Gumpoldskirchenのホイリゲ

今年の夏は青空が広がり、そして暑すぎない快適な日が多くて過ごしやすいです。そんな残りわずかな夏日を楽しむべく、今日はGumpoldskirchenへ行ってきました。

ここは私達の大好きな所で、年に何回か散歩がてら来るのですが、今の時期は必ずと行っていいほど毎年来ています。

今回訪ねたホイリゲは先日オーブンしたばかりのお洒落なホイリゲ。以前はいかにもっていうホイリゲだったらしいのですが、新しいオーナーになってからちょっとモダンでBioを意識した食材を料理に取り入れて、斬新かつ洗練されたものになったそうです。

お洒落なテーブルセッティングがしてあり、ゆったりとした雰囲気の中でお食事が出来ます。こういう時間っていうのは女性には嬉しい限りfです。

まずは飲み物。クリ子はつい最近で始めた今年のSturm。そして私は絞りたての葡萄ジュースを淡彩水で割ったもの。この葡萄ジュース、疲れが吹っ飛ぶ美味しさ!

そのあてにはお食事が出てくるまでこれで楽しみます。ワサビとリコッタチーズを混ぜたもの。Liptauerと呼ばれるホイリゲではよく出てくるものでパプリカ、タマネギなどを羊乳のチーズで混ぜたもの。そしてSchmalz(ラード)とかぼちゃオイルを混ぜたもの。これらを黒パンに縫って食べます。これがどれもとっても軽くて繊細でとても美味しく、ここの料理に期待が持てるものでした。

あまりお腹がまだ減ってなかったので、軽めの食事ってことで春巻き。いや~なんでホイリゲに来て春巻きなんだよ・・・と言われそうですが、メニューを見たときにこれが美味しそうに映ったんです。でも食べてみるとやっぱりこれ、ホイリゲで食べなくてもいい料理かも。でも味は本格的な味がする春巻きでなかなかいけました。

お食事にはやっぱりホイリゲに来たらワイン。私はほぼ飲ましてもらえないのですが、味見と題して二人で赤と白、両方を頼みました。

そしてデザートのTopfenと言われるフレッシュチーズのお団子にHollerkoch添え。あまりお団子が好きでない私ですが、これはとっても軽くて優しい味がしていくらでも食べられます。洋ナシやリンゴをプラムなんかで炊いたHollerkochの甘酸っぱさがまたお団子とよく合ってこれは絶品!

家族経営だと思うのですが、お店の人はみんな民族衣装。やっぱり民族衣装は映えて綺麗!日本人が着物が似合うようにオーストリア人は民族衣装が本当に似合っていて素敵です。接客もいいし、この街に次来た時も是非、またここで食事をしよう~!!

過ごしやすい季節

9月に入りちょっとずつ秋めいて今日この頃。暑すぎず寒くもなくいい風が吹き過ごしやすいです。

こんな日が楽しめるのも2,3週間。9月の終わりにもなればすっかり秋めき木陰で本を読んで過ごすなんてことはできなくなります。

という訳でこの最近は時間があれば散歩に行き、小一時間ほどベンチに座って本や新聞を読んで過ごしてます。

たまに公園のレストランでゆったりと景色を見ながらカフェをしたりなんかして、少しばかり自分だけの時間を。こういう時間があるだけで自然と心が優しくなります。来週からはなかなかこういう時間を持つのは難しくなりますが、それでもちょっとだけでも時間を見つけてこういう生活を大切にしていきたいです・・・。

日本とオーストリアの出産と育児の違い

こちらで出産、育児をしていく上で随分日本とオーストリアでは違いがあることに驚かされます。今日はそんな中から特にビックリしたことをちょいとご紹介。

まず出産編。主治医の先生によって考えも違うと思いますが、かなりの割合で出産予定日を過ぎても陣痛がこない場合、陣痛促進剤ではなく、まずひまし油をこちらでは飲みます。私の場合は出産予定日より早い出産となったのですが、主治医の先生が出産予定日にはバカンスに行ってしまう・・ということでその数日前にひまし油を飲む羽目になったのですが、これ最悪。これを飲むとかなりの割合で下痢をもよおすのです。下痢をもよおすことで陣痛を促進させるらしいのですが、このひまし油、昔はムッソリーニが拷問の為にひまし油を飲ませて、何人かそれで亡くなったというやつです。それをこちらではカクテルにして飲むのですが、そのカクテル、なんとコニャックと牛乳と蜂蜜を混ぜて作ります。え?!それまでお酒一滴も駄目だって言ってたのに、ここにきてコニャックですか??なんだかオーストリアの医学が信じられなくなってきた瞬間。

そしてもう一つ。こちらでよく言われるのですが、陣痛がきたらまずリラックスの為に赤ワインをグラス一杯飲んで、お風呂に入る。そしてパパになる旦那さんも赤ワインをグラス一杯飲んで緊張をほくしてから、車で病院へ行くというもの。こんな信じられないことを実践した友人数人!さすがオーストリア。

そしてここからが育児編。生後5日後ぐらいから外に散歩に行くことを勧められるのもかなりの驚きですが、我が家のルーべ、私のお腹から出てきて、おぎゃ~と言った後、お風呂に入れてもらうこともなく、ただおくるみに包んでもらっただけ。あまりにもツルンと綺麗に出てきた場合は新生児の体を洗わないらしいのです。その方が羊水が体を保護してくれ免疫力もつくらしいのですが、その後も驚きの連続。一度も退院するまで出産してから体を洗ってもらっていないルーべ。看護婦さんにいつルーべをお風呂に入れてもいいですか?と聞いたところ3週間後!!と言われてしまいました。あまりの驚きに何度も”この子、この世に生まれてきてから、まだ一度も体を洗ってないんですけど・・・。羊水ついたまんまなんですけど・・・”と言うと、看護婦さんは笑って”赤ちゃんっていうのは砂遊びでもしない限り、汚れることなんてないのよ!!だから洗わない方が免疫力がつくのよ!!そんなに洗いたければ、洗ってもいいけれどへその緒が取れて、おへそが乾燥してからにして頂戴!!”と言われてしまいました。

それを我が家の姉に言ったところ”あほか!!さっさとお風呂に入れてあげ!!”と言われてしまいました。結局その後小児科の検診でもお医者さんにへその緒が取れてからにして・・・と言われてしまい、ルーべの初風呂は出産してから15日後。ビックリです。

そして先日、また小児科に検診に行ってきたのですが、ルーべの眉毛のところだけなんだかちょこっと肌が黄色のです。それが気になってお医者さんに聞いてみたところ、母乳からくるものらしいです。気になる黄色いところにお風呂に入る1,2時間前にオリーブ油かアーモンドオイルでも塗って、それをお風呂に入った時にふき取ってあげて!!”と言われたので、またか!この原始的なオーストリアの医学方法・・・なんて馬鹿にしてたのですが、実際やってみるとこれが綺麗に取れること。なかなか馬鹿にはできません。

何時代の話よ!って思うオーストリアのこれらの方法。医学がかなり進んでいる部分と、今だに古いしきたりや方法を信じて行っているあたりがなんとも面白いです。これからもビックリさせられることが多々出てくるのでしょうね。またその時は紹介させて頂きますね。