旅の終わり

まだ夏休みが終わって2週間だというのに、もう悲鳴をあげている私がここにいます。クリスマス休暇までの3ヶ月どうやって乗り越えようか?そればかりを考えて過ごす今日この頃。

あ~夏よ~さらないでくれ~!!なんて嘆いても夏はあと2,3日で去っていきそうなウィーン。父と母と過ごした夏休みが懐かしいゼ!

父と母がウィーンに来てくれたのは正味たったの1週間。それでも色んなことをしました。一週間の滞在なのにクロアチア旅行に行ったり、野外オペラやオペレッタ、そしてクリ子の両親と会ったり、リリエンフェルドまでハイキングとは名ばかり、母によると山登りにみんなでお弁当を持って出かけたり、お墓参りをしてくれたり、お買い物にいったり、ホイリゲでポルカを聴きながらワインを飲んだり、最後の晩はみんなでオーストリア料理を食べながら、いろんな話をしたり・・・。

クロアチア旅行はたったの3日だったけど、両親だけでなく私達もすごくリフレッシュできたのでとてもよかった。やっぱり旅って人をスっと違う環境に連れていってくれるからいいね。

みんなで毎日色んなところに行って、綺麗な景色をみて美味しい料理を食べて、ゆっくり寝る・・・。これは毎日仕事に追われている日常の生活ではそう簡単にできないこと。

だから人は旅に出るんだろうね。それでまた自分をリセットして次のステップに踏み出せるようにエネルギーのタンクを補充する。

父と母のあんなにリフレッシュした顔をみたのは初めてかも?ってぐらい毎日、両親のいい顔を見ることができて嬉しかった。

ウィーンに着いた日から帰る日まで、毎日盛りだくさんなスケジュールで正直、両親がついてこれるか心配だったけれど、二人とも毎日よく私達に付き合って色んなことを体験してくれました。日本に居る時みたいに仕事や家事をしなくていいとは言え、こんなに嬉しそうにウィーン滞在をしてくれたことは娘として最高に幸せでした。

両親と会う機会も過ごす時間も滅多にない私には、こうやってウィーンに遊びにきてくれるのが最高のプレゼント。だから私の両親よ、何年に一度と言わず、毎年ウィーンに遊びにきてね。待ってるからね!!(親子3人の記念写真)

日本にはなかなか帰れそうにない私達は、日本から遊びに来てもらうのが楽しみになっているこの最近。さぁ~次は誰がウィーンに遊びにきてくれるかな?クサ、待ってるよ~!!

散歩の後の昼食

午後から天気が崩れると天気予報で出ていたある日曜日。それなら朝のうちに散歩にでかけて、帰りに昼食を外で食べて雨が降り出す前に家に帰ろうゼ!なんて予定をたてた私達。

バイクでウィーンの森を走りぬけ、出てきたところはリンゴ畑。ここにはいっぱいのリンゴの木がありました。あとプラムの木や洋ナシの木なんかもあったかな。

週末の朝に森を散歩するとなんだか得をした気分になるのは私だけ?まだ人もまばらで、静か~な森をクリ子と二人で歩く。大したことないことなんだけど、私達にはとっては今、この時間が大切に思える。

森の中を歩くこと一時間ほど・・・車が走る道に出てきました。そしてその道の側に一軒だけポツンとホテルが立っていて、今日はそこでお昼ご飯を食べて帰ることにしてたんです。

この日は嵐が来る前で風がすごくきつかったので、テラスでは食べずテラスに面したホテル内でお食事を頂きました。まずはまだこの時期、暑かったのでガスパッチョ。これシェフからのお心遣い。

クリ子が久しぶりにコースメニュー食べない??なんて聞いてきてくれたもんで、この日は珍しく昼からいっぱい贅沢にお料理を頂きました。まずは前菜2品。スモークサーモンの前菜。

牛肉のカルパッチョ。このカルパッチョが美味しかった。牛肉とパルメザンチーズ、ケッパーのバランスがよかった。

そしてこれからオーストリアでは旬のカボチャを使ってカボチャスープ、かぼちゃオイルがけ。うわ~すごいかぼちゃオイルの量・・・なんてこれが運ばれてきた時は思ったのですが、食べてみるととっても香りのいい上質のかぼちゃオイルでカボチャスープによりコクがでて美味しかった。

そしてフォアグラ入り鶏のソティー、パスタ添え。フォアグラってワインと一緒に一口食べると最高に美味しいと思うのに、二口目にはなんだかひつこく、重く感じしんどくなってくるのはこれまた私だけ??結局、最後は鶏に詰め込んであるフォアグラをどけて食べた勿体ない私。

もうこの時点でお腹いっぱいだったので、デザートまでいけるか心配だったのですが、このチョコレートのアイスがすごく美味しくって、こんなに大きいのにも関わらずペロリと平らげてしまいました。美味しいとどんなにお腹がいっぱいで入るから不思議。

このホテル、すごく綺麗で調度品もアンティークばかりのホテルなのに、なんだかすごくこじんまりしていてお料理大丈夫なんだろうか?なんて心配してましたが、どれもとてもレベルの高いものでびっくり。帰り際に廊下でよ~くみてみると、ここのお料理、色んなグルメの賞を取っていたすごい腕前のコックさんがお料理を作ってるみたい。どうりでどれも味が繊細で、際立っていたんだぁ~と納得。クリ子、ご馳走さま!!

今年最後の夏

ウィーンの夏、いやヨーロッパの夏はとっても短い。もう秋はそこまでやってきているのがひしひしと分かるこの最近。でも太陽さんも最後の力を振り絞って頑張ってくれているようでこの一週間、有難いことに夏日が続いてます。

夏日最後の週だと思われる今、存分に夏を堪能しておこうとこの週末はクリ子とホイリゲに行ってきました。夏日と言えども朝晩は冷えるのでちょいと早めに行って、早めに退散。

お日さんが沈むのも随分早くなったウィーン。夏は夜の9時頃に日が暮れていたのに、今では7時過ぎにはお日さんはゆっくりと沈んでいきます。

この日は暑い中、街に半日も買い物に出かけていた為、喉がカラカラでまずは喉を潤したかったので、調子に乗ってこんなにいっぱい頼んだ私達。これ二人で飲む分量かい?(左手前からこの時期しか飲めないSturm、自家製葡萄ジュース、自家製ワイン、炭酸水)

二人で夕日が沈むのを見ながら、お酒を飲み、おつまみにポルチーニ茸のフライが食べたかったんだけど、この日はなかったので代わりにかなりレベルダウン・・・・・をしてズッキーニのフライを食べながらゆったりとした時間を過ごしました。

もうこうやって外でゆっくりとご飯を食べるっていう機会は今年はほとんどないんだろうなぁ・・・。そう思うとできるだけ最後の最後までこの夏っていうのを満喫したい欲張りな私達でした。