くもの巣だらけの空洞

昨日は結局、ビデオを見ることもなくただただPCで色んなものを見て気分を少し晴らして寝床についた。それなのにとても変は夢を見てしまった。何故か場所は鉄かブリキでできた真っ暗な空洞。どうも道に迷ったようだ。散々迷った挙句、一本の道を歩いていくとそこにはものすごく年期がはいったボロボロの木の扉が二つあった。暗闇が苦手な私、どうにかさっさとこの不気味なところをでてしまいたい。私の後には母とおばあちゃんがついてきている。ここは弱音を吐かず私が先頭に立ってこの扉のどちらかを開けて進むしかない。

IMG_0131.jpgさぁ~どうする・・一つの扉を開けてみた。そこには何十年も誰も通ったことのなさそうな体一つ分がギリギリ入るくらいの真っ暗なトンネルが続いていた。そのトンネルにはもちろん窓も何もなくカビだらけの腐った匂いが漂っていた。体がやっとギリギリ入るぐらいのトンネル、息ができない。苦しい。お母さん、私あかんわぁ・・このトンネル無理やわぁ。あまりにも狭すぎて息ができひん。私、もう一つの扉から行く事にする。だけど意外なことに母とおばあちゃんが選んだ選択はこの小さいトンネルだった。危ない!無理って言う言葉を聞かずに二人はこのトンネルの中に消えていった。

IMG_1992.jpg取り残された私は一人もう一つのトンネルから行くしか選択の余地はなかった。その扉を開けてみるとそこはブリキの四角い筒が下の方に続いていた。真っ暗で下は何も見えないが前のトンネルよりかは幾分広い。息もちゃんとできる。さぁ~もうここを滑り降りるしかない。勇気を出してその中に体を突っ込む。その空洞は永遠に続きものすごいスピードで急降下していく。だけどそこにはくもの巣が何十にも張られている。くもの巣が口の周りに絡まり息ができない。目も開けられない。永遠に続く道。どこに落ちていくのか検討もつかない。

IMG_0215.jpgあ|突然自分の体が止まった。目を開けてみるとどうもカーブがあってそこで体が止まったらしい。さぁ・・そのカーブを曲がってみるとそこには白いゴムでできたようなくもの巣がいっぱい張っていた。ここを降りていかなくてはいけないらしい。永遠に続く白いゴムのくもの巣。下を見るとそこには真っ暗な穴しか見えない。もういいわぁ・・ここで死んでも。ここに身を任せよう・・その後はあまり覚えていないがまた急な坂を体が転げおち、もう駄目だ!死ぬ!って思ったときに真っ暗な洞穴から体がボ~ンっ飛び出した。助かったんだ!と思った瞬間目に入ってきたのはもうとっくの前から洞窟からで、私を待っていた母とおばあちゃんの顔だった。え?なんで?いつからそこにいるの?あの一つ目のドアのトンネルは狭かったものの滑り台のように体を任せて落ちていったらすぐ出口にでたそうな。私はあんな死ぬ思いまでし、いろんなトンネルを通り抜けでてきたのに・・・フと顔を上げた時のおばあちゃんの顔が生き生きとしてにこやかだったのが今でも忘れられない。一体あれはなんだったんだろうか?