今日一日、祝日の日には最適のお天気だった。お天気にも恵まれ、私達は日帰りという強硬手段ながら多いに日帰り旅行?を楽しんできた。本当は明日のことを考えるともう少し早く帰ってきたかったのだが何せ病人が出た為、ウィーンに帰ってくるのが今になってしまった。
この2、3日・・・
日本は今、お盆休み真っ最中。インターネットであ~帰省ラッシュだ~!あ~今年のお盆休みは海外だぁ~!など色んなニュースを見て、あ~日本からもオーストリアからも見放された気分でいる私。なんか寂しいなぁ~。よっしゃ~実家はどうなってるんだぁ~そういや、一ヶ月ほど電話してないゾ!電話でもしてみるかぁ~いや、待てよ!其の前に父の仕事の定休日のカレンダーを見てみよう~(会社のホームページで見てみる)あ~やっぱりこの会社もしばらくお休みなんだぁ~ってことは家にはきっといないんだぁ~って益々、取り残された気分になる私。
いいよ、いいよ、ワタシャそれでもウィーンの生活を楽しむよ!ってな訳で今日は仕事の後、いつものお友達と英語の会があった。お食事はこっちで用意してるから仕事の後、そのまま何も食べずに来てね!と言われ仕事帰りにワイン一本を買いお友達のお宅へ。
なになに・・・いい匂いがしてくるではないか?ダダ~ン、今日のお食事はサケとイクラのどんぶり、それに中華風豚の角煮、それにテールスープ。やっぱり手作りの心のこもったお料理はどこで食べるご飯より美味しい。うわぁ~なんか日本にいる気分。すごく幸せ~。仕事の後にテーブルについたらハイってお食事が出てくるなんて贅沢すぎる。それも日本食。ありがと~ありがと~もう拝みたい気分だった。
そしてその後はワインを飲みつつお話をし、何故か今日は英語の気分ではなかったのでみんなでフラダンスを習う。ヨ~レ、ヨ~レ、スイスイ~みたいな感じで手で波を現し、腰は揺らす。これがなかなか難しい。体はかなり柔軟だと思っていたのに、いざフラダンスとなると腰の動きがかなりぎこちない。散々私の踊りは盆踊りだと転げまわって笑われるほどひどいものだったが練習の甲斐?あってちょいとは見れるようになった。
音楽もバカンス気分でいいじゃない??波にのってス~イスイ、ハイビスカスの花に海の香り・・・なんて想像していたらなんかすごくいい気分になっていた。ってワインがかなり入っているせいもあるのだが・・ただでハワイの気分が味わえるなんてある意味最高!
いいのよ、私はウィーン残り組みでも。それでもこうやって私の相手をしてくれるお友達がいて一緒に体動かして、喋って、涙がでるぐらい笑ってストレス発散をすることができるんだから・・・
さぁ~明日はオーストリアも祝日。朝早くからバカンスで一週間ほど別荘に行っているクリパパとクリママに会いに行く為、クリ子の妹とその娘、サラと日帰りで行くことになっている。明日丸一日潰れるので今のうちに仕事の準備をしておこう~!ってもうすでに夜の11時半やん。やる気・・・ない。でも明後日のこと考えると今のうちにしておかなくては・・・
遊ぶ分、ちゃんと他のこともしなくちゃね!ってわかってるんだけどなんだか眠くなってきた私。さぁ~どうする?!
オペラ ”ナブッコ”
昨日の晩はウィーンから少し離れたところにある世界でも代表される野外オペラの一つ、St.Margarethenにある野外オペラを観に行ってきた。このオペラも先週に観てきたオペレッタと同様、夏の一定の期間にしか上演されない。今年のプログラムはヴェルディの”ナブッコ”。
野外オペラというだけあって天候によって左右されるこの音楽会。だからこの最近は前もってチケットは買わず、お天気がいい日に直接その会場に行ってチケットを買うことにしている。あの~今日のチケットまだありますか?いえ、全部売り切れました!!え?!5000席以上ある席が全部売れたんですか?もしかしたら何かの事情でこのオペラにこれないお客さんからチケットの払い戻しがくるかもしれないので8時過ぎにもう一度チケット売り場にきて下さい!
ここで凹む私達ではない。必ずと言っていいぐらい演奏会間際になると今日のオペラに来れなくなった人達が代理人を使ってこのチケット買い取ってくださ~い!と会場にやってくる。それを狙おう!!この方がチケット売り場で買うより、チケットが安くで手に入るのだ。
さぁ~開演30分前になったぞ。そろそろチケット売り場の近くに立ってみよう~!そこに立つこと3分、あるおじさんが近づいてくる。”もしかして今日のチケットまだお買い求めになってませんか?”来た来た~!!どれどれ?どの席?おいくら?う~ん、ちょいと高いなぁ~まだ30分ありますのでもう少し他のチケットをあたってみます~!とちょいと渋ってみる。それを見ていた他のお客さんが私のチケット一枚余ってるんだけど安くするからいかが?一枚かぁ~残念、私達は二人なのです。う~それからもうちょい待つふりをする。そうすると先ほどのおじさんが”じゃぁ~おいくらなら買います?”と聞いてきた。よしよし、いい具合だ。こっちのペースだ。何故かこういう交渉は私の役だ。チケットに書いてある値段の半分近くまで値段を下げていってみる。おじさんのご機嫌を崩さないように上下10ユーロの余裕をもって。よしのった!じゃあお二人でその値段で!ありがとう!こちらこそありがとうございました~!決まり。このやり取り、ここに立って5分以内で終了!後は楽しくオペラを観るのみ!
このオペラやっぱり好きだわ。曲がいいわ。とっても音楽的で叙情的で。そして何より今回の歌い手、皆さんのレベルがかなりよかった。特に司教ザッカ-リア役の彼がとっても音楽的でそして声が音楽に幅を持たせてくれ素敵だった。そしてもう一人アビガイッレ役もなかなかよかったのではないだろうか?
舞台もすごく凝っていて見ていて退屈する暇などどこにもない。毎年ここのオペラを見に来ているのだが私が知っている中で今回のが一番よかったのではないだろうか。何より歌い手、全員のレベルと完成度が今回はかなりのもので素晴らしかった。