ひたすらソリ滑り

母ちゃん達はヨーロッパの昔ながらの建物が好きで、いま住んでいる家は110年前に建てられた建物。でも古い建物には古いがゆえのよさと欠点があります。一年に一度は建物のどこかが悲鳴をあげだし工事。今回は建物にめぐらされている古い水道管のどこかに穴が見つかったらしくその工事。なんと我が家のトイレの壁をぶっ壊し、そこから水道管を直すらしい・・・。あの・・・我が家の壁その後ちゃんと元通りにしてくれるんでしょうね?!我が家に問題があるわけではないので修理代は無料。だけどその間2日間、トイレも水も使えません。(泣)そして埃だらけ・・・。

気を取り直して旅の話。今回の旅、天気がよかったのは元旦まで。後半は毎日吹雪いてスキー場はリフトが止まりスキーどころではありませんでした。

今回はルーベにスキーを学んで欲しかったのですが、最初からスキーをやらせようとすると拒否するので、まずはソリ滑りをしてそれに飽きてきたころにスキーをさせようと思っていたのですが、ひたすらソリ・・・。

毎日違うスキー場に行っていつかスキーに挑戦してくれるかと思ってたんですが、お天気がもってくれた3日間、スキーに挑戦してくれることはありませんでした。

その代わりこの方が今年はソリ滑りに挑戦。この方結構なスピード魔でして、滑り台でもなんでも早いのが大好き!

一人で滑ってもスピードが出なくて面白くないので、くり子と一緒に滑ってはもう一度!と催促。

存分にソリで遊んだら、次は雪合戦!!お~い、ボーイ、スキーはいつするの~??

もう諦めた~!スキーは今度の機会じゃ!ってわけで体温めに山小屋のスープを食べにいこう~!!

今回の宿泊先

そういや先日のクリスマスイブ、義両親の家から帰る道中で綺麗な流れ星を見ました。あまりにも綺麗で一瞬夜空に飛行機と飛んでるんだと勘違いするぐらいはっきりと見えて、側にいたくり子や義父に”今のって流れ星?いやそんなはずないよね?”と聞いたらあれはやっぱり流れ星だと!ウィーンで流れ星って見れるんだ!!それもクリスマスイブに・・・流れ星に”ワォ~!!”と驚いていたルーベ。母ちゃんも驚いたよ!!!

さて今回の旅の宿泊先はホテルではなくアパートメントと呼ばれるお料理ができるキッチンがついたお宿で自分達がこの部屋を出る日までお掃除やタオルなんかの入れ替えのサービスなんかはないのですが、洗濯機もあるし、掃除機なんかもあるので気になれば自分達ですればいいスタイル。

今回泊まったこのアパートメントはおよそ90平米はあるであろう普通のマンションの部屋。ここの大家さんがチェックインの時間に部屋の鍵と部屋の案内をしてくれて、帰る日に時間指定をして鍵を返して終わり。その間は自分達の好きなようにこの部屋を使えるのでとっても気楽。

冬で子供がまだ小さいこともあるので毎日夜に食べに出かけるのは大変だろうとここのアパートメントにしたのですが、ここで正解!!部屋はとっても綺麗でお洒落にしてあるし、キッチンの使い勝手もとってもいい。リビングの他に寝室が二つあって、それぞれの部屋にクローゼットもついてます。夏は外にプールも完備してるので、そこでも泳げるし、大きなテラスもあるので夏はそこで食事もできます。

結局一週間のうち一度も外に食べに行くこともなく、毎日外で遊んで外が暗くなる時間にスーパーで買い物して帰って、部屋で子供達と遊びながらゆっくりと晩御飯の準備をする。大人は毎日スパークリングワインにおつまみ料理を用意して、白ご飯が大好きな子供達にはご飯を炊いて、寒い日はおうどん・・・。

この日はルーベがご飯をすべて作ってくれました。アスパラガスのベーコン巻き、チーズファンデュに赤キャベツの付け合せ。味付けもすべてルーベ一人でやって、炒め具合も自分で全部管理するなかなかの料理人。誰かさんの血を継いでタイツ姿だけどね・・・。(笑)

