10歳児と京都

今回の日本帰国で一番嬉しかったのが子供たちが(特にルーべ)日本の歴史や文化に興味を持ってくれたことです。3年前に帰った時には公園や遊具があるところ以外はどこに行っても”退屈~。いつ家に帰るの~”ばかりでほとんど日本の文化に触れる所や遊びはできませんでした。でも今年はどのお寺や庭園を回っても自分から質問をしてくるぐらい日本の文化に興味を持ってくれて時間を一緒に共有して楽しんでくれたことが母親としてとても嬉しかったです。

ルーべなりのお寺や庭、町の観光の視点がありずっと静かに何かを考えるように観て歩くのが彼のスタンス。

彼の視点から時にはびっくりするような質問や探し物があり、ある時はそんなところに目をつけていたのかと驚かされる母さん。これも成長です。

今年の夏は本当に観光客が少なく、京都を観光するには最高のタイミングで色々なところを静かに自分たちのペースでゆっくり観られたからこそ感じ取ることができた京都の魅力。来年はこうはいかないでしょう・・・。

だからこそこの時期に京都を子供たちに見せてやれてよかった。ルーべ曰く、僕は今回、京都しかほとんど回っていないから日本の他のところを知らない。だから一概に日本とは言えないけれど京都にはウィーンにない美しさとクリーンさがある。あと緑も美しい・・・・。

こんな感想をボソッと電車に乗りながら言うルーべ。色々な意味でとても嬉しかった母ちゃん。来年は京都以外のところもいっぱい回ってヨーロッパでは感じることのできない日本の魅力を子供たちにもっと感じ取ってもらいたい!!

家族旅行 2022

今回3年ぶりに日本の家族に会ったのですが、両親や姉、妹家族それぞれ忙しくみんな一緒に時間を過ごすというのはスケジュール的になかな難しく、基本的に日本に居た一ヶ月間私達4人ないしは母さんと子供たちだけでいつも出かけていました。でも一度だけ家族みんなの日程が合い父が家族全員を2泊3日の旅行に招待してくれました。

11人での旅先は福井県。一度行ってみたかった永平寺、そして子供たちの為にと母と妹が計画してくれた水のテーマパーク・芝政ワールドや恐竜博物館、東尋坊に行ったり、駿河湾沿いをドライブしたり、とても暑い日ばかりでしたが父も母も一緒に水に入ってくれたり卓球をしてくれたり、そして従兄弟たちとの時間すべてがとても掛け替えのない時間で貴重なものでした。

クリ子は二週間だけの日本滞在だったのですが、その間に家族がコロナ濃厚接触者になったりで、クリ子はほとんど我が家の家族と過ごすことができずこれが最初で最後の家族で過ごした時間でした。それだけに彼にとっては4年ぶりの家族と過ごす時間は特別なものでした。

火曜サスペンス劇場でよく出てくる東尋坊。なかなかの迫力で足場もかなり悪いので用心しながら歩きます。

その後小さな船にも乗ったのですが、ひっくり返るかと思うぐらい揺れて正直冷や冷や。でもこれが普通らしく船長さんは波の揺れをちゃんと分かってられて舵をとってくださるので後は任せるのみ。(笑)

どこに行ってもとても元気でお調子者のこの人。みんなに遊んでもらってご機嫌!!

東尋坊のように荒れた海を体験したり、同じ福井県の海でもこんなに穏やかな海辺もあり日本海の二面性を見たような気がしました。

いっぱい遊んだ後は温泉旅館で美味しいご飯を頂きました。温泉料理ってそれこそ何年ぶり?

子供たちは浴衣も着せてもらって、浴衣の虜になったルーべは浴衣が欲しいと京都に帰ってから色々なお店で探したのですが、祇園祭の時期に浴衣はほとんど売れてしまったらしくルーべのサイズはどこにも売ってませんでした。(泣)

最後の最後までいっぱい遊んだ2泊3日の旅行。いっぱい楽しい思い出ができました。じぃじ、ありがとう~!!!

子供たちと京都

今回の日本帰国、最後の最後までコロナに振り回されて緊張の連続でしたが、この時だからこそいいこともありました。それは京都と言えば、観光都市でもありこの数年は観光客で溢れ返っていたのですが、今年はほとんど観光客がいなくて本来の京都の落ち着いた街並みをみることができました。

京都の者だからこそ、いつでも行けると観光というものは機会がないとしないのですが、今回はクリ子が4年ぶりの日本だということと、子供たちがお寺や日本庭園のよさが少しずつ分かるようになってきたということもあり、京都の観光名所を毎日のように回りました。

子供たちにとってまずは分かりやすいところ、そしてその後水辺で遊べるところなどを主に回ったのですが、京都出身の母さんからしても京都ってこんなにいい街だったっけ?と驚くくらい京都のすばらしさを再確認しました。

子供たちにとって分かりやすいところから行くと、清水寺や伏見稲荷、嵐山などまずは有名どころを回ったのですが、どこも本当に人が少なくって、ゆっくりと回ることができて発見が多く今までと違った印象を持ちました。子供たちの一番の人気はやはり伏見稲荷。暑いなかマスクをつけて頂上まで登ったのですが、大人たちは暑さに参っているのに、スカイなんかはあともう一回頂上まで一周しよう~!!とずっと駆け足。誰もいない赤い鳥居がとても神秘的に写ったようです。(母さんはあまりにも誰もいなくて悲しそうなセミの声しか聴こえてこなくって少し不気味で怖かったのはここだけの話)

あと大原三千院もすばらしくて子供たちはずっとひたすら庭を眺めていました。今年は雨が多かったこともあり、7月下旬でも苔、そして緑がとても美しく人がいないとなれば、こんなに最高なことはありません。三千院のお庭を私達家族で一人締めし、縁側でお抹茶と茶菓子を頂いたのですが、お抹茶も茶菓子も食べたことのない子供たちがこの庭園の空気に飲み込まれて、お茶を嗜み、堪能しているのが驚きでした。

他にも瑠璃光院や宇治平等院、二条城、洛西の方にドライブに行って川で遊んだり、どこもそれぞれの良さと楽しみ方があり、毎日暑くても明日は何処に行く??と子供たちが聞いてくれるぐらい家族みんなで京都に魅了されました。

子供たちにとって初めて食べる作り立てのみたらし団子やわらび餅にとりこになって、それ以来ずっと日本にいる間そればかり探している子供たち。そうかと思えばお漬物屋さんで薄味で丁寧に作ったはりはり漬けの虜になったルーべはそれを買い、おやつ?に食べると言ったり、日本の魚の虜になったスカイは魚があると大きな魚でも一匹食べる勢いで、ウィーンに住んでいる時には発見できない子供たちの一面を見て、驚かされどんどん日本に虜になっていく子供たちをみてシメシメ・・・(笑)と微笑む母さんでした。