実はクリスマスが去った後、我が家は暮れから一週間の旅に出ていて帰ってきたのは一昨日。年始を迎えたのも旅先だったので、今日から遅ればせながらのお正月気分を味わおうとお正月を意識した花を活けてみたり、ちょこっとお節を作ってみたり・・・。
さてこの年末の旅先はなんの代わり映えもしないいつものザルツカンマーグート。でも今回はいつも行く湖ではなく、Traun湖。言い換えればいつも行くホテルは10日間からの宿泊しかこの時期受け付けず、そんな休みも取れませ~ん、そしてそんなお金もありませ~ん!!ってことで一ヶ月ほど前から違うホテルを探したんですが、目ぼしいところはすべてもちろん満席。やっとここなら・・・というところが見つかった場所がTraun湖のほとりだったんです。
この数年、この湖に寄ることはほとんどなかったので、久しぶりに訪れてここから見る景色に感動。ザルツカンマーグートにある沢山の湖の中で湖からの景色は一番ここが美しいかもしれません。
今回の旅ではルーべにスキーを、そしてみんなで雪遊びをすることが目的で、後は何も考えていなかったのですが、せっかくここに遊びに来ているのなら、我が家に大晦日遊びにおいでよ!そしてカウントダウンを一緒にしようよ!と誘ってくれたのが、くり子の昔からの同僚のアンちゃん。実はアンちゃんの実家はTraun湖のそばにあるグムンデンにあるお屋敷の持ち主でして、15年ほど前に遊びにおいで~って初めてくり子と訪れた時はアンちゃんの家族がすごい一族だとは知らず、住所を間違えたか?と思うような屋敷がそこに立っていてビックリしたのを覚えてます。家の中はその当時、これがヨーロッパの典型的なお屋敷と思うような、赤絨毯に代々の祖先の肖像画、螺旋階段・・・ああまだこんな生活がここに残っているのね。それもくり子の大学時代からの友達でこんな身近な人が・・・なんて思ったものです。
その当時はご両親がその家を所有されていたのですが、この一年ほど前にアンちゃんがその家を引き継ぎ、お屋敷の中をすべて改装。贅を極めたこれまた素晴らしい家へと変身してました。(写真はこんな感じというイメージ写真。家の写真を撮る勇気は母ちゃんにはなかった・・・)ここにアンちゃん、奥さんのカティ、そして2歳の息子アレキサンダーと3人で住んでるのですが、この大晦日のご招待もすごかった。大したことはしないから気楽にきてね!!なんて言われてたんですが、行くなりマグナムのシャンパンで始まり、食事は日本のしゃぶしゃぶをイメージしてヨーロッパ式お肉のフォンデューに付け合せ。手作りケーキに時間が経つにつれて何十年もんのウィスキー、外が冷えてきた時間になったらホットワイン。そして敷地の果てが見えない庭を見ながらテラスから湖に浮かびあがる年明けの花火を見て、そこでもまた新しいシャンパン。そして0時の鐘の音と共にオーストリアでは流れるウィーナーワルツを踊って・・・・。またこの日は最高にいいお天気で満月の月明かりが湖に一本の道しるべを照らしてくれるという美しい風景に酔いしれ、その後はフォンデューのお出し汁と2日ほど前から牛のテールを煮込んだスープで作った新年最初の食事を取って・・・すべてこれ二人が演出してくれるのですが、2歳の男の子がいるのにすべてをさりげなくスマートに話をしながら手を動かす姿にこれまた感動。
結局夜中の2時までルーべもスカイもご機嫌で過ごし、結局家路に着いたのは夜中の2時半。楽しませもらった~家すごかった~二人の人を招く時の姿勢に刺激をもらって勉強になった~!!もう興奮がいまだに冷めず。
素晴らしい大晦日を過ごせた新年早々の神様からのプレゼント。アンちゃん、カティありがとう~!!最高に楽しい一夜だったよ!!