった。バイオリンの修了式。まず主催者側から挨拶。この講習会の歴史から始まり、どんな意図でこの講座を開催し、今後こうなっていってほしいという内容のことをドンドンドイツ語で言っていかれる。ちょっと待って!!そこで区切って!!それじゃないと前の文の内容全部忘れてしまう。頭の中フル回転。同時通訳ならいいが、なが~い文を話された後にハイ!日本語でどうぞ!!みたいな感じだから大変。それも舞台の上でみんなの視線を感じながら・・・これであってるの??もうハッタリさ。だけど観客の方にも聞こえるような声で言おう!!!もう早く済む事だけを考えてこっちは必死。あ~疲れた。絶対声が震えていたに違いない。今頭がガンガンに痛い。もう頭の中も空っぽ!IMG_4527.JPG

だけど修了演奏会の後、生徒さんからお礼にお花とカードを頂いた。そのカードにこんなことが書いてあった。

お世辞でもとっても嬉しいかった!!ピアノの方は自分がずっと習ってきた教授でよく知ってて、その上自分の専門にしてる楽器だから凄くやりやすかったし、それなりに自信もあった。だけどバイオリンは、弾いたことも無ければ授業は英語で教授も初対面だった。だからとってもいつも心配だった。だけどこうやってお世辞にでも言ってもらえるとなんだかホッとした。波乱万丈な二週間だったけど私なりに精一杯努力し、色んな素晴らしい教授に出会い、そして素晴らしい生徒さんに出会い、いっぱいのことを私が学んだように思う。大変だったけれどやってよかったと今は思える。

IMG_4504.JPGおまけ・・・ウィーンは昨日ぐらいから寒い。街では冬のコートにロングブーツやマフラーをつけている人をあちこちで見かける。馬さん達も寒いのね。あなた達も毛布かけてもらってるのね。昨日訪ねたところは少し早いが暖房がついていた。明日からまた少し晴れて寒さがましになるらしい・・・でももう9月かぁ。。

素敵な夜

IMG_4446.JPG昨日のその後、ずっと行きたかった湖上の演奏会に行ってきました。野外な為、天候によって中止されることも多々。そんな訳で昨日の晩は雲行きが怪しかったのでチケットを買わず直接会場へ行ってみようということになったのです。

IMG_4452.JPGウィーンから車で走ること1時間半ぐらいだろうか??Eisenstadtという街の近くにこの湖上演奏会はある。昨日が演奏会最終日とあるだけあっていっぱいの人でした。さぁ~雨も大丈夫そうだし、チケット買いに行くかぁ。。。チケット売り場の近くに行くと開演15分前だった私達。おじさんが”アナタ達今からチケット買うの??もしよかったらこれを安くで譲ってあげるけどいかが??”と聞かれ、ふむふむここは一つシタタカにいこうではありませんか!”どこの席??いくら??”と聞きつつチケットを覗きこむ。一人85ユーロの席で前から3列目。そしてつなぎで2枚。こんな高い席買えません。いいです!!って断ってみる。開演15分前相手もこのチケットをどうにか売りたいのであろう。一人40ユーロで!!と言われたのだがここは交渉しなくては!ってことで本来なら二人で170ユーロのところを二人で40ユーロにしてもらった!すごい交渉である!!ヤッタ~!!!

IMG_4449.JPGいい席を安い値段で見れる、なんて幸せなんでしょう・・・って言ってる間に開演してしまった。さぁ。。今日のプログラムはオペレッタの”ルクセンブルグ伯爵”。なかなかな演出でかなり見ていて楽しい。

IMG_4451.JPGこの最近のウィーンは演出がかなりモダンなのが流行っているようで舞台装置も衣装も簡単なものが多いのですがこの演奏会は一年のうち一ヶ月しかないとあって衣装も舞台装置もなかなか凝っている。

IMG_4464.JPGオペレッタはオペラより話がわかりやすくて楽しいから私にはもってこい。演奏もなかなかよいし、歌手もなかなかよいのだが一番気になったのが主役のこのルクセンブルグ伯爵役を歌っている男性があまり音楽的でないのとよく音が下がってしまっていることが残念でした。

IMG_4470.JPGだけど全体的にはなかなかよかったのではないだろうかぁ・・・最後は夜の11時半を越そうとしているのに派手な花火の演出でこの演奏会終了!!あ~素敵な時間をありがとう!!楽しかった!IMG_4471.JPG

家に帰ったら夜中の1時でした。そして今日朝起きて気づいてみると5つも蚊にさされていた。水の上だから仕方ないかぁ・・・・・

一応、無事に・・・

IMG_4288.JPG今日遂に通訳の仕事が始まった。この仕事というのは夏休みやお盆休みを使って音楽の夏期講習に日本から沢山の方が来られ、個人レッスンを受けられるというもの。私はつまりこのレッスンの通訳を頼まれたのだ。

朝一番、その講習会の事務所というところに挨拶に顔を出した。そしたらなんと・・私、二週間もこの仕事するんですか・・・聞いてないよ。今週一週間って聞いてるよ・・・もうしっかり予定表に私の名前が書き込んであるよぉ。それもバイオリンは今日の一時間だけと聞いてたのに、この先もずっと?!お~い、ちゃんと伝えるべきことは先にちゃんと伝えておいてよ~。

ま!ここは気を取り直して、さぁ。朝一番、私の初通訳デビュー。これがバイオリン。さぁ。。やったこともないバイオリン。どんな教授が来られるのかもわからない。ハラハラでござる。でもドイツ語を訳するだけならなんとかなるさ!なんて考えてたらドッコイ!聞いてないよ。英語ですかぁ・・・英語なんて学校で習ったことしかないぞ・・・どうする、ピンチ!ま、どうにかなるものです。英語で喋れなくても言われてることは大体わかるのでどうにかこうにか教授の言ってられることをポイントをつかんで訳しておきました。2時間目からはピアノのレッスン。こっちはお手のもの。スムーズにことは進みましたとさ。

あぁ。。家に帰ってきてみるとすごい肩がバリバリ。思ってたよりスムーズになかなか的確に通訳をできたような気がしたが、やっぱり緊張してたのね。ちゃんと汗脇パットまでつけていったのに、冷アセか??それだけじゃ吸収しきれなかったのか、スーツのジャケットの脇がビチョビチョだよ。それに片方の汗脇パットは何処に??ないぞ!いつ取れたんだ??汗かきすぎて接着能力失ってどっかに行ってしまったか??

ご心配おかけしましたが、こんな訳でハラハラドキドキしましたが無事に一日目は終わりました。IMG_4280.JPG

おまけ・・・あまりにも昨日顔が死んでたのか、クリ子が料理だけでなく、パワーをつける為にと私の為にケーキを焼いてくれた。優しいのぉ・・・でもこの優しさはいつまで続いてくれるのかな??(お礼にレッスンの帰り、花でも買って帰ろうかと思ったけれどやめた。)