両親と行くハイキング

両親が滞在してくれた一週間、二人の希望は、野外オペラとオペレッタを観ること。それ以外は任せると・・・・。一週間しかない。それに忙しい二人はいつ今度ウィーンに来てくれるかわからないということで、この一週間山盛りプランに。

この日はハイキング。私達がこの夏、一度下見に来ていたところで、ここなら両親も心地よく散歩をしてくれるだろう・・・と計画しました。

ハイキングにはもってこいなお天気。晴れているけれど暑すぎず寒すぎず快適。今回やってきたところはウィーンから来るまで一時間ほどのところ、Lilienfeld。

まずはリフトにのって山の上まで登り、そこから歩いて下まで降りるというコース。歩く道中、牛だらけ。

なかなか快適なハイキングコース。まだこの頃は両親の顔にも笑顔が・・・。頼んでもいないのにこんなポーズをとってくれるなんて、リラックスしてくれてるのね。

この後、家で作ってきた即席お弁当・・・鰻のおにぎりと母が日本で作ってきてくれたふき味噌と梅干のおにぎり、そしてクリ子リクエストの玉子焼き、ほうれん草の煮びたし、ピーマンのおかか合え。いや~今日は本当にお天気がいいねぇ・・・。

でも後どれだけ歩くの?とちょいと心配になってきた父と母。まだ半分もきてませんよ。花が好きな母は野原に生えている花を見ながら歩くもんだから、なかなか先に進まない。

前回、降りた道と違う道を選んだクリ子。もしやこの先は険しい山道なのでは・・・・。”クリ子~もしかしてこの先、道なき道を歩かされると違うやんなぁ??”と確かめると”大丈夫、大したことないよ!”と返事が帰ってくるもちょっと不安になるこの風景。

この後なかなか急な下り道が続いたこのハイキングコース。やっぱりクリ子のいうことは当てにならん。終わりが見えないこの下り道に父や母は小さい声で”あとどれくらい?滝の音まだ聞こえてこないけど・・・・”とブツブツ嘆き声が聞こえてきたのはいう間もありません。

頑張るのさ! 父よ、母よ!って私もこんなに運動していいんだっけ?クリ子?!母の足が限界に近づくなか、どうにか下まで頑張って降りたのでした。でもこの後、何日かしてから母に思い出したように”あれはハイキングじゃなくて私達日本人にとっては山登りだったわぁ~”と言われてしまいました。

お二人さん、よく頑張りました。全部で7km。明日からはクロアチア。今日はいっぱい寝て体力を温存しといてね!

Moerbisch ”ジプシー男爵”

両親がウィーンに着いてくれた次の日、お別れの式には間に合わなかったけれど、お墓参りを一緒にしてくれました。優しい色のお花を用意してくれたじぃじとばぁば、一緒にお参りしてくれてありがとね!

この日は、父と母が楽しみにしていた野外オペレッタの日。ウィーンの夏はオペラ座も演奏会も全部お休みになってしまうので、こうやって野外オペラやオペレッタ、演奏会などが各地であります。でも問題はお天気。もちろん屋根もなんにもついてないところなので、雨が降ってしまうと公演は取りやめ。

でもこの日は雲ひとつない最高のお天気で、その上満月。オペレッタを観るには最高の日でした。

私達自身、ここのオペレッタを観に来るのは4年ぶり。日本でもここのオペレッタはメルビッシュ湖上音楽祭としてそこそこ有名なようですが、主にヨハン・シュトラウスやフランツ・レハールのオペレッタが主にここでは公演されています。

今回の演目”ジプシー男爵”はマイナーな演目だけに父や母が楽しめるのか?ちょっと心配でしたが、今年のオペレッタ、演出からすべてにおいてかなり満足いくものでした。

私達が4年前にに観たものよりずっと完成度が高く、これを機に毎年また通いたくなったぐらい。

今、演出がモダンなオペラやオペレッタが増えている中、メルビッシュやSt. Margarethenで行われる野外オペラは舞台も演出も古典的なものが多いのが嬉しい。(今年のSt. Margarethenのドン・ジョバンニを除いて)

最後は音楽に合わせて花火が盛大に上がり、これもここの風物詩になっている。今年の花火、かなり凝ってたんじゃない?!

父も母もウィーンに着いて次の日だというのに、時差ぼけで眠くなったりもせず最後まで楽しんでオペレッタを観てくれてました。また来年一緒に観に行けるといいね!!

両親がやってくる!

何故か今日は朝一からパンを張り切って焼いていたクリ子。あまりの力の入れように、何かあるのかと思いきや、今日のZ家の集まりでチーズフォンデュをするから、それようにパンを焼いているそうな。この数日、この会にあまり行く気がしなかった私も、彼の朝からの張り切りように、やっぱり彼の家族を大切にする姿勢に私自身反省し、この前お世話になった御礼も込めて、パーティーに行ってきました。だけどやっぱりまだ大人数の集まりはしんどい・・・・。6時間ほど一緒にいるだけで、意識が遠のいていきそうでした・・・

Z家のお父さんもお母さんも兄弟達も大好きだけど、やっぱり私にとっては日本の家族と過ごす時が一番、嬉しいかな。そんな私の両親が、先日お盆休みを利用してウィーンに一週間ほど遊びにきてくれました。

それまでお天気が悪かったウィーンも父達が来てくれた日から晴れて、両親が帰る日まで毎日、最高の天候に恵まれました。ウィーンに着いた日はもう夕方だったので、この日は空港から直接、ホイリゲに行きちょっとしたウエルカムパーティー?!まずはやっぱりワイン。無事、ウィーンに着いてくれたことに乾杯!

予約をしていたホイリゲが、先日ウィーンで賞を頂いたとかでこの日、そのお祝いも含めた特別な日だったらしく、生演奏とウエルカムドリンクとして、いっぱいのフルーツとスパークリングワイン、ラム酒で割った食前酒が出てきました。これがなかなか美味しかった!

あまりお腹がすいていなさそうだったので、色んなものをちょこちょこと。ここのホイリゲ料理、どれも優しい味付けて美味しい。この日頼んだのは、典型的なホイリゲ料理の代表作、豚をじっくりとオーブンで焼いたものに、キャベツの酢漬け。それからお豆さんのサラダに、これから旬のポルチーニ茸のフライ。

クリ子がお父さんは甘いものが僕と同じで大好きだから、絶対甘いものも一緒に食べるのだ~と張り切って、杏のお団子。

そしてリンゴのパイを頼みました。どちらもオーストリアでは庶民的な代表格のデザート。どちらも軽くって美味しかった。お父さんに美味しい!と言ってもらえるだけで大満足なクリ子。キミはちょっとしたお父さんのファンだからね。(笑)

ここのホイリゲが賞を取った時の記事を新聞で読んだ時に書いてあったのが、庭の席の前には一面ワイン畑が広がっていてロケーションが良い上、料理が美味しいと書いてあったけれど、本当にその通り。

観光客がいず、どちらかというと地元の人達で賑わっているっていうのも魅力の一つ。こんなにいいホイリゲが家からすぐのところにあったなんて・・・見落としてました。

母はだいたい2年に一回のペースでウィーンに遊びに来てくれるのですが、父は私達の結婚式以来5年ぶり。日本を発つ日は緊張からか深呼吸をしてはった!と姉から聞いていたので、ウィーンに着いたらどっと疲れが出てるのではないかと心配してましたが、この通り、二人ともとっても元気。その笑顔が一番の私達への日本からのお土産!これから一週間一緒に色んなところに遊びに行こうね!!ウィーンに遊びに来てくれてありがとう!!