峠を越した?

IMG_5527.jpg忙しかったこの数日。やっと今日山場を少し越えられたようだ。この数日あまりのストレスと忙しさに自分の胃が弱っていることにも気づかず、手軽にできるインスタントラーメンなどを胃に流し込んでいた。そしたら遂に昨日は胃が悲鳴を上げ、34度もある日中のウィーン、私は一人、胃のあたりに貼るホカロンを貼り、そして胃の裏、そう背中にももう一枚貼るホカロンを貼り、ホカロン攻撃をした。その上、何を食べても水を一滴飲んでもすぐに即効おトイレという繊細な胃の持ち主のワタクシ。正直辛かった。

IMG_5528.jpgでもあら不思議?!いやな山場を越えれば胃が痛いのもどこへやら、食欲はまだ戻らないもののホカロンさんのお陰になる必要もなくえらく元気になった。やっぱりあの胃の痛さはストレスから来ていたのね。山場を越えたからといってまだまだいっぱいやることは山ほどあるのだがちょいと気分転換がしたかったのでクリ子に頼んで外に食べに連れていってもらった。

IMG_5531.jpg一応、やれることはすべてやったのでお疲れさんということでビールで乾杯。ってビール飲める胃なんかい?いいの・・・。また痛くなってもいいから今日は発散したい気分なの!

IMG_5536.jpgそして食事。昨日の晩は胃が痛くて食欲がなかったのだが体力をつける為に無理やり白ご飯と納豆で食事をすませてから丸一日そういやなんにも食べてないわぁ・・・なんか今まで病人食みたいやったからイチかバチかやぁ・・なんかひつこいもん食べたい!!これ食べよ~!!

ビールをおかわりし、おえ、さすがに胃が小さくなっていたのかちょっと食べただけでお腹がいっぱい。もうこれ以上は食べられません。くるし~い!!

家に帰ってきたら今からは延ばし延ばしにしていた物たちの書類を作らなくてはいけない。あ~ドイツ語かぁ・・クリ子~手伝って~!!って言っても今日も私のせいで早く起こされてしまったクリ子、彼ももうクタクタらしい。あ~今日中に書類出来上がるかな??

芝居

今日はまたまたクリ子の叔父さんにご招待頂き、フォルクス劇場に一人芝居を見に行ってきた。

IMG_5523.jpgちょっと早く着きすぎた為、劇場の裏道を探検。ここそんなに大きな劇場じゃないのに色んな道があってどこに出るかわからない。扉を開けるとあれ?ここどこってな具合だ。

IMG_5526.jpg今日はコントラバスを題材にしたお話。この最近めちゃくちゃ忙しい私は頭の中が芝居を見る姿勢になっていない為、ドイツ語が全然入ってこない。日本語でも想像してください。舞台の景色が変わらずただただ一人で話てはちょいと演技をしているそんな芝居。よっぽど言葉がわかっていなければ話が読めない。ってな訳で、それまで全然違うことを考えていたのに突然、芝居の世界に飛び込んだもんだから、今日はどんなお話なの?何が題材なの??急いでプログラムを買って読んでみるけれどなかなか理解できない。

初めは話の筋がわからない上、頭が違うことを考えててなかなか舞台に集中できなくて退屈でたまらなかったがそのうち、舞台に引き込まれ他の観客と同じようになってウケては笑っていた自分がいた。まだまだドイツ語がそこまで理解できていないのでみんなのようには芝居(ブラス落語?)で笑える場所が少ないがでも、忙しくても現実逃避できる素敵な時間でなにげにリフレッシュできたような気がする。

さぁ~今週もあと半分。どうにか乗り越えるぞ。そしてやり遂げるぞ!!

