複雑な心境

ウィーンでは大学や講習、習い事は大抵10月から始まります。そして私達も今年で6年目に差し掛かるダンス教室に今日からまた参加。

はじめの頃は色々なステップを教わることが嬉しくって通っていたけれど、一通り基礎を教わってからというもの、私達夫婦二人で一緒の時間を持つ目的としてこのダンス教室に通っている今日この頃。

仕事や日常の細々したことに追われて、なかなか自分達の時間というものを持てない今の世の中。その中でクリ子はステップを学ぶことよりもダンスが上手になることよりも、二人で一緒に週に一度だけ、ダンス教室の為に時間を空け、二人で一つのことをすることにこだわり、彼はどんなに忙しくてもこれだけは二人でやりたいといい続けるものの一つ。

6年目にもなると、ダンス教室の先生や仲間達とも仲良くなり、プライベートなことも話すようになり、ますますフレンドリーになっていきます。

でもその優しさが、今の私にとってはたまに痛い。そりゃ、そうだよね。今シーズン参加しないはずのカップルがここに参加してるし、本来なら私の見かけも全然違うはずなのだから・・・・。

ダンス教室に関わらず、私達のことをよく思い大切にして下さる方ほど、私達のことを心配してくださり、私が本来この時期にあるべき姿でないことに疑問を持ち、さりげなく質問をしてきてくださる。優しさがあるからこそ心配があり、その優しさがよく伝わってくるから、こちらも正直に答えなくてはいけない。でも答えることで自分の気持ちがその後、ナーバスになる・・・。

あと一ヶ月ぐらいはそんな生活が続くんだろうなぁ・・・。でもいいの。心から私達のこと心配してくれている人達がこうやって声をかけてくれるっていうのは、とっても幸せなことなんだから・・・・。その優しさがとっても嬉しくって、胸が熱くなる自分。そしてそんな人達に今回のことを打ち明けなくてはいけないこの現状。うん、乗り越えていくしかないね!

ホイリゲでしか食べないザウアークラウト

先日、山に散歩に行った帰りお腹がすいたのでワイン畑にあるホイリゲに寄って帰ったんですが、ホイリゲって安いし、週末なんかは昼から夜遅くまでずっと店を開けてるところが多いので私達はかなり重宝してます。

真夏の暑い時期にホイリゲに行こうとあまり思わないけれど、(昼間は暑いし、夜は蚊に刺されるのが嫌なんで・・・)秋口になると自然と足がそちらの方に進むのはなんなんでしょうね。

ちょっと色づいたワイン畑を眺めながら、飲むお酒と食べる食事はなんだかとっても美味しく感じるんです。この日はザウアークラウトと豚を炊いたものにお団子。あとはジャガイモの酢漬けしたサラダを頂きました。

ザウアークラウトって体にいいらしいんですが、家では決して作ろうとは思わないので、ホイリゲに行ったら必ず頼む一品。大抵はザウアークラウトのサラダを頼むんですが、この日はパプリカで炊いたもの。パプリカと炊くことでザウアークラウトの独特の酸っぱさが消えて食べやすい!

この日はこれだけでは物足りなかったので、デザートに小さめのパイを赤ワインと一緒に頂きました。プラムと杏、炊いたものが中に入っていて、ちょっと甘いものを食べたいって時にはこれが軽くていいんです。

雰囲気がよくってお財布にも優しいってホイリゲは庶民の味方。家の近くにいっぱいホイリゲあるってこれ、かなり危険です!!

久しぶりに街中を歩く

この最近、土曜日は街にあるものを探しに出かけています。ウィーンってとっても素敵な街なんですが、何か目的を持って探す時にはお店の数が日本やパリ、ロンドンなどの他の首都に比べて少ないんです。だから欲しい物が見つかるまで一苦労。

この一ヶ月ほどクリ子と二人で家具屋さんを見て回る為に、色んなところを歩いてるんですがね、なかなか家具が売っているお店がないんです。もちろん大型店にいけば、それなりに家具は置いてあるんですが、ずっと使っていくものなので、気に入ったものを・・・と思うと大変。

でも街の色んなところを久しぶりにいっぱい歩きました。いつもなら街の中をゆっくりとあることなんてほとんどしないので、なんだか街の小道を歩くと懐かしい感じがしていいものです。

あら、こんなところにこんなお店、前あったっけ?とか、このお店まだちゃんとやってるんだぁ~とか発見もあって楽しい。

お目当ての家具はまだ模索中。なかなか思うようなのには出会いません。そんな訳で今週末も街でクリ子とデートです。