子供たちと京都

今回の日本帰国、最後の最後までコロナに振り回されて緊張の連続でしたが、この時だからこそいいこともありました。それは京都と言えば、観光都市でもありこの数年は観光客で溢れ返っていたのですが、今年はほとんど観光客がいなくて本来の京都の落ち着いた街並みをみることができました。

京都の者だからこそ、いつでも行けると観光というものは機会がないとしないのですが、今回はクリ子が4年ぶりの日本だということと、子供たちがお寺や日本庭園のよさが少しずつ分かるようになってきたということもあり、京都の観光名所を毎日のように回りました。

子供たちにとってまずは分かりやすいところ、そしてその後水辺で遊べるところなどを主に回ったのですが、京都出身の母さんからしても京都ってこんなにいい街だったっけ?と驚くくらい京都のすばらしさを再確認しました。

子供たちにとって分かりやすいところから行くと、清水寺や伏見稲荷、嵐山などまずは有名どころを回ったのですが、どこも本当に人が少なくって、ゆっくりと回ることができて発見が多く今までと違った印象を持ちました。子供たちの一番の人気はやはり伏見稲荷。暑いなかマスクをつけて頂上まで登ったのですが、大人たちは暑さに参っているのに、スカイなんかはあともう一回頂上まで一周しよう~!!とずっと駆け足。誰もいない赤い鳥居がとても神秘的に写ったようです。(母さんはあまりにも誰もいなくて悲しそうなセミの声しか聴こえてこなくって少し不気味で怖かったのはここだけの話)

あと大原三千院もすばらしくて子供たちはずっとひたすら庭を眺めていました。今年は雨が多かったこともあり、7月下旬でも苔、そして緑がとても美しく人がいないとなれば、こんなに最高なことはありません。三千院のお庭を私達家族で一人締めし、縁側でお抹茶と茶菓子を頂いたのですが、お抹茶も茶菓子も食べたことのない子供たちがこの庭園の空気に飲み込まれて、お茶を嗜み、堪能しているのが驚きでした。

他にも瑠璃光院や宇治平等院、二条城、洛西の方にドライブに行って川で遊んだり、どこもそれぞれの良さと楽しみ方があり、毎日暑くても明日は何処に行く??と子供たちが聞いてくれるぐらい家族みんなで京都に魅了されました。

子供たちにとって初めて食べる作り立てのみたらし団子やわらび餅にとりこになって、それ以来ずっと日本にいる間そればかり探している子供たち。そうかと思えばお漬物屋さんで薄味で丁寧に作ったはりはり漬けの虜になったルーべはそれを買い、おやつ?に食べると言ったり、日本の魚の虜になったスカイは魚があると大きな魚でも一匹食べる勢いで、ウィーンに住んでいる時には発見できない子供たちの一面を見て、驚かされどんどん日本に虜になっていく子供たちをみてシメシメ・・・(笑)と微笑む母さんでした。