滞在ビザ

皆さんは私がオーストリアに住む事に関しては、きっとオーストリア人と結婚したのだからなんの問題もないだろうとお思いでしょう。いえいえそんなことはないのです。私達外国人がオーストリアに住むに当たって、どんなけオーストリア人と結婚していようが一生滞在ビザを取りつづけなくてはいけないのです。何故ならば私は日本人だから。もし日本の国籍を捨てて、オーストリア国籍をとればその必要はないのだが、日本人である私は日本の法律に従って色々な手続きをしなくてはいけない。日本の法律では2重国籍は許されていない。

IMG_3686.jpg結婚する時にオーストリア国籍か日本国籍どっちを取るか決断に迫られた時、私は即座に日本国籍を選んだ。その理由は私がオーストリア国籍を取ったとしても私はオーストリアという国からみれば外国人には変りはない。そして日本とオーストリアの血を継いだ子供ができてもその子はオーストリア国籍しか持てないことになる。(二つの国籍から産まれたハーフの子供は、普通20歳までは2つの国籍を持つことができる。そして20歳になった時、子供がどっちの国籍を取るか自分で決めるのだ)そして私がもし日本に行ったら外国人として入国しなくてはいけない。そして何か緊急事態(両親が病気になって看病しなくてはいけないとか、諸々・・)が起こって3ヶ月以上、日本に滞在したいと思った場合は日本に滞在する為の滞在ビザが必要となる。そんなことを考え、私は日本人として誇りを持っているし、私がこのオーストリアで生きていっても日本人には変りはないのだから日本国籍を選んだ。

IMG_5337.jpgっということはどういうことかと言うと、私はオーストリア人と結婚していながら毎年、オーストリアに住むに当たっての滞在ビザの申請をしなくてはいけないということだ。移民局みたいなところに行き、粗雑な扱いをされ一年間のビザをお金を払ってもらう。きっと来年か再来年には5年のビザが出るので(その時まで今までの法律が変わっていなければ・・)そしたら滞在ビザの更新は5年後で良いことになるのだが私がこの国に住む限り死ぬまでこの作業をしなくてはいけない。

IMG_5345.jpgそれを覚悟の上で結婚したのだからそれはいい。だけどやっぱりビザを取りに行くのは正直疲れる。朝の8時前から移民局みたいなところに並び、窓口があくのを待つ。開いたと思ったらとりあえず皆座れと言われる。そしてこの日の為に揃えてきた書類を係りの人に渡す。ここで大きな態度に出てはいけない。ここはお役所なのだから・・とりあえず腰を低く、お願いします・・とお願いする。そして人相の悪いお役所の人がその書類に軽く目を通し、これこれが足らない!これを用意してこい!!などとクレームをつけてくる。私一人で行くよりオーストリア人のクリ子を一緒に連れて行った方が事がスムーズに進むので一緒に行ってもらうのだが、アナタ~オーストリア人と結婚しててもこの書類が必要です。これを用意してこなくちゃアナタの書類は受け取れません!なんて言われる。クリ子が2年目からの滞在ビザの更新の場合、この書類は必要ないとお役所のホーム-ページに書いてあった!と言ってもダメ!!家に取りに帰ってコピーして持ってこい。それじゃないとアナタの奥さんの書類は受け取れないと言われる。仕方ないので急いでクリ子に家に帰ってもらい、絶対必要でないと思われる書類達をコピーしてまたお役所に出向く。そしてやっと私の書類を受け取ってもらえたと思ったら、放送が流れ、私の名前が呼ばれる。行ってみるとさっきクリ子が急いで家に取りに返った書類は必要ないと違うお役所の人に言われ、その書類は返されてしまった。ほらね!言ったでしょ?ってクリ子は言うけれど腑に落ちなくてもここはだまってそうですか・・とすべてお役所の人のいう通りに従わなくてはいけない。じゃないと滞在ビザがもらえないのだ。何も言わずにハイハイとおとなしくお役所の人に従って行動するのがビザを取るのには一番手っ取り早いのだ。

そんなこんなで今年一年分の滞在ビザも今日やっともらえました。だけどその為に毎年、100ユーロ払うのはどうにかならんかねぇ~。税金をちゃんと払って国に奉仕しているオーストリア人の妻で家族を守るにはここにすまなきゃいかんのだよ、更新の労力はおしまんよ、だけどせめてタダにしておくれ!!そして来年は5年ビザがおりるといいな~。