子供達は家のようにリラックスして毎日が笑顔の生活。母ちゃん、この数ヶ月口角が片方だけ上がって、口が歪んでたのがすごく気になっていて、食べ物を片方だけで噛んでるんかな?肩こりかな?疲れかな?なんて気をつけて生活してたのに、何をしてもよくなる兆しはナシ。それがこの旅に来て数日でアレ?口が戻ってる!!やっぱり日常のストレスから開放されるのって大切なんだな・・・と感じた今回の旅。部屋に一つも時計が置いてなかったのもよかったのかも。

暮れから一週間の旅

実はクリスマスが去った後、我が家は暮れから一週間の旅に出ていて帰ってきたのは一昨日。年始を迎えたのも旅先だったので、今日から遅ればせながらのお正月気分を味わおうとお正月を意識した花を活けてみたり、ちょこっとお節を作ってみたり・・・。

さてこの年末の旅先はなんの代わり映えもしないいつものザルツカンマーグート。でも今回はいつも行く湖ではなく、Traun湖。言い換えればいつも行くホテルは10日間からの宿泊しかこの時期受け付けず、そんな休みも取れませ~ん、そしてそんなお金もありませ~ん!!ってことで一ヶ月ほど前から違うホテルを探したんですが、目ぼしいところはすべてもちろん満席。やっとここなら・・・というところが見つかった場所がTraun湖のほとりだったんです。

この数年、この湖に寄ることはほとんどなかったので、久しぶりに訪れてここから見る景色に感動。ザルツカンマーグートにある沢山の湖の中で湖からの景色は一番ここが美しいかもしれません。

今回の旅ではルーべにスキーを、そしてみんなで雪遊びをすることが目的で、後は何も考えていなかったのですが、せっかくここに遊びに来ているのなら、我が家に大晦日遊びにおいでよ!そしてカウントダウンを一緒にしようよ!と誘ってくれたのが、くり子の昔からの同僚のアンちゃん。実はアンちゃんの実家はTraun湖のそばにあるグムンデンにあるお屋敷の持ち主でして、15年ほど前に遊びにおいで~って初めてくり子と訪れた時はアンちゃんの家族がすごい一族だとは知らず、住所を間違えたか?と思うような屋敷がそこに立っていてビックリしたのを覚えてます。家の中はその当時、これがヨーロッパの典型的なお屋敷と思うような、赤絨毯に代々の祖先の肖像画、螺旋階段・・・ああまだこんな生活がここに残っているのね。それもくり子の大学時代からの友達でこんな身近な人が・・・なんて思ったものです。

その当時はご両親がその家を所有されていたのですが、この一年ほど前にアンちゃんがその家を引き継ぎ、お屋敷の中をすべて改装。贅を極めたこれまた素晴らしい家へと変身してました。(写真はこんな感じというイメージ写真。家の写真を撮る勇気は母ちゃんにはなかった・・・)ここにアンちゃん、奥さんのカティ、そして2歳の息子アレキサンダーと3人で住んでるのですが、この大晦日のご招待もすごかった。大したことはしないから気楽にきてね!!なんて言われてたんですが、行くなりマグナムのシャンパンで始まり、食事は日本のしゃぶしゃぶをイメージしてヨーロッパ式お肉のフォンデューに付け合せ。手作りケーキに時間が経つにつれて何十年もんのウィスキー、外が冷えてきた時間になったらホットワイン。そして敷地の果てが見えない庭を見ながらテラスから湖に浮かびあがる年明けの花火を見て、そこでもまた新しいシャンパン。そして0時の鐘の音と共にオーストリアでは流れるウィーナーワルツを踊って・・・・。またこの日は最高にいいお天気で満月の月明かりが湖に一本の道しるべを照らしてくれるという美しい風景に酔いしれ、その後はフォンデューのお出し汁と2日ほど前から牛のテールを煮込んだスープで作った新年最初の食事を取って・・・すべてこれ二人が演出してくれるのですが、2歳の男の子がいるのにすべてをさりげなくスマートに話をしながら手を動かす姿にこれまた感動。

結局夜中の2時までルーべもスカイもご機嫌で過ごし、結局家路に着いたのは夜中の2時半。楽しませもらった~家すごかった~二人の人を招く時の姿勢に刺激をもらって勉強になった~!!もう興奮がいまだに冷めず。

素晴らしい大晦日を過ごせた新年早々の神様からのプレゼント。アンちゃん、カティありがとう~!!最高に楽しい一夜だったよ!!